水滴などあらゆる生活音を使って音楽に! ヒットメーカーYOUに番組のテーマ曲作りを依頼したら...:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時55分~)。今回は「YOUしか知らない日本が満開! テレ東春のポカポカYOU祭りSP!」ということで、陽気なYOUを求め、空港で突撃取材を敢行。果たして今回はどんなおもしろYOUに出会えるのか?

you_20200316_01.jpg
声をかけてくれたのは、アメリカ出身のショーンさん(38)。アメリカに里帰りしており、ちょうど日本に戻ってきたところだという。15年間名古屋に住んでいて、子どもと毎週この番組を観てくれているファンということで、今回は声をかけてくれたのだった。もちろん日本語だってペラペ~ラ。

お仕事を聞いてみると、日本のテレビCMに使う音楽作りをやっている"音職人"なのだという。「よく水の音を使います。」と教えてくれたが、水の音ってのは...?

you_20200316_02.jpg
それはつまり、水の音を収録してキーボードに入れ、商品イメージにあったメロディに仕立てていく音楽だそう。聞けば、手掛けているのは超一流企業のCMばかり! どんな曲か気になるので 聴かせてもらったら、とても心地良くて爽やかで、そういえば聴いたことあるかも! YOUスゲ~!!

「普通の楽器じゃなくて、家にあるものを楽器にするのは楽しい」と目を輝かせるショーンさんから、「もし名古屋に来たらぜひ遊びにきてください!」と素敵なお誘いをしてもらったので...♪

you_20200316_03.jpg
お言葉に甘えて、本当に遊びに来ちゃいました♪ さっそくお邪魔したのは、ショーンさんが仕事部屋にしているというマンションの1室。日当たりが良くて、とても清潔感のある空間だ。

you_20200316_04.jpg
音職人ならではの機材がたくさん揃っているので、まずは音を作る装置というものを見せてもらった。右端に見えるマイクでいろいろな音を収録して、キーボードに入れると新しい音を作れるステーションだ。

じゃ、実際に水の音をどう収録して、どうやって音楽にしているのか、その手順を見せてもらえないかとお願いすると、さっそくショーンさんは準備を始めてくれた。

you_20200316_05.jpg
まずは水を入れたグラスをマイクの下に置き、ストローで水滴を水面に落とし、ポンとなる音を拾った。すると、その水滴音はキーボードに取り込まれ、押すキーによって音やリズムが変わるようになった。エフェクトをかければ、水滴音のイメージも変化。

ちなみにショーンさんのオススメは、水滴音の音程を低くすることで、まるでドラムのような音に変わるんだって。こうやって取り込んだ音の音程を変えたり効果をかけたりして、曲を作っていくのだ。

you_20200316_06.jpg
こうしてショーンさんが生活音を駆使して作った曲はなんと200曲以上もあり、じつはアルバムを12枚もリリーズするヒットメーカーなんだって! それを知ったら、あのお願いをするしかない!

お願いというのは、番組のために1曲作っていただくこと。これも何かのご縁、番組にふさわしいテーマをどうか! と依頼してみたところ...。「いいじゃないですか! じゃあ何か作ってみます」と快諾してもらえた。ということで、生活音で番組の曲作りに密着決定!

you_20200316_07.jpg
ショーンさんは最新の機材を手に、さっそく素材になる生活音を集めに外へ。気の向くままに落ち葉や側溝を踏む音を収録しながら、ご自宅へと向かった。

自宅に着くと、これからお昼ご飯のパスタを作ろうとしていた妻の淑美さんの協力も得て、さまざまな生活音を集めることに。鍋がぶつかる音、キャベツの袋を剥がす音、キャベツを切る音、野菜を炒める音など、ショーンさんは次々に録音。

とにかくなんでも録りたがるご主人だが、淑美さんは特にウザいと感じることもなく、「慣れちゃって。普通だね」と、優しすぎる。

you_20200316_08.jpg
お手製パスタをいただきながらも録音に没頭しているうちに、ふたりの子どもたちが学校から帰宅。自己紹介をしてもらっていると、スタッフのテレビカメラにテープチェンジのタイミングがやってきた。するとショーンさんは目を輝かせ、テープ入れ替えの音を録りたいというので、リクエストにお答え。

you_20200316_09.jpg
このあと公園に遊びに行くと、家族一丸となってお父さんの録音のお手伝いも。こうして密着を始めてから、枯れ葉を踏む音に始まり、最後に公園のフェンスにボールが当たる音まで、合計18種の生活音の収録に成功した!

1日かけて集めまくった音を素材にして、仕事場に戻って作業をすること3時間。ついに番組の曲が完成した。いったいどんな曲が出来上がったのか...。

you_20200316_10.jpg
18種の生活音が詰まったオープニングにぴったりの曲が流れ、最後のシメは娘のニナちゃんが「YOU!」と元気よく叫ぶ声で終了。短いながら、ドラムベースの軽快な曲でブラボー! 急な作曲の依頼に快く応えてくれて、本当にありがとうございました。ショーンさん、これからも日本での音楽作り、がんばってね~。

PICK UP