「斗真を叱りたい!」笑福亭鶴瓶が生田斗真にダメ出ししたいこととは!?:アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~

公開: 更新: テレ東プラス

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テレビ東京開局55周年特別企画 スペシャルドラマ「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」が、2月24日(月・休)夜9時から放送。敗戦後の混乱極めた占領下の日本で、時の首相・吉田茂は、白洲次郎は、日本の未来を切り開いていく男たちは、何を考え、どう決断したのか!?

放送に先駆け、都内を走るアドトラックの出走式を開催。"バカヤロー解散"などで知られる総理大臣・吉田茂を演じる笑福亭鶴瓶、吉田の右腕として日本の独立復興のために奔走した白洲次郎役の生田斗真、事実上の"ファーストレディ"として支えた吉田の娘・麻生和子役の新木優子がテープカットを行った。

式典の前に行われた取材会では、「現場はいつも和気あいあいしていた」という3人が、その雰囲気が伝わってくるような楽しい会話を繰り広げ、会場には笑いがあふれた。

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共演してのお互いの印象を聞かれると、開口一番「斗真を叱りたい」と鶴瓶。「現場で台本を一切見ないんですよ。俺はずっと見て必死やのに。あと英語。こっちもペラペラーってやったけど、この人は信じられんくらいペラペラで。外人ちゃうかな思って」と、生田の役者として出来過ぎな部分を鶴瓶流に紹介し、さっそく絶好調。

新木については、生田が「芯の強さを感じた」と言うと、「そう。ボーっとしてるし、若いのに動じない」と鶴瓶も同調。生田が「鶴瓶さんが帰る時に『おつかれさん』って言うと『あ、おつかれっす』みたいな感じで返してて(笑)」と現場での様子を明かすと、新木は「そんなことないです(笑)!」と否定したものの、2人は「それが独特のかわいさがあって、見てて本当の家族みたいだった」(生田)、「全然イヤな感じがしないんですよ。ほんまに家族みたいで」(鶴瓶)と、仲がいいからこその会話を繰り広げた。

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本作の若松節朗監督についての話題も。生田が「このドラマでどういうことを表現したいか、吉田茂はこうあって欲しい、白洲次郎はこうであって欲しいという明確なプランを僕たちに投げてくださるので一緒に仕事をしていて楽しかった」と感想を語ると、新木も「目線や角度など細かいところまで指示いただけたことで、すごく感情をのせやすかったです」と続けた。

鶴瓶は"今"このドラマを作る意味について言及。「今ちょうど政局がこんな感じで。今のタイミングで、吉田茂はこの当時はどう動いたっていうのは興味深いですね。政治批判をしているつもりはなく、ただ昔の政治家は今とはちょっと違うなっていうのは感じましたね。これはぜひ見ていただきたいです」と、放送が楽しみになる言葉を。

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また、苦労したシーンの話では、「標準語ですよ」と鶴瓶。「英語のセリフは丸覚えでいけるけど、日本語は日ごろから大阪弁ですから」という鶴瓶に、新木から「生田さんに直してもらってましたね」との証言が。最初は若松監督が直してくれる標準語に従っていたものの、監督が秋田県出身だとわかると、「秋田の人間に大阪の人間が標準語直されてるって(笑)」と鶴瓶。そこから東京出身の生田に直してもらうことにしたのだそう。

他にも、吉田茂を演じるにあたってはほとんどメイクをしてないそうで、「まゆ毛だけなんですよ。このまゆ毛の書き方がメイクの人が上手くてシュシュシュってするから寝てまうんですよ」と、苦労してないシーンも教えてくれるサービストークも。

続いて「吉田茂になった鶴瓶を見て感じたこと」を聞かれると、「リハーサルや合間はテレビで見るいつもの鶴瓶さんなんですけど、カメラが回ると吉田茂がのり移ったんじゃないかと錯覚してしまうような別人格の鶴瓶さんが目の前にいらっしゃるので、ちょっとこっちが置いてかれそうな速度で吉田茂になってました」と生田。特にサンフランシスコ講和条約を試し読みするシーンには感動したそうで、「台本にはただ"試し読みをする"とか書かれてないけど、鶴瓶さんが号泣しながらやられていて現場の空気がガラッと変わりましたね。このシーンを撮るためにこのドラマをやったといっても過言ではないような、すごくいいシーンになりました」と熱く語った。

これを受け鶴瓶は、「泣こうと思って泣いたわけではないんですよ。読んでて日本がこれから独立するんだって思いがあったんでしょうね。だからカットがかかっても(涙が)止まらなくて、あんなん初めてですよ。カメラさんも照明さんもみんな泣いてたもんね」と振り返った。

取材会後、3人はアドトラック前に移動。トラックを見ると「たまたま昨日走ってるところを見たんですよ。街を走る前に偶然見れたってげんがいいなと思って」と鶴瓶が話すと、新木も「私のスタイリストさんが見たらしくて、見たよって言われて驚きました」と早くも目撃報告が。生田はトラックに書かれた文字を見て「"鶴瓶がドラマで吉田茂に"っていうのがいいですね。これ、バズって欲しい(笑)」。

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そして、いよいよテープカット。写真撮影があるため「絶対にまだ切らないでください」と注意する司会の言葉がまるで"振り"のようで、「"絶対"って言うとダメですよ(笑)」と生田。鶴瓶は一瞬切るそぶりを見せて笑わせつつも、しっかり約束は守り、写真を撮影した後、3人そろってテープを切りました! アドトラックは放送日の2月24日(月・休)まで、皇居・国会議事堂付近や渋谷、新宿を走行します。目撃した方はSNSで拡散お願いします!

(取材・文/伏見香織)

テレビ東京開局55周年特別企画
スペシャルドラマ「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」
【放送日時】2020年2月24日(月・休) 夜9時放送!
【放送局】テレビ東京系列(TX 、 TVO 、 TVA 、 TSC 、 TVh 、 TVQ)
【出演者】笑福亭鶴瓶 生田斗真  新木優子 矢本悠馬 前野朋哉安田顕(特別出演) / 勝地涼 佐々木蔵之介 松嶋菜々子
【原案】麻生和子『父 吉田茂』(新潮文庫刊)
【監督】若松節朗
【脚本】竹内健造、森下直、守口悠介
【音楽】住友紀人
【チーフプロデューサー】中川順平(テレビ東京)
【プロデューサー】倉地雄大(テレビ東京)、椋樹弘尚(角川大映スタジオ)、佐藤雅彦(角川大映スタジオ)
【製作著作】テレビ東京
【制作 協力】 角川大映スタジオ
【公式HP】
【公式Twitter】 @tvtokyo_drama

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