嫁ぎ先が秘境すぎて親が号泣? 敷地にゴルフ場! 始発が終電の秘境駅の奥地の意外な暮らしぶり:ナゼそこ?

公開: 更新: テレ東プラス

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日本の「ナゼそこ?」と思える場所に急行し、ナゼこんな秘境に住んでいるのか? と思う人物の意外な人生ドラマから、都会の身近な謎まで調査する「ナゼそこ?」(毎週木曜夜9時)。「テレ東プラス」では、毎回放送した感動ストーリーを紹介していく。

朝6時が始発で終電の秘境駅

今回は、大好評企画「数珠つなぎの旅」を振り返る。街行く人に、秘境に暮らす知り合いの情報を聞き、その人よりもスゴい秘境で暮らしている人を数珠つなぎで探していく。すると、とんでもない山奥で衝撃の生活を送る秘境人たちを発見!

スタートは、1日にたった1本しか停車しない大分県の宗太郎駅。羽田空港から約1時間半かけて大分空港に到着。空港からバスとローカル線に揺られること2時間半、JR佐伯駅から5つ目の駅が宗太郎駅だが、なんと朝の6時18分が始発にして終電! 日本一早い終電なのだ。

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翌朝改めて佐伯駅に向かうと豪華な特急列車が。この特急を普通列車として使用するのだが、途中で乗り降りする人はなく、到着した宗太郎駅は駅舎もない無人駅。駅の下に民家はあるが、いったいどんな人たちが住んでいるのか?

集落の店舗はゼロ! 自給自足で助け合い

集落へ向かうと空き家だらけで人の気配がない。歩いていると、一人で畑仕事をしている人を発見! 児玉照子さん(93歳)は娘さんと2人暮らし。宗太郎駅を使ったのは、なんと1999年の旅行が最後だとか。さらに歩くと、集落の最年少である河野角夫さん(52歳)に遭遇。高齢の両親のために大分市からUターンしたそう。

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角夫さんが案内してくれたのは、親戚の河野忠幸さん(80歳)・幸子さん(75歳)ご夫婦。玉ねぎやブロッコリーなどを栽培し、ハチミツも自給自足。しかし、なぜこんなに食材を作っているのか? 実は、宗太郎集落には店舗がなく、鶏を育てる御手洗義光さん(78歳)・ツネ子さん(75歳)ご夫婦を含め全4世帯で、野菜や卵などの食材を物々交換しているのだ。

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そんな忠幸さんの日課は、宗太郎駅に置かれたノートを読むこと。そこには、訪れた秘境駅マニアの思いが綴られている。「来て良かったと書かれるのは嬉しいですね」と忠幸さん。

お互いに助け合い豊かな生活を送っている宗太郎集落の皆さんに、もっと秘境に住んでいる人はいるか聞いてみた。すると、教えてくれたのは水ヶ谷(スイガタニ)集落。秘境人が認める秘境に、さっそく行くことに!

自宅の敷地内で練習する現役ゴルファー

水ヶ谷集落は宗太郎集落から車と徒歩で1時間半、電車もバスも通っていない。集落を歩くと、散歩中の矢野春子さん(91歳)に遭遇。マイペースで元気いっぱいの春子さんに案内されたのは、友人の矢野定(85歳)さん・幸代さん(78歳)ご夫婦のお宅。現在4世帯5人のこの集落では、幸代さんがいちばん若いのだとか。そして話題は、春子さんの息子さんの話に。次男が宗太郎集落の近くで美容室を営んでいるそうだが、その裏には悲しい過去があった。

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春子さんは、集落で長男と一緒に暮らしていた。ところが十数年前、長男は不慮の事故で帰らぬ人に。そのころ次男は東京で美容室を経営していたが、長男の事故を知ると美容室や住居を処分。集落の近くに移住し、春子さん宅をバリアフリーに建て替え、頻繁に様子を見に訪れている。自慢の息子さんなのだ。

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続いて幸代さんが紹介してくれたのは、矢野安子さん(84歳)。嫁いだときは、集落のあまりの秘境ぶりに親族が号泣したとか。そんな安子さんの運転で訪れたのは、乗倉稔さん(79歳)のお宅。なんと現役のゴルファーにして県民体育大会の選手! 自宅の敷地に作ったショートコースは、集落の憩いの場となっているそう。

しかし、山奥に一人暮らしで寂しくはないのだろうか。すると乗倉さんは「部屋に入ってドアを閉めたら、東京におるのもフランスにおるのも、アメリカにおるのも同じ」と。

宗太郎集落、そして水ヶ谷集落の皆さんは、それぞれ大いに自由を謳歌していた。

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そして4月23日(木)夜7時58分から放送の「ナゼそこ?」では、【スゴイ秘境に住んでる人知りませんか?&未確認日本人2時間SP!】をお届け。

まずは秘境に住む人を数珠つなぎに探していく企画から。お笑いトリオの四千頭身・後藤が故郷・岩手で聞き込み! 大船渡市からスタートし、住田町・高貝集落に暮らす"ひさなり君"を訪ねるが...。続いて新企画【築500年超の家に住んでいる人を探せ!】では、室町時代に建てられた驚きの家に暮らす80歳の男性のもとへ。なんと先祖は平安時代のあの武将で、誰もが知る歴史上の人物も立ち寄ったらしい...。ほか築200年の茅葺屋根の家に暮らす4人家族にも密着。どうぞお楽しみに!

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