五輪まで8カ月。南スーダン陸上代表の紅一点に密着。コーチに叱られてばかりの彼女に劇的な変化が!:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時55分~)。今回は「JKで金!Jリーガーで金!主夫で金!目指せ!未来のスーパースターYOU SP」ということで、日本で金メダルを狙うYOUを求め、空港で突撃取材を敢行。果たして今回はどんな面白YOUに出会えるのか?

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前回、南スーダンの陸上代表団が「東京2020オリンピック」開催の8カ月前に来日したところで声をかけた。群馬県前橋市のご厚意により、本番までの長期合宿に完全密着させてもらえることになった「目指せ!金メダルYOU!」。その後を追う!

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密着第2弾の今回は、YOUたちを支援してくださる前橋市のみなさんにご挨拶をするため、みんなで市役所を訪れたところからスタート。会議室でズラリと鎮座するみなさんに囲まれ、一言コメントを求められた18歳のシャイなルシア(女子100m)は、「日本に来させてくれてありがとうございます...」と、言葉少なに挨拶を終えた。おかげで訪問の後、ジョセフコーチから「しっかりしゃべりなさい!」と叱られてしまった。

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夕方、ルシアの部屋を訪ねてみると、きれいに片付いて快適そうだったが、「とっても良い部屋だけど、なんだか怖いわ、私には広すぎて」とつぶやいて、市役所の人が買ってくれたお気に入りのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。

さっそくオリンピックへの思いを聞いてみると、この長期合宿が決まったとき、最初は不安だったという。チームで女子は1人だけだし、7人きょうだいの末っ子として育ったルシアが家族と離れて暮らせるのか、母親も心配しているらしい。

それでも、オリンピックで勝って南スーダンの人を喜ばせたい、という夢のために日本にやってきた。金メダルをとって、紛争が絶えず「世界で一番貧しい国」と言われる南スーダンに笑顔をもたらしたいんだって。ルシアは心の優しいJKなのだ。

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ならば日々練習あるのみということで、まずは20本の坂道ダッシュ。きついメニューも、「まだまだ走るわ、練習好きだもの」と意気込むルシアだったが、15分後には疲れて広場にへたりこんでいた。しかし、ジョセフコーチは「ルシアはもう1回(坂道ダッシュ)だ。強い気持ちがないと何も成し遂げられないんだ」と厳しい。

ダッシュが終わったら次は筋トレ、と練習メニューをひたすらこなす。これまで素のまま走るだけだったYOUたちは、日本式レーニングを積めばまだまだタイムは伸ばせる、と指導員&現役選手の小渕さんは期待で目を輝かせる。

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来日11日目にやってきたのは、日本語学校「フジ・ランゲージ・スクール」。今後YOUたちはここに週4日通い、練習や生活に必要な日本語を学ぶのだ。

レッスンが始まってみると、ルシアは名前を書くのにカタカナを使ったり、簡単な日本語のあいさつも知っていて先生がたに褒められた。いつのまに覚えたのかと聞くと、実は友だちになった女の子に教えてもらったという。シャイなルシアに、いつの間に友だちが!

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日本語学校のあとは、グラウンドでのトレーニングだ。するとその前に、今回一緒に練習をするという女の子、"ミノル"さんと"エミ"さんの2人が紹介された。何を隠そう、この同い年で同じ100m選手のエミさんがルシアに日本語を教えてくれる友だち。友だちがいれば厳しい練習も楽しい、とルシアはうれしそうだ。もちろん練習中は、良きライバルとして切磋琢磨しているという。

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数日後、YOUたちは温泉旅館「たちばなの郷 城山」へ。地元では入浴といえば川なので、初温泉に「ワクワクしている」という。勝手がわからずスリッパを履いたまま入ってしまったり、お湯が熱くてびっくりもしたが、温泉にのんびりつかるのは気持ちが良く、ピョンピョン飛び跳ねてまさかの喜びの舞いまで見せてくれた(笑)。

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さっぱりしたあとは初の宴会。南スーダンでは食事中は話をしない習慣ではあるが、アブラハムがふるまわれた和牛について、「おいしいです」と日本語で感想を教えてくれるなど、少しずつ変化が。

食後には、アブラハムが人生初のカラオケにも挑戦! 前橋のみなさんに感謝を伝える即興ラップを...ということで、"がんばれって声をかけてくれるから、自分はきっと何かを成し遂げられる"と、ラップで伝えたところで、今回はここまで。オリンピック出場まで、まだまだ密着は続きます!

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