明治天皇の休息場所に使われていた! 創業190年の老舗旅館に眠る”開かずの金庫”。気になる中身を一挙公開

公開: 更新: テレ東プラス

気になる素朴な疑問やお悩みを、人生の達人・所ジョージがすっきり解決!学校では教えてくれない世の中の裏側や知られざる真実を、笑いながらお勉強する「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(毎週金曜夜9時)。

今回「テレ東プラス」では、2019年12月27日に放送された番組の中から、人気コーナー「開かずの金庫を開けろ!」の内容を紹介します。

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開かずの金庫があるのは、埼玉県深谷市。深谷市といえば、2024年度から刷新される新一万円札の顔となる、日本経済の父・渋沢栄一の出身地。「お金の匂いがプンプンしますね〜!」と張りきるレポーターのレッド吉田(TIM)ですが、渋沢栄一ゆかりのお宝が眠っているのでしょうか。

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今もレンガ造りの建物が残る町・深谷は、渋沢栄一が日本初のレンガ工場を設立した地。今回の依頼主は、創業190年の老舗「きんとう旅館」6代目主人の石川克正さん。江戸時代、中山道最大の宿場町と言われた深谷は、最盛期には90軒もの宿がありましたが、今も営業を続けているのはここ「きんとう旅館」だけ。

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「とにかく派手好きで金遣いも豪快だった」という先代のご主人は、落語家・立川談志と幼なじみであり、旅館の大広間で、度々落語会を開催してもらっていたそう。その大広間には、今の価値で約1000万円もする虎の剥製が! また、中庭にそびえ立つ樹齢300年越えのヒバの木は、明治天皇の休息場所に使われていました。

「他にも押入れにしまわれっぱなしのものがある」と石川さんの妹・友子さんが持って来てくれたのは、日本を代表する洋画家・梅原龍三郎の油絵。先代が亡くなる1年ほど前に、100万円以上払って購入したそう。さらに宿泊客のサイン帳には、流浪の天才画家・山下清が宿泊した際に残していった花の絵とサインが。これだけのお宝が眠るだけに、金庫の中身にも期待が膨らみます!

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そしてこちらが、「きんとう旅館」に眠る"開かずの金庫"。40年前まで帳場だった場所にあり、宿を改装した際、金庫だけは重すぎて動かせなかったといいます。唯一開け方を知っていた先代も亡くなってしまい、今では開かずの金庫に。

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いよいよ、開錠作戦スタート。鍵職人・玉置恭一が開錠に挑みます。鍵の形状から、大正時代か昭和初期に作られた金庫と推測。鍵は上下にあり、両方が施錠された状態。下の鍵はダイヤルと連動しているため、下を開けなければ上の鍵も開きません。

作業開始からわずか3分で下の鍵が開錠。続いてダイヤル式の鍵に取り掛かります。こちらの鍵は、0から99の3つの数字を合わせれば開く仕組み。その組み合わせは100万通りですが、玉置はダイヤルを回し始めてわずか5分で最後の数字を特定。しかし残り2つの数字の特定が難しく、あっという間に1時間が経過。休憩を挟みつつ、作業を進めること15分。遂に全ての数字を特定し、開錠に成功! 果たして気になる中身は...?

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先代以外誰も見たことがない内扉の奥には、何やら沢山の物が。一番上に置かれていたのは、「平成十五年度」と文字が入った書類。どうやら先代は、数年前までこっそり金庫を使っていたようです。大量の書類の中からは、先代が27年前に文部大臣表彰を受賞した際の記念祝賀会の座席表や、宿の関係書類も。その他、家族も知らなかった亡き先代に関する資料が沢山出てきました。

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続いて下の引き出しを開けてみると、古銭がジャラジャラ! 出て来たのは、江戸時代末期から明治時代にかけて流通した「天保通宝」と、江戸時代後期の「一朱銀」、そして銭形平次でお馴染みの「寛永通宝」、さらに明治・大正・昭和の一銭硬貨がそれぞれ一枚ずつ。他にも、明治と大正時代の五銭硬貨や中華民国開国記念の一円硬貨も。こちらは、状態次第では数万円の値が付きます。

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一番大きな引き出しの中からは、1958年製のカメラが。そして「大切なもの・株券他」と書かれた書類が出て来て期待が膨らみますが、残念ながら中身は解約済みやほぼ残高の無い預金通帳などでした。

「これからも、"家族みんなで力を合わせてやっていけよ"という先代からのメッセージかも...」と妹の友子さん。歴史ある旅館の開かずの金庫からは、大量の古銭や旅館に関する資料、そして家族も知らなかった先代ゆかりの品々が眠っていました。

そして明日夜9時放送! 「所さんのそこんトコロSP【開かずの金庫&遠距離通勤&信長・家康の名品】」は...。

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▽開かずの金庫を開けろ!
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