ロボットが酒を作る謎の店...常識を覆す令和時代の居酒屋:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜夜10時)。2月25日(火)の放送では、年々業界全体の規模が縮小するなど、苦戦が続く「居酒屋業界」を取り上げる。逆風の中、これまでの常識を打ち破る"新時代の居酒屋"像を探る。

客を飽きさせない、老舗チェーンの秘策

大手チェーンから個人店まで、大小様々な店がひしめく居酒屋業界。かつて広く大衆に受け入れられた業態も、昨今は働き手の人手不足や消費者のライフスタイルの変化など、取り巻く環境は厳しさを増している。そんな中、生き残りを賭け、新しいコンセプトを掲げる居酒屋が登場している。

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東京・代官山など流行に敏感な人が集まるエリアで話題となっている居酒屋が「茶割」。その名の通り、今ブームとなっている"お茶割り"が売り。緑茶やほうじ茶など10種類のお茶と、焼酎やウイスキーなど10種類の酒を組み合わせ、100種類の"お茶割り"が楽しめる。さらにフライドチキンも、部位や味の組み合わせで100種類から選べるなど、豊富なメニューが客を飽きさせない。現在都内に4店舗を展開しているが、春には大阪にも進出予定。「ここにしかない」「何度も来たくなる」仕掛けで拡大を狙う。

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一方、大手チェーン店も変革を余儀なくされている。昭和13年創業の老舗チェーン「養老乃瀧」は、昔も今も変わらない定番の味に根強いファンを持つ。しかし、1000以上あった店舗は時代の波に呑まれ400店舗ほどに減少。そんな「養老乃瀧」グループの店に登場したのは、なんとお酒を作るロボット。QRコードをかざすとロボットが会話をしながらビールやカクテルを提供してくれる。珍しさもあり、ロボット目当ての客が絶えない。2ヵ月限定の取り組みだが、反響次第で本格導入も検討するという。老舗の常識にとらわれない斬新なアイデアで活路を見出す。

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人気チェーン店の元仕掛け人が作る"理想の居酒屋"

東京・新橋。居酒屋の激戦区で今注目を集めている店が「烏森百薬」だ。店のコンセプトは"食のセレクトショップ"。北海道にある中華料理店発祥の餃子や、茨城にある厚焼き玉子専門店の玉子焼きなど、メニューの多くは全国各地から独自に仕入れた"隠れた名店の味"。「旅行せずにその土地の美味しいものが食べられる」と評判を呼んでいるが、この店には人気の居酒屋チェーンから独立した、ある仕掛け人の狙いがあった。

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自らカウンターに立つ大久保伸隆さん(36歳)は、「塚田農場」などの居酒屋チェーンを運営する「エー・ピーカンパニー」で、わずか30歳にして副社長まで上り詰め、業界でも注目されていた人物。だが、2年前に同社を退社した。

大久保さんはどこでも同じ料理が味わえるチェーン店の良さを感じていた一方で、どこに行っても同じ看板が並び、街の顔が消えていることを危惧。「そうした状況を変えたい」と、自ら理想とする店作りに挑み始めたのだ。

大久保さんのアイデアは尽きない。大人気となった「烏森百薬」に続いて、新橋でオープンの準備を進めていた新店舗のコンセプトは"おふくろの味"。もちろんただの家庭料理ではない。だれもがあっと驚くメニューを用意していた。いったいどんな料理が出てくるのか。

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そんな大久保さんがいま一番力を入れている店が、千葉県佐倉市のユーカリが丘にある。その名も「里山トランジット」。自然と住宅が共存するこの街で掲げるコンセプトは「街も住民も幸せになる店」。昼も夜も地元客で大繁盛し、リピート率8割を実現しているという。チェーン店ではできない、この店の驚きの仕掛けとは。

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アイデアや理念で現状打破に取り組む人々の姿を追った「ガイアの夜明け」は今晩10時から放送。どうぞお見逃しなく!

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