これだけでグッと写真が上手くなる! カメラ初心者のための5ステップ

公開: 更新: テレ東プラス

趣味としてカメラを始めようと一眼レフを買ったものの、ずっと眠ってて......結局、写真を撮るのはスマホばかり、という方も多いのでは?

さまざまな専門家がお役立ち情報を提供する「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、写真家・重盛明人さんに「カメラ初心者が上達するための5つのステップ」をうかがいました。

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写真が上手くなる5つのステップ

まず大事なのは、カメラの操作や技術ではありません。カメラ初心者も、この5つのステップを実践すれば写真がグッとよくなります。

【ステップ1】カメラを持ち歩いて撮るクセをつける
カメラを持ち歩くことが上達のための第一歩! カメラを携帯してないと、スマホでの撮影で妥協してしまいがちに。

「好きなものや身近なものでもいいので、とにかく撮るクセをつけましょう。忙しい毎日の中で撮影のためにまとまった時間を取るのは難しいので、持ち歩くことが撮影機会を増やす近道です。カメラを手に町を歩き、気になったものを撮ってみましょう」(重盛明人さん、以下同)

nanairo_20200223_02.jpg撮影:重盛明人

【ステップ2】よく"見る"ことを心がける
何を撮るのか、どう撮るのか。まずは見ることが大事です。

「普段の生活の中で、旅先で、町を歩きながら......周りをよく"見る"ことで魅力的な被写体を見つけられるようになります。そして、どう撮ればいいか、撮りたいと思った被写体をよく見ること。また、インスタなどで上手いなと思った人の写真を、よく見てマネをすることも、上達につながります」

【ステップ3】撮影はオート機能でOK
「一眼レフを持ったからにはマニュアルで撮影!」と意気込んだものの、難しくておっくうに......そうならないためにも、まずはオート機能を使うことがオススメ。

「カメラ操作にばかり集中しすぎると肝心な撮影に気が回らなくなってしまうので、慣れるまではオート機能に頼ってもいいと思います。最初は周りを見渡して、フラットな気持ちでモノを見ることが写真上達のコツ。自分が元々撮りたいと思っていたもの以外にも魅力的な被写体が見つかると、写真を撮るのが楽しくなりますよ」

nanairo_20200223_03.jpg撮影:重盛明人

【ステップ4】被写体にもう一歩近づいて、なるべく大きく撮る
初心者にありがちな失敗は、主役=撮りたいと思ったもの以外の要素が多く映り込んだ写真になってしまうこと。

「被写体になるべく近づいて大きく撮るようにするのがポイント。シャッターを切る前に、撮ろうと思った位置から、もう一歩前に出て撮ってみましょう。また、少し上下左右に動いたりするだけで被写体の見え方がガラリと変わるので、いろいろ試してみてください」

nanairo_20200223_04.jpg撮影:重盛明人

【ステップ5】アングルを変えてみる
自分の目線での撮影ばかりではなく、アングルを変えてバリエーションを増やすことも上達のコツ。

「子どもと話しているときに目線を合わせると別の視点に気づくこともありますよね。同じように、犬や猫、鳥などの動物の目線で撮ってみると楽しい構図を見つけられます。動物写真家の方はよく道路に寝そべってシャッターを切っています。周囲の方に怪しまれない程度にいろいろと試してみましょう(笑)」

nanairo_20200223_05.jpg撮影:重盛明人

スマホでワンランク上の写真を撮るコツ

一眼レフだけでなく、「スマホも活用したい!」という方のために、スマホ写真がワンランクアップするコツを紹介。実は、一眼レフとスマホの撮影で意識するべきことは大きく異なるのです。

nanairo_20200223_06.jpg撮影:重盛明人

【ポイント1】縦位置で撮ると上手く見える
スマホは縦位置、横位置どちらでも撮影できますが、オススメは縦!

「スマホの写真は縦位置で撮ると上手く見せます。横位置と比べて画面内に無駄なものが入らず、主役=伝えたいことが明確になるからです。スマホカメラの位置の特性を活かして、横位置ばかりではなく縦位置で撮ってみましょう」

【ポイント2】被写体から距離を取る
一眼レフの撮影では被写体に近づくのが上達のポイントでしたが、スマホでの撮影は被写体から距離を置くのが鉄則。

「スマホのカメラのほとんどは広角レンズなので、被写体に近づけば近づくほど歪んで写ってしまいます。スマホでの撮影は撮りたいものから距離を置き、必要があればズームしましょう。最近のスマホのレンズは性能が良いので、多少拡大しても問題なく使用できます」

nanairo_20200223_07.jpg撮影:重盛明人

【ポイント3】手ブレに注意
シャッターを押す振動で画面が揺れてしまうなど、スマホはサイズが小さいため手ブレしやすくなります。特に、暗い場所の撮影や、夜景などの撮影は、手ブレが気になりますが......。

「手ブレをしないという意識を持つことでかなりブレは抑えられます。2~3秒のタイマー機能がある場合は、しっかり固定してシャッターを切るのはスマホにまかせましょう!」

nanairo_20200223_08.jpg撮影:重盛明人

「写真がうまくなりたい」なら、写真を撮る習慣をつけ、魅力的な被写体を見つけたりする目を養うことが大事。テクニックやオリジナリティは後からついてくるので、まずはカメラを持って出かけましょう。

(取材・文/ササキノノカ)

取材協力:重盛明人さん。写真家/グラフィックデザイナー。広告代理店クリエイティブを経て独立し、多くの広告・デザイン制作に携わる。2005年頃から谷中・根津・千駄木(谷根千)の写真を撮り続け、2012年に谷中で写真教室「谷中写真部」を立ち上げる。2016年にはギャラリー「谷中画廊」をオープンし、レンタルギャラリーだけでなく、写真のマンツーマンレッスン、撮影会、写真展などを開催。著書は『こっそり写真がうまくなりたい人の 写真ことはじめ』(Kindle版)、『写真の上達には近道がある』(ごきげんビジネス出版)など。猫だらけの展覧会「谷根千ねこラリー」の一環として、「谷中画廊」では2月24日(月・休)まで、人気猫作家による猫作品が勢ぞろいの「谷中ねこ博」を開催中。
オフィシャルHP

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重盛明人さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

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