ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
3月10日(火)の放送は、茨城県鉾田市で昼めし旅。鉾田市は野菜の産出額が毎年トップ3に入る野菜王国として知られています。中でも食物繊維たっぷりのごぼうや、シャキシャキの水菜は鉾田市が一大産地となっています。そんな野菜王国の鉾田市を、俳優の賀集利樹さんがご飯調査します。
野菜王国の野菜たっぷりご飯!
道沿いにお菓子屋を発見した賀集さん。
お邪魔したのは、創業140年を超える老舗菓子店「大黒屋」。こちらの名物は、ふるさと納税の返礼品にもなっている生クリーム大福。味は全部で12種類です。
餅に練り込まれているのは、ラズベリーやメロンなどの果物をすりつぶしたもの。フルーティーな餅と餡、そして生クリームが絶妙と評判です。
店主のおすすめは、栗の餡と生クリームが入った「モンブラン大福」。ひと口いただき、「生クリームが入っているからなめらか。栗の甘みと、餡の甘みと」と賀集さん。名物菓子をいただいたところで、例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
残念ながら都合が悪いということで交渉不成立。代わりに、ご飯を見せてくれそうなご近所さんを紹介していただけることになりました。
紹介していただいたのは大黒屋さんから3分のところにある、道路工事などをする会社の藤枝建設さん。お昼ご飯を見せてくれるのは、藤枝麻衣さんです。
藤枝さんの家の前に広がっている湖は、北浦。縦に長く、南北に25㎞もある湖です。北浦沿いでは、3月下旬になると菜の花畑と80本の桜が一斉に咲き誇り、毎年多くの見物客でにぎわいます。
まずは、知り合いからいただいたさつま芋を使ってひと品。さつま芋の皮をむいて衣をつけて揚げ、夫の大好物、さつま芋の天ぷらを作ります。
続いてもうひと品。鉾田の名産で旬のごぼうとれんこんを使って、きんぴらを。ごぼうはささがきにして、れんこんは薄切りにしたら、水にさらしてあく抜き。
藤枝さんの家では、味に深みを出すために鶏もも肉も入れます。ごま油と鷹の爪で肉を炒めたら、そこへごぼうとれんこんを投入。調味料は、砂糖・みりん・お酒。仕上げに醤油といりごまを加えてサッと炒めたら完成!
こちらが、藤枝さん家の昼ご飯。
昨晩のご飯の残りだという白菜のミルフィーユ鍋も。
賀集さんも、ごぼうとれんこんと鶏肉のきんぴらをご相伴にあずかることに。「鶏肉ってさっぱりしているんですけど、味にしっかりコクが出ていて、おいしい」と、じっくり味わいます。ホクホクのさつま芋の天ぷらも「何もつけなくてもおいしい」と賀集さん。自然の甘みだけでおいしくいただけるそうです。
突然お邪魔したにもかかわらず、ご飯を見せていただき、ありがとうございました!
精肉店の奥様直伝! 野菜たっぷり蒸ししゃぶ
続いて訪れたのは、創業68年の地元に愛される「仲田精肉店」。お店は、2代目の仲田正廣さん・愛子さん夫婦と、長男、親戚の4人で切り盛りしています。
店頭に多く並ぶ「まごころ豚」は、鉾田市のブランド豚。柔らかく甘みがあるのが特徴です。
また、コロッケなどの揚げ物や焼売などの自家製の惣菜も、地元のみなさんに評判です
お店のおすすめは、豚ハラミ。牛肉のハラミといえば一般的に横隔膜周辺の部位のことですが、鉾田市ではこめかみと頬の肉を「豚ハラミ」と呼ぶのだそう。
豚のこめかみと頬の肉はなじみがなかったため、仲田さんの伯父さまが「豚ハラミ」と名付けたのだとか。ハラミとして売り出して30年、今では鉾田市のソウルフードなんです。
それではさっそく、例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
交渉成立! 夜ご飯を見せていただけることに。
仲田さんの家では、店で売れ残った肉を晩ご飯に使うことが多いそうで、そのため愛子さんは肉と一緒に野菜を多くとれるメニューを心がけているのだとか。
この日用意した野菜は、すべて地元・鉾田産のものです。さすが野菜王国!
ホットプレートを野菜で埋め尽くしたら、その上に豚肉を乗せて、さらに野菜を重ねます。何層かに重ねたら溶けるタイプのチーズを乗せて、フタをしたら野菜の水分だけで蒸し焼きに。待つこと5分、野菜に肉の旨みがしみ込んだ、野菜たっぷり蒸ししゃぶの出来上がり。
こちらが仲田さん家の晩ご飯。
賀集さんも、蒸ししゃぶをいただきます。ポン酢をかけて、肉とたっぷりの野菜を豪快にひと口。「うん、おいしい! 野菜の旨みも出ているし。チーズがいいアクセントになっていますね」と大満足。
これからもおいしいお肉を届けてくださいね。ありがとうございました!
「テレ東プラス」では、毎週1回、「昼めし旅」から学べるまかない飯を紹介していきます。ルーティーンばかりで昼飯、夕飯に悩んだら...ぜひ一度、「昼めし旅」をのぞいて見てくださいね。