トルコVS.アメリカ! 男衆が”幸福の袋”を奪い合い!? 2人のYOUを追って過激な裸祭りに潜入:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時55分~)。今回は「激アツ!胸熱!2アッツアツ!真冬の激闘YOU!2時間SP!」ということで、根性がたぎるアツ~いYOUを求め空港で突撃取材を敢行。果たして今回はどんな面白YOUに出会えるのか?

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「ジャッソウ!」の掛け声が猛々しい「黒石寺 蘇民祭」(岩手県奥州市)は、千年以上も前から、災厄を払い、五穀豊作を祈願して毎年旧正月に開催される東北の一大イベント。祭りのメインは1つの蘇民袋を全員で奪い合う争奪戦で、怒号が飛び交う過酷さで有名だ。

日本各地のYOUが集まるイベントを直撃する「イベントYOU」では、今回この通称・裸祭りに参加するYOUを直撃することに。

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昨年この激しい祭りに参加した英語講師のYOUがいて、今年も参加予定かも...ということで、主催する黒石寺の住職さんが直接連絡してくださり、本人と近くのコンビニで落ち合えることになった。

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会ってみると、ウェイウェイしたお祭り好きタイプではなく、控えめで物静かなジョシュア(30)さん。昨年のお祭りではしんどい記憶しかないというが、今年の意気込みを聞くと、小声でこんな闘魂コメントをくれた(笑)。さっそく密着をお願いしてみたところ、快くOKもらえたので本番では闘志むき出しのYOUに期待大だ!

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祭りの当日、現場で他のYOUも探していたところ、見覚えのある人が! よく見れば、 昨年11月の2時間SPで密着させてもらった「岸和田だんじり祭り」のドーアンさん(38)ではないか! 巡り合わせに喜び、祭りに参加する理由を聞くと、「争奪戦(蘇民袋)を取りに来たんですよ!」と祭り魂を燃やし、すでに勝って主役になる気満々。再密着をお願いすると快諾してもらえたので、今回はダブルYOUの活躍が見られるぞ~!

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祭りの開始は夜の10時から。ドーアンさんと友人3人は、1日限り営業する「蘇民食堂」でワイワイ腹ごしらえをした後、着替え場所でふんどし姿に。祭りのスタッフにギュッと締められ痛みに悲鳴があがったが、この姿になってこそ祭りが始まった気分だ!と、ガッツポーズでやる気をUPさせていた。

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一方、夜8時過ぎに到着したジョシュアさんは、まずは寺務所に行って、かまどで1週間沸かし続けたという100℃の薬湯(白湯)を無言で飲み干した。次の着替え場所でスタッフにふんどしをギュ~ッと締められるが、ジョシュアさんはやっぱり無言。

寺の駐車場には、万一の事故に備えて消防団や救急隊がスタンバイを完了。さあ、いよいよ裸祭りのスタートだ。YOUたちの本番での活躍はいかに!?

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「ジャッソウ!」と力強く連呼しながら、境内を練り歩くところから祭りはスタート。次に境内を流れる川の水を桶で浴び、身を浄め厄除けを祈願するが、真冬に水温3℃を浴びるのはなかなかの苦行。けれど、ドーアンさんは「ワンダフル!」とあくまで陽気だ。

ジョシュアさんも水を浴びてガッツポーズしてみせるが、寒すぎてお尻がブルブル震えている...。水浴び祈願を3回繰り返し、着替え場所に戻った後も体の震えは止まらないようだ。

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水浴びを終えると、次は「祈願②」へ(スケジュール参照)。ここでは「ひたきのぼり」と言って、炎の上で煙を吸って身を浄めるという過酷な祈願が行われる。熱さと煙のツラさで号泣したり、炎の台からの着地に失敗して負傷したり、常にハプニングがつきまとう荒行だという。

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ドーアンさんも台に上がるか悩んでいたが、前回密着時の放送を観ていたという番組ファンの男性に「ガッツがスゴい!」と励まされ、力を得てついに炎の上へ! しかし1分後に予想以上の煙が大量発生したため、たまたまそばにいたジョシュアさんの手を借りて無事着地し、難を逃れた。 実はジョシュアさん、肺に持病があるため、煙の祈願は見学なのだそう。持病を抱えながらもこの祭りに参加した理由とはいったい?

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ジョシュアさんは2年前、この地に英語教師として派遣され初来日した。地元の国際交流サークルを通じて、昨年、祭りに初参加したものの、あまりの過酷さに何もできず不甲斐なかったという。派遣は2年間で別の県へ転勤になるので、奥州を離れる前にもう一度祭りに挑戦して爪痕を残したかったんだって。

今回「ジャッソウ!」と叫ぶうちに自信もみなぎってきたそうで、ついにこんな闘志むき出しの言葉を聞くことができた! そしていよいよ早朝5時の争奪戦が、まもなく始まろうとしていた。争奪戦の参加者・140人が本堂に集結し、袋を待ち構える。

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争奪戦のルールを簡単に説明すると、5時に本堂の某所(場所は秘密)から麻袋が登場。それを奪取したら寺を出て、ゴールの田んぼまで袋を手にし続けた者が「取主」と呼ばれる福男になる。2人のYOUは、近い位置でがんばっていた。

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明かりが消え、暗闇の中、いよいよ蘇民袋が登場。再び明かりがついたときには袋はすでに群衆の中に放たれたが、位置が特定できず。どうやら1人が袋をつかみ、周りの群衆に奪われないよう抱え込んで揉みくちゃにされているようだ。

この押し合いへし合いをしたまま、徐々に群衆は本堂を出て階段を下り、じりじりとゴールの田んぼを目指し始めた。一歩間違えば命の危険さえ伴う争奪戦で、極寒の中、男衆の体からは興奮の湯気が立ちのぼっている。果たして怒涛の争奪戦の結果は...!?

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朝6時に争奪戦が終了したとき、残念ながらYOUたちの手に蘇民袋はなかった...。チ~ン。 ドーアンさんは一度袋をつかめたが、群衆の汗で手から滑り落ちたと悔やむ。この悔しさをバネに、来年もまた祭りに参加すると宣言した。一方のジョシュアさんも、取主が袋を抱え込んでいたから...と、最後の挑戦に敗れてしょんぼり。

ではいったいどんな人が勝者の取主になったのかというと...。なんと、前回のドーアンさんの「だんじり祭り」密着を観て、番組のファンだと声をかけてくれたあの男性だった! 衝撃体験の連続から、こんな衝撃の結末を迎えたところで密着は終了。

後日、ジョシュアさんから連絡が...。実は派遣期間は3年の勘違いだったことも判明した(笑)。というわけで2人とも、来年もまた絶対にがんばって福男になってね!

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