開成から東大へ。「一時はパチスロのプロになる道も考えた...」”破天荒・開成OB”たちにみる多様性

公開: 更新: テレ東プラス

東大に7年在籍...「開成番長」波乱の道のり

東大合格者数39年連続1位を誇る名門・開成高校から憧れの東京大学へ......。だが、誰もがうらやむエリートお約束の道を歩んだからといって、役人や大手企業に進むとは限らない。

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開成OB・繁田和貴さん(40)もその1人で、東大卒業後、就職活動はせずに「個別指導塾 TESTER(テスティー)」を起業。個人授業を主体とする7つの学習塾を経営し、今年で創業14年になる。オンライン授業も好評で、海外にいる生徒たちにも教えている。

開成高校卒業後は、一浪して東大に入学するも、7年間在籍。その原因は「チャラすぎる生活」にあったという。

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そしてこちらは開成時代の繁田さん。

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当時のあだ名は「開成番長」。

「(開成は)けっこうなんでもありで、ふざけたやつらが多かったですよ(笑)。それを先生たちが許してくれちゃうんですよね。ありがたいです。開成の特徴的なところで、何となくみんな東大を目指すみたいな空気があるので、僕も自然と東大を目指しました。一浪の後に東大に入って...。でもそれが"ゴール"になってしまう。それで、大学に入ってから道がそれまくって...僕3回留年したんです(笑)」と当時を振り返る。

実は繁田さん、大学に入ってからスロットにハマってしまい、一時はプロになることも考えたそう。

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「自分の経験と反省を活かして何が出来るだろうと考えました。中高のうちに社会に出てからのことを考えるような機会を与えつつ、成績を伸ばしてあげる教育が必要ということで、自分で塾をやろうと。これなら自分の強みも反省も活かせる。受験勉強では終わらない、"一生モノの人間力を身につける"ということを塾の理念にしています。開成の人たちは、勉強だけではなく人間味があふれていると感じる。だから僕は、それを塾の理念にしました」。

繁田さんが立ち上げた塾の理念に、同級生も賛同し参加。そしてこの結束力こそが「開成」そのものだという。繁田さんの塾に通い、今春、開成から東大に入学したばかりの生徒も「(開成は)自由で、全部生徒が主体で行い、先生は見ているだけ」と笑顔で語る。開成の校風は今もなお、繁田さんが通っていた時代と何も変わらない。

開成から東大、東大大学院へ...今春デビューするイケメンピアニスト

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ピアニストの角野隼斗さんも、開成の特徴である「多様性」をそのまま体現している。高校から開成に入り、東大へ。東大大学院を卒業した今年、ピアニストとしてデビューする。2018年には「ピティナ・ピアノコンペティション」で優勝。勉強もできる、でも才能は別にもある...角野さんの場合はピアノだった。

「東大を出たのなら学歴を武器に!」誰もがそう思う生き方とは無縁。自分の得意を武器にやりたい道で生きていく。開成には"得意なことをとことん伸ばす"という校風もある。

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「開成は勉強が出来る子が集まっているけど、趣味がすごい人が多い。そういう多様性の中で育ったことが、今、音楽の道に進んでいることに活きている。好奇心が一番大事だと思っていますし、開成から学んだことかもしれません」と語る。

様々な分野で活躍する開成の卒業生たち。勉学だけではない、開成ならではの多様性を生み出す教育がそこにはある。

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BSテレ東では、4月より「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(毎週日曜よる9時放送)がスタート! 名門校はなぜ、長きに渡り、名門校でい続けることができるのか...。歴史や校風、卒業生のネットワークまで、名門校の知られざる姿を通して秘密に迫る知的情報バラエティだ。MCに登坂淳一角谷暁子(テレビ東京アナウンサー)、解説におおたとしまさを迎え、「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。
4月26日(日)よる9時放送「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」は、九州の雄!鹿児島ラ・サールの秘密に迫る。

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今回の名門校は九州の名門「鹿児島ラ・サール」。全国から鹿児島を目指すその秘密をラサール石井と解明する。ラ・サールと言えば世界80ヵ国に広がるOB会の存在...。出身者は、キューバの革命家であるカストロ議長やチェ・ゲバラ、さらには香港スターのブルース・リーまで実に幅広い。

鹿児島ラ・サールの秀才たちは半分が医学部を目指し、残りの半分が東大を目指すという。高3からは毎日テスト漬け授業...成績が悪くても「勉強しろ」とは言われないのはなぜなのか? 寮ではスマホ禁止の厳しいルールも。そんなラ・サールの昔と今を、ラサール石井がトーク。

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