吉田茂から田中角栄まで歴代総理のお宝映像で知る昭和史。東京から3回角を曲がるだけで新潟の実家に着く? 田中角栄の都市伝説を検証!

公開: 更新: テレ東プラス

戦後75年を迎える今年。テレビ東京では、明日2月23日(日)夜9時から放送の「歴代総理からわかる!池上彰のオモシロ昭和史」を放送する。強烈な個性で数々の逸話をもつ歴代の総理大臣たち。その人柄に迫りながら、当時のニュースや文化、風俗などさまざまな側面から昭和史を面白くわかりやすく振り返っていく。

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「新聞大好き少年」だったという司会を務める池上彰(昭和25年生まれ)と、「遊び場は風呂屋(銭湯)やった」と語るスペシャルゲストの笑福亭鶴瓶(昭和26年生まれ)。戦後の同じ時代を生きてきた2人が、その時代時代に何をしていたか、当時の思い出などを自由に語り合いながら進行していく。

帽子とステッキを手に着物姿で登場した鶴瓶。じつはこの出で立ちは終戦(昭和20年)の9カ月後に総理に就任した吉田茂を再現したもの。テレビ東京開局55周年特別企画 スペシャルドラマ「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」(2月24日〈月〉夜9時放送)で吉田茂を演じるということで、今回、吉田茂になりきって彼が愛した町・大磯(神奈川県)を訪ねる。

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向かった旧・吉田茂邸は敷地面積約1万坪。皇太子時代の上皇、上皇后陛下をはじめ国内外の要人が訪れたという。"大磯参り"と呼ばれた多くの政治家が集った1階の応接間を見学したあとは、家族や許可を得た人物しか上がれなかった2階のプライベートルームへ。ある形をしたシャワー付きの風呂や、50畳の食堂など、戦前駐英大使を務めただけありイギリスの生活様式を取り入れていた様子がうかがえる。

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その後、85歳で政界を引退した吉田茂は日本で初めてベンツを購入。今回、吉田茂の孫である麻生太郎財務大臣からベンツをもらい受けたというベンツ蒐集家を訪ね、茨城県へ。そこには元の塗装で内装も当時のままの日本第1号のベンツが! 吉田茂は89歳で長寿を全う。彼のベンツはいまも健在なのだった。このあと一族からは6人の総理大臣が誕生することになる。

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戦後初といえばもうひとり。昭和47年、戦後最年少(当時)の54歳で総理大臣に就任した田中角栄がいる。最終学歴は政治家にしては異例の尋常高等小学校卒。著書『日本列島改造論』(昭和47年)はベストセラーになり、そこにはすでに50年前に「いずれリニアモーターカーという方式が」と記していた...など、話題には事欠かない。

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田中角栄をめぐっては数多くの都市伝説的な逸話も。そこで真偽を確かめるため、ある逸話を検証することに! それは「東京、目白邸から角栄の新潟の実家まで、3回曲がるだけで到着する」というもの。「目白邸」とは、田中角栄が暮らした通称、目白御殿のこと。広さはおよそサッカーコート1面分。現在は、門など一部の建物が残されている。

ikegami_20200222_image07.jpg※地図は◎Google

さっそく元の邸宅を出発してまもなく、目白通りで1つ目の曲がり角に行き当たった。関越自動車道で新潟県へ到着。ここまで曲がったのは先ほどの1回のみ! しかし2つ目の曲がり角から1分後、3つ目の曲がり角に...。果たして逸話は本当なのか!?

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番組ではほかにも、吉田茂と田中角栄にゆかりのある人々の証言や、吉田茂の腹心、『日本一カッコいい男』ともいわれた白洲次郎にまつわる逸話、現在の安倍総理の祖父・岸信介総理〈写真中央〉の貴重な映像、佐藤栄作総理の現在ではあり得ない記者会見の逸話などを紹介。昭和を生きた世代には懐かしく、昭和を知らない世代にとっては新鮮な昭和史を送る。

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