ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
2月18日(火)の放送は、千葉県いすみ市で昼めし旅。いすみ市は伊勢エビの漁獲量が県内2位。寒い時期はタコ漁も賑わいます。ここで水揚げされる太東・大原産真蛸は、栄養豊富ないすみ沖で栄養を蓄えた、柔らかく甘みがある身が特徴。いすみ市ならではの真ダコの味わい方は、生でも食べられる真ダコを、こんぶ出汁の鍋で泳がせてしゃぶしゃぶに。プリプリの食感がたまりません。そんないすみ市を、お笑いコンビ・アンガールズの山根良顕さんが調査します。
いすみ鉄道を救う!? 生姜と出汁が香るタコめし
旅館を発見した山根さん。さっそく取材交渉し、中を見せてもらうことに。
話を伺ったのは、「まつ旅館」を営む掛須保之さん。旅館を切り盛りする傍ら、地元ローカル線「いすみ鉄道」を通じて町を盛り上げるボランティア活動も行っています。
過疎化が進み、廃線の危機もあったいすみ鉄道。生まれ育った町のシンボルがなくならないようにと、沿線にコスモスを植えて環境美化に取り組んだり、音楽イベントを開くなどしています。活動の理由として、掛須さんは「学生さんや、おじいちゃんおばあちゃんが病院行ったりするのに、(ないと)困る。それと観光客に来てもらいたい」と話します。
そんなお話を伺ったところで、さっそく例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
妻の和美さんにも相談したところ、無事、交渉成立! お昼はもう食べ終わっていたので、夕飯どきにまたお邪魔することに。
和美さんが用意していたのは、いすみ市名物の真ダコ。冷凍していたものを使って、タコめしを作ります。
まずは生姜をみじん切りに。
米は、皇室にも献上しているという地元のいすみ米を使います。研いだお米を炊飯器に移し替え、醤油・酒・みりん、そして生姜とタコを入れて炊きます。
続いてもうひと品。鶏のもも肉に、焼きアゴやかつお節の削り粉が入った粉末のパックをまぶし、塩で味付けしたら15分ほどおいてなじませます。片栗粉をまぶし、180℃の油で揚げたら竜田揚げの完成!
こちらが、掛須さん家の晩ご飯。
地元の特産、タコの出汁たっぷりのタコめし。
焼きアゴやかつお節の削り粉が入っただしで味付けした竜田揚げ。
ワカメの味噌汁は、掛須さんみずから作りました。
竜田揚げをいただいた山根さん、「ウマい! 優しい(味だ)けど、風味もしっかりするし...うちでもやろう(笑)」とお味のとりこになった様子。
タコめしは、「タコの味、けっこうしっかりしますね。お米も味が染みこんでいて...かといって、ベチョベチョにもなっていないし。バランスがいい」と絶賛。
実はこのタコめし、いすみ鉄道の名物駅弁にしようと、休日には掛須さんが最寄りの国吉駅で販売しています。
掛須さんみずから鉄道車両の被り物での立ち売りスタイル。いすみ鉄道を盛り上げるためならなんでもやります。
これからもいすみ鉄道で町を盛り上げて、旅館もがんばってくださいね!
甘さ際立つ! 高級江戸崎かぼちゃの贅沢スープ
続いては、茨城県稲敷市で、番組ADがご飯調査。稲敷市は、霞ケ浦の豊富な水源により、れんこん栽培が盛んな地域。特産のれんこんはシャキシャキした食感とほんのりした甘みが特徴です。住宅街を歩いていると、江戸崎かぼちゃを栽培している篠崎春雄さんに出会いました。
江戸崎かぼちゃは、ひと玉1000円以上もする、稲敷のオリジナルブランドです。初夏に収穫するため、冬場は苗を育てているのだそう。
これからお昼ご飯ということで、さっそく例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
晩ご飯ならOKということで、夕方ごろ伺うことに。
まずは玉ねぎをバターで炒めていきます。カットして冷凍していた江戸崎かぼちゃ2分の1個を入れて、さらに炒めます。水を入れ、牛乳・砂糖を入れて丁寧にすりつぶしたらパンプキンスープの完成。
こちらが、篠崎さん家の晩ご飯。
江戸崎かぼちゃの甘みが引き立つスープ。
お孫さんの大好物だという江戸崎かぼちゃの煮物。
自家菜園で栽培したかぶは、ひき肉のあんをかけて。
自分たちで育てた野菜がたっぷりの食卓です。スタッフもスープをご相伴にあずかり、「すっきりした甘さで、おいしい」とブランドかぼちゃの味わいを堪能しました。
今年の江戸崎かぼちゃも、おいしく育つといいですね! ありがとうございました。
「テレ東プラス」では、毎週1回、「昼めし旅」から学べるまかない飯を紹介していきます。ルーティーンばかりで昼飯、夕飯に悩んだら...ぜひ一度、「昼めし旅」をのぞいて見てくださいね。