おうち時間 ポイントを抑えてカンタン大掃除

公開: 更新: テレ東プラス

「おうち時間」の今こそ大掃除! 気になりながらも普段の掃除では手が回らない家の汚れ、この機会にキレイにしちゃいましょう! 

専門家による生活情報満載の「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)に出演中のお掃除オーガナイザー®木村由依さんに、面白いほど汚れが落ちる「場所別・大掃除のポイント」を聞きました。

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場所別に解説! 大掃除のポイント

準備が整ったら、いよいよ大掃除開始! キッチン、風呂場、トイレ、部屋など場所別にスッキリさせるポイントを紹介します。

まず、作業の進め方としては「"高い所から低い所へ" "奥から手前へ"が掃除の鉄則!」と木村さん。各場所の作業では、その鉄則を抑えつつ進めましょう。

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「キッチン」大掃除のポイント

【水回り】
汚れをチェック!
料理の油汚れと、水によるカルキの汚れ、カビ汚れが混在。

使用する洗剤は?
油汚れ...アルカリ性洗剤、カルキ汚れ...酸性洗剤、カビ...カビ取り剤。

「洗剤は3種類を使い分けて落としていきます。普段見逃しがちな蛇口の部分にも、汚れは思いのほか付いています。料理中の油汚れが付いてしまったり、また食器や鍋を洗っているうちに汚れを含んだ水分が飛びはね、それがカビの原因になっています。排水溝のステンレスのリングにもぬめりが溜まっていたりするので、ブラシでかき出しましょう」(木村さん、以下同)

【換気扇】
まずは分解!
「万が一、何かが落下することを考えて、コンロの上にタオルなどを敷いて養生します。そこにビニールシートやビニール袋を敷いて、汚れが落ちてきても大丈夫なようにしてから、パネルを外します。中のシロッコファンを外して分解し、洗剤に浸け置きします」

使用する洗剤は?
油汚れなのでアルカリ洗剤。

「浸け置きの時間は汚れによりますが、最低でも10分、最長で30分。汚れの厚みがたっぷりあれば30分浸けないと落ちないこともありますし、洗剤を濃くした方がいいのか、様子を見ながら調整します。油なので、浸け置きには水よりお湯を使った方がいいでしょう」

【コンロ周り】
使用する洗剤は?
油汚れと焦げなのでアルカリ性洗剤。

「五徳を洗剤に浸け置きした後、スポンジで汚れを落とします。塊になっている焦げは、金属のヘラを使います」

「お風呂」大掃除のポイント

【浴室・浴槽】
使用する洗剤は?
皮脂汚れ...アルカリ性洗剤、カルキ汚れ...酸性洗剤、カビ...カビ取り剤。

「体から出る皮脂汚れ、水回りのカルキ汚れやぬめりの汚れ、カビの汚れ、この3種類がいろいろな形で混ざっています。まずはアルカリ性洗剤を使い、それでも落ちない汚れには酸性洗剤を使い、カビにはカビ取り剤を使う...と、一つずつ試していけば必ず汚れは取れます」

【洗面器・イス】
使用する洗剤は?
皮脂汚れ...アルカリ性洗剤、カルキ汚れ...酸性洗剤。
「洗面器やイスに付いた石鹸カスは、洗剤を塗布してからプラスチックのヘラを使って、こそげ取ります」

【蛇口】
使用する洗剤は?
蛇口周りの白い塊はカルキ汚れなので酸性洗剤。
「洗剤を塗布し汚れをゆるめてからヘラを使えば、簡単に取れます」

【鏡】
使用する洗剤は?
カルキ汚れなので酸性洗剤。
「ウロコ汚れを落とすスポンジも合わせ技で使えば、さらにキレイになります」

【カビ】
使用する洗剤は?
カビ取り剤。

カビは菌の一種なので、パッキンや木製の物、衣類には染み込んだカビは、残念ながら落ちません。でも、つるつるしている素材に付いたカビは、たいてい落とすことができます。

「カビ取り剤で落ちない場合は、カルキ汚れとカビが混ざっていることも。カビ取り剤ではなく、酸性洗剤でカルキ汚れを落とせば、カビも一緒に取れる場合があります。
ただし、塩素系のカビ取り剤との併用は有毒ガスを発生させます。十分に洗い流してから酸性洗剤を使用しましょう」

「トイレ」大掃除のポイント

使用する洗剤は?
酸性洗剤。

「便器のフチの汚れや、"さぼったリング"といわれる水ぎわの汚れが取れない場合、黒カビとカルキ汚れが混ざっていると考えられます。浴室の時と同様に、カルキと混ざった黒カビは酸性洗剤で落とします。ブラシで落ちない固い汚れは金属のヘラでこそげ取りましょう」

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「部屋」大掃除のポイント

【照明】
使用する洗剤は?
薄めのアルカリ性洗剤。
「照明の傘など、普段は見落としがちな場所で、案外汚れています。空気中には油分を含んだ空気があるので、それが曇り汚れの原因になっています。洗剤を塗布し、ふき取りましょう」

【窓、網戸】
使用する洗剤は?
ガラス用の中性洗剤。アルカリ性洗剤。
「窓は、室内側には手で触った際などに油分が付き、室外側には排気ガスによる油分が付きます。油分が付けば、砂埃や雨風でどんどん汚れていきます。この油汚れは、ガラス用の中性洗剤では落ちないので、アルカリ性洗剤を使いましょう」

①ガラスは、洗剤を含ませたスポンジや雑巾で拭く。
網戸は、スポンジやモップなどで洗剤を塗布し、こすり洗いで汚れを落とし、雑巾で拭く。
②十分に水拭きする。外なら洗い流す。
③仕上げに乾拭きをする。

「窓に限らず、水分は汚れの根源なので、水を使った後は必ず乾拭きをしてください。汚れにくくなる次の下準備としておすすめです」

また、窓のレールにたまった汚れはハケやブラシでかき出します。角や細かい部分はプラスチックのヘラを雑巾などでくるんでふき取ると、隅の隅までキレイに!

「洗剤と道具を正しく使えば汚れがみるみる落ちて、お掃除は楽しくできるんです」と木村さん。まずは、家にある洗剤のボトルの裏を見て、酸性洗剤かアルカリ性洗剤かを確認してみましょう。ほんのちょっとの意識改革で、お掃除大好きになれること間違いなし! 今年の大掃除は、あなたの人生を変えちゃうかも!?

※2018年12月23日(日)に公開した記事の再掲です。

取材協力:木村由依さん。お掃除オーガナイザー®。女性専用のハウスクリーニングサービス「クリスタルミューズ」代表。掃除と片付けに関する独自の手法でサービスを提供。掃除と片付けの基本から学べる講座も開設。『掃除&片づけの50』(枻出版社)など監修書籍多数。
オフィシャルHP:https://crystal-muse.com/


木村由依さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

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