昭和12年の創業時から継ぎ足しの秘伝のタレが魅力! 亡き父に捧げる「下仁田とんかつ」:昼めし旅

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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1月27日(月)の放送は、群馬県下仁田町で昼めし旅。下仁田町といえば外せないのが、下仁田ねぎ。一般的な長ねぎに比べ短くて太く、熱を加えると甘みが増すのが特徴です。この時期、旬を迎えており(11月~1月が旬)、地元の道の駅には所狭しと並べられています。そんな下仁田ねぎの町で、お笑い芸人・安田大サーカスの団長安田さんが調査します。

亡き父を偲ぶ下仁田ねぎのすき焼き&サクサクとんかつ

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「下仁田かつ丼」の看板に惹かれ、昭和12年創業の「きよしや食堂」にお邪魔しました。
さっそく店主の大嶋良雄さんに話を伺うことに。

一番人気は、群馬県のブランド豚・赤城ポークのもも肉を使ったかつ丼。ラードとサラダ油、2種類の油で揚げています。創業当時から継ぎ足しているという秘伝のタレを、ほかほかのご飯にかけ、揚げたてのかつを豪快にタレに投入してしみ込ませたものを乗せたら完成。

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こちらが先代から受け継いだ、名物のかつ丼。さっそく団長もいただきます。
「おいしい! 揚げ方が絶妙、パリッとサクッと。旨みがあって、脂っぽくないんですよ」と絶賛! おいしいかつ丼をいただいたところで、例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」

忙しいランチどきを過ぎた2時半から3時の間にまかないをいただくという大嶋さん、快諾してくれました。ちょうどこの日は先代であるお父様の命日だそうで「ちょうどいい巡り合わせだ」と笑います。

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まずは、名産の下仁田ねぎとタマネギを食べやすい大きさにカット。かつ丼にも使っている秘伝のタレとシイタケ、しらたきを入れて煮込みます。そこへ豚ロースを入れ、豚すき焼きに。

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まんべんなく火が通れば出来上がり。さらに父・清司さんの命日ということで、好物だったとんかつをまかないでも出すのだそう。

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こちらが「きよしや食堂のまかない」。

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お店でも出している、さっぱりとした味わいの醤油ラーメン。

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下仁田ねぎ、そして牛肉の代わりに豚肉を使ったすき焼き。

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そして、先代の清司さんが大好物だったというとんかつも並びます。お客さんがひいたところで、奥様の愛子さん、従業員のおふたりと一緒にお昼ご飯を。「おいしいです」と愛子さんも大満足。

これからも、お父様の味を守っていってくださいね!

鮮魚店ならでは! 新鮮な魚を使った煮つけ料理

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続いては、静岡県の最西端に位置する湖西市で、番組ADがご飯調査。湖西市で今食べておきたいのは、浜名湖でとれるカキ。現在最盛期を迎えているカキは、身が大きめでプリっとした食感と濃厚な味わいが特徴。

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中でも湖西市の新居という地域でとれるカキは「プリ丸」と呼ばれており、毎年大勢の人が県外から食べに来るほど人気なのだとか。

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看板を見つけて入ったのは、浜名湖や遠州灘でとれた魚介を扱う鮮魚店「紅葉屋」。新鮮な魚以外にも、魚を使った手づくりの惣菜も販売しています。店主の竹内ふみゑさんに、プリ丸など地元でとれた魚介を見せてもらったあと、さっそく例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」

あっさり交渉成立! 「何を作ろうか迷っている」という竹内さんに、厨房で作るところから見せてもらうことに。

まずは煮つけ作り。砂糖・醤油・水が入った鍋に、ネギと、地元・遠州灘でよくとれるというユメカサゴを投入。アルミホイルで落としぶたをして10分ほど煮込みます。身が程よく柔らかくなり、しっかり味がしみ込んだら完成。

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こちらが「竹内さんのお昼ご飯」。

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寒い時期に脂がのっておいしいユメカサゴの煮つけ。忙しいときによく作るそうで、甘めの味付けにご飯が進むひと品です。

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お店に出す刺身の切れ端を集めたお刺身。新鮮なアジ・まぐろ・はまちが並ぶ贅沢な組み合わせです。

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前日の夕食の残りだというがんもどき。

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惣菜店で買っておいた枝豆とゴボウの練り物も並びました。

煮つけを食べて「甘めだけど自分にはちょうどいい」と竹内さん。72歳の竹内さんは4年前に夫を亡くしていますが、「あと5年は(お店を)がんばりたい」とのこと。年に合った仕事があってありがたい、と笑顔で話してくれました。

お体に気を付けてがんばってください!

「テレ東プラス」では、毎週1回、「昼めし旅」から学べるまかない飯を紹介していきます。ルーティーンばかりで昼飯、夕飯に悩んだら...ぜひ一度、「昼めし旅」をのぞいて見てくださいね!

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