おうち時間 今こそ大掃除! まずはリストアップ&七つ道具を揃えよう

公開: 更新: テレ東プラス

新型コロナウイルスによる外出自粛要請をうけ「おうち時間」が増えています。そんな今こそ大掃除! 家中キレイにしちゃいましょう! でも、どこから手をつけていいのやら...そんなあなたのために、とっておきの情報を教えちゃいます!

専門家による生活情報満載の「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)に出演中のお掃除オーガナイザー®木村由依さんに、「大掃除のコツ」を聞きました。

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さあ始めよう大掃除! まずやることは?

無計画に手を付けるのは、失敗のもと。「料理を作る時、レシピに従うのと同じように、掃除にもシミュレーションが大事です」と木村さん。今、我が家で掃除が必要な場所は? どの場所をどの程度までキレイにしたい? まずは自分の目的を定めると、そこに至るまでに効果的な道具、手順、方法が見つかり、効率よく掃除が進みます。

《大掃除の下準備》
1.掃除すべき場所をリストアップ
2.リストの優先順位を決める
3.汚れ具合を見ながら、どの場所をどの程度までキレイにするのかを決める
4.必要な道具を揃える
5.いよいよ大掃除!

まずは、リストアップして"見える化"!
「日頃手が付けられていなかった場所をリストアップすることから始めましょう。やらなくてはいけない項目、気になっているけどやっていなかった場所やモノを書き出して"見える化"すると段取りがつけやすいです。それをさらにキッチンなら、コンロ、換気扇...など細分化していきます」(木村さん、以下同)

優先順位を決めて作業にメドを立てる!
「リストに優先順位を付けて、自分のスケジュール的にできる作業を決めます。『10項目立てたうちの半分以上はできそうだ』などメドが立つと、作業が進めやすくなります。大掃除でなくても日頃できることと、ここ一番の決心をしないとできないことを分けるのも大事です」

汚れをチェックして必要なものを揃える!
「掃除する場所の中で、日頃見逃してしまっている汚れをチェックします。例えば、キッチンのシンクを改めて"掃除の必要がある"と思って見ると、スポンジがくたびれている、スポンジや洗剤を入れるラックにカビがある、蛇口の根元の部分にカルキが付いているなど、普段は気づかない慢性化してしまっている汚れが目に付きます。人によって、汚れに対する感覚はそれぞれなので、どこまで落とすのか、自分の定めた目的を達成するために何が必要なのかを考えて道具を揃えてから、作業を始めましょう」

これだけは揃えよう! 大掃除七つ道具

シミュレーションの後は、自分がやりたい作業に必要な道具の準備。木村さんおすすめの大掃除のための"七つ道具"をご紹介。こちらは、ホームセンターや100円ショップで手軽に入手できるものばかり。家族みんなで大掃除の道具を買いに行くのも、楽しそう。

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【雑巾】
水拭きと乾拭きで使用。汚れが目立つように、白いタオルがオススメ。

【スポンジパッド】
表面がザラザラしているスポンジ。塗布した洗剤をなじませ、汚れをこすって落とす。

【メラミンスポンジ】
研磨力の高いスポンジ。カッターで使いやすい大きさにカットして使用。

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【ブラシ】
コシのある、狭いところにも奥まで届く毛足の長いものがオススメ。歯ブラシでの代用は、毛足が短く奥まで届かないので×

【ハケ】
毛足がしなやかで長めのタイプがオススメ。細かいところに洗剤を塗り広げたり、ホコリを払ったり、ブラシが入りにくい所の汚れをかき出す。

【ヘラ】
プラスチックと金属の2種類あると便利。
蛇口など金属についたカルキや、塊になってスポンジで取れない汚れは、傷を付けないように金属のヘラでこそげ落とす。
プラスチックのヘラは、金属以外の汚れや、細い場所、隅の汚れを取る。使わなくなったクレジットカード等でも代用可。

【ゴム製手袋】
洗剤による手荒れの予防にゴム手袋は必須。また、手袋をすることによって素手で触るのに躊躇するような汚れにも触れ、掃除しやすくなる。

この3種類でOK! 洗剤の使い方と選び方

お風呂用、トイレ用など場所に合わせた洗剤を使っているはずなのに、汚れが落ちない...それは、汚れの性質に合わせた正しい使い方ができていないから。どの洗剤がどんな汚れに効くのか? きちんと学べば、たいていの汚れは落とせるのです!

《洗剤はこの3種類》
【アルカリ性洗剤】
キッチンの油汚れ、お風呂場の皮脂汚れなど、油分によってできた酸化汚れをアルカリ性で中和する。

【酸性洗剤】
水周りにできたカルキの汚れ、石鹸カス、トイレの尿石、鏡のウロコ汚れなど、固い石のようになった汚れはアルカリ性なので、酸性で中和して落とす。

【カビ取り剤】
黒いカビ汚れには、塩素系の洗剤を使用。

合成洗剤の場合、店頭で売られているものは"中性洗剤"を基準に、"弱アルカリ性"か"アルカリ性"、"酸性"か"弱酸性"の5種類だけ! ボトルの裏側に必ず書いてありますので、それを確かめてから購入しましょう。

《洗剤の使い方ポイントはこの2つ》

油汚れ......アルカリ性洗剤
カルキ汚れ......酸性洗剤

「洗剤には弱いものから強いものまでありますから、汚れの度合いによって、濃いものを薄めて使ったりと、強さをコントロールして使います。頑固な汚れにナチュラル志向の洗剤を使っても、落ちません。弱いものを使って落ちなければ、強いものにする。汚れの質と程度に合わせて、洗剤を使い分けましょう」

例えば、キッチンには油汚れとアルカリ性のカルキ汚れ、2つの汚れが混ざっているので、1つの洗剤では落ちません。コンロ周りなどの油汚れはアルカリ性洗剤で落とし、水周りのカルキの汚れは酸性洗剤で落とします。

「そういうことが分かってくると、お掃除はしやすくなります。この汚れは何汚れなのかを考えて、必要な洗剤を選べば、問題なく落ちます」

これで大掃除の準備は整いました。いよいよ作業に取り掛かりましょう! 次回は、場所別のお掃除ポイント、落ちない汚れとの戦い方!をご紹介します。

※2018年12月16日(日)に公開した記事の再掲です。

取材協力:木村由依さん。お掃除オーガナイザー®。女性専用のハウスクリーニングサービス「クリスタルミューズ」代表。掃除と片付けに関する独自の手法でサービスを提供。掃除と片付けの基本から学べる講座も開設。『掃除&片づけの50』(枻出版社)など監修書籍多数。
オフィシャルHP:https://crystal-muse.com/


木村由依さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

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