おうち時間 なぜ散らかるの? リビングダイニングのスッキリ収納術

公開: 更新: テレ東プラス

家族が集まるリビングダイニング、物があふれかえっていて......。「おうち時間」が増えた今こそ、スッキリ片付いたリビング作りのチャンス!

さまざまな専門家がお役立ち情報を提供する「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、整理収納アドバイザーの伊藤朋美さんに「リビングダイニングの片づけ術&キレイを維持する収納のポイント」を教えていただきました。

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なぜ散らかるの? 収納の基本を知ろう!

リビングダイニングが散らかるのは、「必要のない物までリビングに持ち込んでいる」「収納する場所を作っていない」から。そのため収納できない物をその辺にポンと置いてしまい、そのまま山積みに......。

「人が集まるリビングには、物も集まりやすい。まずは、リビングに本当に必要な物は何なのかを見直し、"必要な物"に"正しい置き場所"を作りましょう。物は元の場所へ戻すという仕組みを作るのが大切。そして、これをお母さんだけでなく家族全員で心掛けることが大事です」(伊藤朋美さん、以下同)

nanairo_20191222_02.jpg画像素材:PIXTA

散らかる原因"コシダカ"をなくそう!
また、キッチンカウンター、ダイニングテーブル、玄関の棚など、人は物を置きやすい腰の高さ="コシダカ"の場所に、つい物を置いてしまいます。まずは、"コシダカ"に物を置かない、置けないようにすること!

「例えば、コシダカの場所に花や観葉植物を置いたり、写真を飾って、物を置けないように工夫する。また、物を一時的に退避させられる"逃げ場所"を作っておくことも大切です。カウンターやテーブルの上に物を置かなくてもすむよう、買ってきた物などをとりあえず置くための棚、ハサミなどキッチンや食卓で使うものをまとめて立てられるケースなどの"逃げ場所"を作り、そこがいっぱいになったら物を正しい置き場所に戻しリセットしましょう」

キレイを保つ収納3つのステップ

散らかる理由と、収納の基本がわかったところで、いよいよ片付けスタート!

【ステップ1】収納から物を全部出す
まずはリビングダイニングの収納の中から物をすべて出すことから始めます。
「家に何がどのぐらいあるかを把握するためです。文房具、常備薬、書類など種類別に分けて、自分の家には何がどのぐらいあるかを確認し、リビングに本当に必要な物・量を考えましょう」

【ステップ2】物を3つに仕分け
続いて、収納から出したものを「置いておく物」「処分する物」「別の場所へ移動する物」に仕分け。
「収納に入った状態だと、固定概念に縛られてしまい、本当にその場所に置くのがいいのか正しい判断ができません。収納を全部空にしてみると、新しい収納のアイデアも出てきます」

【ステップ3】正しい置き場所作り
リビングに置いておく物が決まったら、正しい置き場所を作り、収納していきます。

上手な収納の第一歩はメジャーで測る!
必要な物に対して適切な収納にするためにはメジャーが欠かせない!
「収納は無駄なスペースを作らないことがポイント。収納棚やボックス、仕切りなどを購入するときは、収納場所の「高さ」「幅」「奥行」をメジャーで測り、サイズに合った収納棚やケースなどを選ぶことが大事です。また、今ある収納棚も、サイズを測ってピッタリくる別の場所に移動させることで活用できます」

カラーボックスを収納内の棚として使う!
カウンター下の空間や、棚がない収納は、中にカラーボックスを入れて棚として使うのがオススメ!
「棚板が動かせるカラーボックスなら入れる物に合わせてスペースを作れますし、ボックスやカゴを入れて引き出しとして使うこともできます。この場合も、収納したい場所とカラーボックスをメジャーで測って、サイズが合うものを用意することが重要!」

小物の置き場所は引き出しの中に仕切りを
文房具置き場の中でペンもハサミもクリップもくちゃぐちゃ......と、棚や引き出しの中で細かい物がバラバラにならないよう、仕切りを作るグッズも活用しましょう。
「100円ショップなどで購入できる、仕切り板を動かせる仕切りトレイがオススメ。フレキシブルな収納を選ぶと、入れる物が変わった時にも対応できます」

ファイルボックスはスッキリ収納の必需品
深さのある収納に積み上げてある書類、手紙や封筒、家電の説明書も、オフィスで使うファイルボックスでスッキリ!
「ファイルボックスに立てて収納しましょう。必要なものが取り出しやすく、来客時は回転して背表紙を表にすれば中身も隠せます。また、収納ボックスや引き出しの中に入れて、仕切りや棚としても使えます。100円ショップでも手に入りますが、強度のあるしっかりしたものがオススメです」

これはやらないで! 収納失敗のNG行動

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片付けるために収納を買うのは×
「片付かない理由は、物が多過ぎる、収納がない、家族がどこに何があるか把握していない、その3つです。収納の一番のNG行動は、片付けるために収納棚やボックスなどを買って増やすこと。収納が増えると、物も増えてしまいます。必要ない物は捨てましょう」

お母さんだけが収納するのは×
「リビングダイニングなど家族が使う場所の収納の片付けは、家族全員でやるのがオススメ。家族で共有して使う物に関しては家族会議を開いて、どこに何があったらいいのかを話し合いながら場所を作っていきましょう」

必要な物を置く場所を作り、そのスペースに入る分だけを持つ。そして、いっぱいになったら、中の物を見直す。この作業を怠らないことが、リビングダイニングを整える基本のキなのです。

2019 年12月22日(日)に公開した記事の再掲です。

取材協力:伊藤朋美さん。整理整頓アドバイザー。整理収納サービスを提供する株式会社Re-style代表取締役。10年以上に渡る住宅会社でのリフォーム提案で培ったプロのノウハウと、自身も2児の母であり、かつては片付けが苦手だったと自負する等身大の経験に基づくアドバイスが、同世代の子育て中の女性に定評。起業から2000件以上もの整理収納アドバイスを行うアドバイザーとなり、企業や個人からのオファーが絶えない。DVD「新居に引っ越す時の整理収納テクニック」好評発売中。
オフィシャルサイト

伊藤朋美さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

(取材・文/伊沢晶子)

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