定期代36万円！ 往復5時間の遠距離通勤！ お宅にお邪魔してみた結果...

「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ！」（毎週金曜よる9時）の人気シリーズ「あなたはなぜ遠距離通勤をするんですか？」。驚きの遠距離通勤をしている方に密着取材をし、「なぜそんなに遠くから通っているのか」を紐解きます。

「テレ東プラス」では、3月6日（金）の放送内容を紹介。とある場所から遠距離通勤する男性に密着します。調査するのはスギちゃん。まずは遠距離通勤者の勤務先がある東京・池袋にやって来ました。

遠距離通勤しているのは、全国のコールセンターを運営する会社で働く田中崇さん(40)。「帰宅について行って良いですか？」と尋ねるノースリーブ姿のスギちゃんに、「この格好で？　凍えちゃわないかな」と心配そう。いったいどこまで帰宅するのでしょうか。

夜8時、帰宅開始。まずは会社から徒歩10分の池袋駅へ行き、上野方面行き山手線外回りに乗ります。走ること25分、田中さんが降りたのは東京駅。ここで駅直結のデパート「大丸東京店」に寄り道し、奥様に頼まれたチーズなどをお買い上げ。荷物になるので池袋ではなく、よく東京駅周辺で買い物をしているそう。

お目当ての物も購入できたところで、東京駅から新潟行きの上越新幹線に乗車。「だから寒いと言っていたんですね」と不安そうなスギちゃんをよそに、新幹線はぐんぐん北上。埼玉県を抜け、群馬県みなかみ町にあるJR上毛高原駅で下車。実はここまでは大宮から乗る方が早いのですが、確実に座れる始発の東京駅から乗っているそう。

下車したのは夜10時54分。標高450mということもあり、外に出た途端「寒っ！　スキー場の寒さですよ」とスギちゃん。上毛高原駅は新幹線だけの駅で、冬は近隣のスキー場や温泉地へ向かう人が利用。気になる定期代は......なんと3カ月で約36万円。しかし！　会社がほとんど負担してくれているため、田中さんの自腹は月1万円くらいとのこと。

駅から自宅まで歩いて帰宅するため、スギちゃんにマフラーを貸してくれる優しい田中さん。以前は東京の板橋に住んでいて、遠距離通勤を始めたのは4〜5年前とのこと。気温1.5℃の寒空を10分ほど歩き、夜11時10分、ようやく田中さんのご自宅に到着！　片道2時間30分、往復5時間の遠距離通勤。早速ご自宅にお邪魔しようとするスギちゃんですが、「すみません、生後7ヵ月の娘がもう寝ちゃっているのと思うので...」と田中さん。

翌朝出直すと、慣れた手つきで薪割りをする田中さんの姿が。奥様と娘さんとの3人で暮らすご自宅は、築2年で敷地面積200坪の広い庭付き一戸建て。約120万円したという薪ストーブは、24帖の広々としたリビングに設置されています。神奈川県で育った田中さんは、薪ストーブがある田舎暮らしに憧れ、5年前に奥様の実家に近い上毛高原に移住。しかし遠距離通勤をしている理由は、薪ストーブだけではないそう。

「ご飯の材料をゲットしに行きたいと思います」と、家の外へスギちゃんを連れ出す田中さん。夏は自分の畑で野菜を育てている田中さんですが、冬はお隣さんの畑から「家族では食べきれない」という季節の野菜を無償で貰っています。野菜のお礼に、日頃からリンゴをおすそ分けするなどしてお返しをしているそう。

自宅に戻ったら、お隣さんから頂いたネギで自家製ピザを作ります。昨夜、東京駅で購入したチーズもここで活躍。オーブンではなく薪ストーブでこんがり焼き上げたら、絶品自家製ピザの完成！　奥様の実家近くで憧れの田舎暮らしを叶えた田中さん。「何かあった時は義両親に見てもらえるし、日中サポートしてもらえる」と安心感が大きいそうで、奥様も「幸せです！」とにっこり。家族愛に包まれた生活を大切に...田中さんの遠距離通勤は今日も続きます。