片渕茜アナウンサーが語る「WBS」の強い絆と「未来世紀ジパング」で体感した激動の香港

公開: 更新: テレ東プラス

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『開運!なんでも鑑定団』(火曜夜8時54分)、『WBS(ワールドビジネスサテライト)』(月~金曜夜11時/月・火曜「トレンドたまご」担当)、『日経プラス10』(月~金曜夜10時。隔週金曜担当/BSテレ東)、『FOOT×BRAIN』(土曜深夜0時20分)など、あらゆるジャンルで活躍中の片渕茜アナウンサー。笑顔がとてもチャーミングな片渕アナウンサーに、アナウンサーになったきっかけや印象に残っているお仕事、「WBS」の裏側まで、たっぷりとお話を伺いました。

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筋肉痛が好きみたいで......痛みがとても心地いいんです(笑)

──まずは、アナウンサーを目指したきっかけから教えてください。

「九州出身なのですが、大学生の頃からローカル番組のリポーターやお天気キャスターのお仕事をさせていただいていました。就職に関してはふんわりと考えていて、当初は"福岡のタレント事務所に所属してローカルリポーターとしてやっていこう"と考えていました。そんな気持ちを番組のスタッフさんに相談したところ、"せっかくならアナウンサー試験を受けてみたら?"と声をかけていただいて、"なるほど!そんな発想もあったのか"と気づきました」

──出会いとアドバイスに感謝ですね!

「はい、本当に! ただ、どうしてもアナウンサーになりたいという感じでもなくて、最初は会社員になるイメージすらなかなか湧かず......。いざ就活をスタートさせてアナウンサーも視野に入れ、アナウンススクールに通うことになって初めて、"声を出すことの楽しさ"に気づきました。そこからどんどん"アナウンサーになりたい"という気持ちが大きくなりました」

──どんなタイプの学生でしたか? 何か力を注いでいたことはあったのでしょうか?

「活発な学生だったと思います。ダンスサークルに所属して、ヒップホップやジャズなどを踊り、ダンス漬けの日々を送っていました。ダンスや筋トレは今も大好きです。特に体幹を鍛える筋トレは続けていて、週に1、2回しっかりと自分を追い込んでいます。翌日に筋肉痛になるのがどうも好きみたいで......痛みがとても心地良いというか(笑)」

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──テレビ東京は、なぜか"踊れるアナウンサー"が多いですよね。『電脳トークTV3~相内さん、ずっと青春続けましょ~』(日曜深夜0時30分)で、アナウンス部の皆さんの華麗なダンス姿を拝見しました。

「お恥ずかしい! でも本当にやけに多いですよね、ダンス経験者。世代的なものかもしれません。番組では、青春高校3年C組アイドル部のデビュー曲『君のことをまだ何にも知らない』を踊りましたが、何とかみんなで時間を合わせて、振付を練習して頑張りました。文化祭のような気分を味わうことができました!」

──「アイドル並みに可愛い♡」とネットがざわついていましたよ(笑)。これまで、いろんなお仕事を経験されたと思いますが、その中で特に印象に残っているお仕事について聞かせてください。

「とても意義があったと思っているのは、去年の6月『日経スペシャル 未来世紀ジパング』('11~'19年)の取材で、大規模な民主化デモが始まる直前の香港に行ったことですね。6月4日に天安門事件の追悼集会があり、その5日後の6月9日に、初めて大規模なデモが行われました。大規模デモが決行されることは既に決定していたので、その直前の香港の地でただならぬ雰囲気を肌で感じました」

──すごい経験でしたね。

「何かが起きてから後追いで取材に行き、ニュースを伝えるのが私たちの仕事ですが、この時はデモが始まる直前の緊迫した現場の空気に実際に触れ、帰国した後にニュースで大規模デモの実情を伝えるというこれまでにない大きな経験をさせていただきました。忘れられないお仕事ですね」

──報道に携わっているからこその貴重な経験ですね。「これは大変だったな~」と感じたお仕事はありますか?

「まだスポーツの"ス"の字も知らない頃、突然、卓球の1時間の生放送を担当することになりました。卓球はそれまで一度も関わったことがなかったので『やばい! やばい!』となって......。チキータから調べて、必死に勉強しました。以前の試合や選手の様子をしっかり追っていないと正しい情報を伝えることができないので、あの時は正直焦りました」

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──「開運!なんでも鑑定団」の現場はいかがですか?

「最初は今田(耕司)さん、福澤(朗)さんという大御所のお2人とご一緒させていただくとあり、ガチガチでした。鑑定団のスタジオは、私にとって"緊張をしに行く場"でしたが、3年半が過ぎ、今では一番長く担当する番組になったので、"ホッとできる場"に変わりました」

──「オープン・ザ・プライス!」の瞬間は、やっぱり毎回ドキドキするものなのでしょうか?

「します! します! 十万......百万......千万......って進むとやっぱり鳥肌が立ちます(笑)」

──『ワールドビジネスサテライト』にも出演されています。テレビの画面越しからも「WBS」のチーム感が伝わってくるので、皆さん仲良しなんだな~と(笑)。

「そうですね。チームワークはすごくあると思います。表向きは淡々とこなしているよう見えるかもしれませんが、裏側はバタバタで、皆でフォローし合っています。例えば、大江さんがスタジオのパネルを使ってお話をされる際、私たちが原稿をめくることもあります。原稿の重ね方やめくり方ひとつについても、"いかに大江さんが読みやすいように工夫するか"ということを現場で必死に考えています」

──今年1月に大江キャスターがお休みされていた時も、チームの皆さんでしっかりと番組を守られていましたよね。

「はい! 私たちが守ります!と(笑)。先輩である須黒(清華)さんと相内(優香)さんがしっかりと守ってくださいました。ひと月経って大江さんが戻られた時、笑顔を見て、"あっ、大江さんだ!"とホッとしたのを覚えています。大江さんがいらっしゃると、チーム全体が温かい優しい雰囲気になる。大江さんが作り上げてきたチームワークは、お休みの間も皆に引き継がれていて、強い結束感があったと思います」

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──視聴者にも、しっかりとその雰囲気が伝わっていると思います。では最後に、片渕アナウンサーの今後の展望があれば教えてください。

「しっかりとした目標はないのですが...(笑)。周囲の変化に惑わされることなく進んでいきたいなと思います。アナウンサーとしてすべきことは変わらないですし、やるべきことをしっかりやり、仕事のパフォーマンスを上げていきたいです。

これまで単発の取材はたくさん経験させていただきましたが、企業を長期的に取材したことがないので、取材対象をじっくり深く追う機会があればいいなと思っています」

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最後に「さまざまなコンテンツを通して、今後はたくさんのことを発信していきたい」と語ってくれた片渕アナウンサー。まっすぐで誠実な人柄が伝わるインタビューになりました。「テレ東プラス」はこれからもアナウンサーの皆さんを応援し続けます。

(取材・文/水野春奈)

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