小泉孝太郎「自分の甥っ子に、本気でこの衣装で会いに行こうか迷いました(笑)」

公開: 更新: テレ東プラス

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テレビ東京では、月曜夜10時の時間帯に"働く人々"を通して現代社会を描く「ドラマBiz」第8弾として、病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(毎週月曜夜10時 ※初回は夜9時)1月20日(月)から放送します。

本作は、世界選手権や平昌冬季オリンピックで金メダルを獲得したスピードスケート選手・小平奈緒が今も所属する相澤病院を舞台に、かつて多額の借金を抱え倒産危機から奇跡の復活を遂げた"実話"をベースにした物語。2018年5月24日放送の『カンブリア宮殿』にて『「救急医療」で地域の信頼を勝ち取った 苦境・地方病院の復活劇!』と題して放送したところ、院長の常識を覆す大胆な改革ぶりが反響を呼び、ついに連続ドラマ化に至りました。

主演は、本枠初出演にて初主演の小泉孝太郎。共演者には高嶋政伸小西真奈美浅田美代子中村雅俊ら豪華キャストが決定!脚本は『Aではない君と』や『コウノドリ』、連続ドラマ小説『ゲゲゲの女房』を始め、数多くの名作を手掛けている山本むつみが担当します。

地方ならではの「しがらみ」や「既得権益」をバッサバッサと切ってゆく院長の揺るぎない姿勢が、爽快感とともに感動を生む、病院経営という目線を加えた今までにない「医療ドラマ」に、ぜひご期待下さい! そこで「テレ東プラス」では、記者会見の模様をあますことなくリポートします。

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【会見内容】

■小泉孝太郎(有原修平 役)
「今日は「病院の治しかた」制作発表に集まりいただきましてありがとうございます。今日はドラマのお話です......それだけじゃすまされないですよね(笑)。冒頭で少しだけお時間をいただきます。私事ですけど、弟夫婦に今日1月17日、子供が生まれました。おじさんになりました!(場内拍手)これデジャビュのような不思議な感覚なんですけど...去年弟が結婚会見をしたときは、僕、下(のスタジオ)で、トマト柄の衣装を着て囲み取材をさせてもらったんですけど、今回弟の子供が生まれたときに、またこういうひとつの節目で、「病院の治しかた」の制作発表! きのうは夜中まで待機したんですね。初めて自分の甥っ子になる子に会いに行こうかなと。でもちょっとだいぶ深い時間になってしまったんで諦めたんですけど、本気でこの衣装で行こうかと迷いました。でもそうすると、話がだいぶややこしくなってしまうので(笑)、それはやめた方がいいかなと。自分にとっての本当に大切な作品の撮影の最中、自分がおじになり、いつかその甥っ子が大きくなったときに、「君が生まれたとき僕は大変だったんだぞ」「このドラマをしていたんだ」...そういうふうに、まだわからない未来のことですけど、甥っ子にも胸を張って見せられるドラマなので、ちょっと冒頭個人的な話になってしまいましたけど、「病院の治しかた」っていうのは今までのドラマとは違う、全く違う切り口で描かれたドラマなので、期待していただけたら嬉しいと思います」

■高嶋政伸(倉嶋亮介 役)
「本当に素晴らしいドラマで、小泉さんにとってもこれは代表作になるんじゃないかと。そのお生まれになった方に、いつか僕がお会いすることがあったら、「あなたが生まれたときにおじさんと一緒にこんな素晴らしいドラマをやってたんだよ」と言えるんではないかと思っております。ドラマのほうもご期待下さい!」

■小西真奈美(有原志保 役)
「妻でありデザイナーなんですけど、すごく自立した女性でありながら、明るく、時に優しく旦那様を支えている役なので、ドラマの中で緊迫したシーンがあっても、ちょっとこの夫婦の感じがほっこりとしたシーンとして皆様に届けられたら嬉しいなと思いながら演じております。どうぞよろしくお願いします」

■浅田美代子(兵藤悦子 役)

「こんな頼りない私が、なんで看護師長かと最初はびっくりしましたけれども(笑)、「病院の治しかた」っていうドラマは手術シーンとかがいっぱいあるわけでもなく、人間の心のドラマ、どうやって病院を立て直していくかというドラマで、今までのよくある医療ドラマとは違うので楽しんでいただきたいなと思います。そして甥っ子ちゃんが有原病院で生まれてくれたらよかったのになぁ、なんて思いました(笑)」

■中村雅俊(米田正光 役) 
「副頭取の格好してるんですけど、ちょっと違う点は、本当は白髪にしていまして、テレビを見るとほとんど真っ白で出てます。今日は別に手を抜いたわけじゃないんですけど、これでいいって言われたもんで...(笑)。副頭取の役ですけど、敵か味方かっていう話でいえば、味方ですね。2人に対して、政伸はうちの銀行の部下だったんですけど、出向という形で行って...まぁあんまり話しちゃいけませんね。一応味方ということで、融資とか追加融資とかいろんな形でヘルプをするっていう感じです。美代子ちゃんも言いましたけど普通の医療ドラマと違って本当に見応えあるなと、台本をもらったときから思ったんですけど、出来上がったのを見てさらに台本以上の出来になってると実感したんで、皆さんどうぞ!どうぞ!宣伝して下さい!」

Q. 演じられる役についてそれぞれご紹介いただけますか。


小泉:今回、相原修平役をやらせてもらってますけども、ドラマもそうですけれど、実在のモデルとなった病院があって、実在の院長先生がいらっしゃるので、そこを一番気をつけました。なので大きく役作りとしては今回「こういうふうにしよう」というのではなく、スーパースターやヒーローを演じるのとは違う、本当の生身の人間が一人の病院経営の改革に立ち向かっていた、相澤孝夫さんという方がという方がいらっしゃるので、そこを大きく作るとかではなく、なるべくナチュラルに、序盤は迷いながらも中盤、後半で相澤孝夫さんになれるよう...ドラマで言えば有原修平に最後の最後では「これが有原修平だ」という人物になれるよう、なるべく役作りを意識せずに挑戦しました。

高嶋:一番最初に台本を読ませて頂いたときには、「攻めてる台本だなー」と思ったんですよね。実にリアルなんですよ。僕は信甲斐銀行の融資課なんですけど、銀行は銀行の専門用語でみなさん喋るんですね。簡単なセリフにはなってないんです。病院の経営の本当にリアルな...なんとか率何%とか、専門用語の話で最初数ページ読んだとき、「これできるかな」と思ったんですが、読んでいくうちに「これいい話だな」と思って。めちゃめちゃいい話だなと思って一気にいただいた台本を読んじゃって。もう感動いたしまして、これはぜひやらせていただきたいと連絡させていただいて。ただこれは、見てくださる方に伝わらなかったらいけないから、専門用語を全部自分のものにしないと伝わらないじゃないですか。普段から何百回も使ってるっていうぐらいまで落とし込まなきゃいけないから、そこはもういろんなお医者さんとか、あと妻が実はドクターやってまして、ドクターの妻に読んでもらったりして、いろいろ話を聞いたんですけど、まさに今、医療界が対峙してる問題を扱ってるって妻もびっくりしたんですね。「すごくリアルな話じゃない!これはいい話よ!」と。だから大変だけどこれはもうチャレンジするしかないかなと思ってやらせていただきました。

何を気を付けるかっていうのは、とにかく稽古ですよね。練習あるのみ。セリフを何度も何度も言って、実際の人物が喋ってるようになるぐらいまでやるっていうことしかないかなと思います。あと実際にあった真実の物語が持つ重みっていうか、すごみっていうか...そういったものが今回の作品に余すところなく描かれているので、そこら辺は皆さんもお感じになるんじゃないかなと思ってます。だから本当に楽しみにご覧になって下さい。

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小西:先ほどからお二人が言ってらっしゃるように、台本を読ませていただいて、銀行だったり病院だったり経営だったりのバトルというか、セリフが大変なところがたくさんあるシーンが多くて。台本の中の奥様は、あんまり経営とかに携わっていないからこそ家では明るく接したり、時に寄り添うようにふっと接してみたり、その言葉が響いたりっていう素敵な女性だなと思ってたんですけど、逆にいうとどうにでもなるので、どう演じたらいいかなと思った時に、見てる方が「この夫婦のシーン、ほっこりするね」という気持ちになっていただけたらなと思って台本を読んでいました。ということは一緒にやっている小泉孝太郎さんがほっとするなとか、現場で一緒にやってるスタッフさんたちがこのシーン見てるとほっとするよね、という感じなるといいなと思いながら、毎回元気だけは持って現場に行くようにしております。

浅田:私は修平さんを小さい時から知っていて、その修平がキャリアを捨てて実家を継いで、とにかくこの病院を立て直すために帰って来てくれたんですけども...ですから婦長と院長という関係よりも、お姉さん的存在で見守っていてあげるという形でやらせて頂いています。あとやっぱり熱血漢あふれる修平は本当に孝太郎さんにぴったりで。私は応援する役なんですけど、見てて「あーかっこいいなー」とホレボレするぐらい。実家のために立て直すんだっていうのがすごく伝わってくるので......本当に孝太郎さん、素敵です!

小泉:(照れながら)ただただ嬉しいです!

中村:僕は副頭取の役なので、副頭取室というのがありまして、撮影自体もほとんどそこでやるという感じで。だいたい自分が出てる(シーンは)ほとんどそこでやるっていう感じでした。ですから気分はどちらかというと「太陽にほえろ」の(石原)裕次郎さん。ずーーっと同じところ、という感じでした。役柄的には、「この二人の防波堤になる」というセリフがあるんですけど、その言葉の通りに、いろんな困難があっても自分が助けてあげて、下がって二人を守るという、そういう気持ちを二人に言うセリフがあるんですけど、そういう意味で時には優しく、時には厳しく、ファンダメンタルなところでいうと、精神的にバックアップしてるという。実際融資はしてるんですけど、精神面のほうが多いんじゃないかなというふうに思ってます。特に有原修平くんのお父さん、正太郎先生のことをよく知ってて、そのエピソードを話しながら元気をあげています。

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Q.撮影に入られて2カ月ほどたちますが、現場の雰囲気はいかがですか?撮影時のエピソードがあればお聞かせ下さい。

小泉:最初の頃、高嶋さんと話してたのは、白衣を着る、スクラブを着る医療ドラマっていうのは何度も経験させてもらってますけど、オペ室に入って、メスを持って手術室っていうのが1つの撮影の勝負どころになるんです。今回はこの服(衣装)を着たら、医者としてオペをしようって気持ちになるんですけど、院長室で立ち向かわなければならないんですよね。そこには膨大な量のセリフが待ち構えていたりする(笑)。この白衣を着て院長室に入ると、高嶋さんや婦長の悦子さんがいらっしゃって...最初の頃はきつかったですね、そこになじむまでは。高嶋さんとはよく「これ、医療ドラマなんですよね?これ企業モノだったり、経営者としてのやりとりばっかですよね?」って言ってました。そこは出来上がったらどうなってるかっていうのは楽しみだよねって話をしてました。院長室の朝から晩までの苦しさというのは、高嶋さんも身に染みてわかっていると思います。

高嶋:そうですね、院長室が多いですね。信甲斐銀行というところの融資課にいて、一応出向という形で行くんですけれども、修平先生のお人柄、男が男に惚れるといいますか、それでもう生涯をかけて病院経営に尽力したいと思うぐらい惚れてるんですよね。ですからやっぱり普段から孝太郎さんがどうやったらリラックスできるかなとか、どんな感じで孝太郎さんがセリフを言って僕が返したら、より良い形になるかなって。常に孝太郎さんの補佐...補佐って言ったら申し訳ないけど...。年上だから先輩ってことで許してね(笑)。常に修平先生であり、孝太郎さんがどうやったらいきいきとできるんだろうって常日頃から考えてます。家で練習する時も、いろんなことを妻や役者の友達を呼んで聞いたりしていました。逆に言うと大変だったけど楽しい場ではありました。セリフはもう大変なんです。専門用語しかないんで。それもただ言ってるだけじゃなくて、そのセリフを院長先生に渡して、どう考えるかじーっと見て、あうんの呼吸を補佐役として作っていくっていうシーンがほとんどなので、今は寝ても起きていても小泉孝太郎さんのことを考えています(笑)。

浅田:このお二人が病院を立て直すため言い合いをするんですが、それを傍で見てて、苦しいほど大変そうでした。言葉がすごいですもんね、普段使わないような言葉。例えば"脈拍離脱"とか、そんなの言ったことないし(笑)。

高嶋:NG出しても怒らないようにしようねっていうのは最初の頃に言いました。最初から絶対出すと思いますからって(笑)。

浅田:誰かNG出しても「大丈夫、大丈夫」って全員が言うから。

高嶋:浅田さん言って下さるんですよ。「謝んないで謝んないで」って。本当"婦長"さんって感じです。

小西:私の場合は皆さんと違ってほっこりしたシーンが多くて、孝太郎さんが「真奈美ちゃんとのシーンで良かった」「朝からセリフあんまり喋らなくてもいい」「朝から癒される」って言って下さるので、私は癒す気まんまんで現場に行きます。さっき話してましたけど、おじさまになった孝太郎さんを熱く応援していきたい。とにかく応援モードです。

中村:さっきも言いましたけど、裕次郎さんだったんで(笑)現場で女優さん見たことないし。ありがたいことに雅俊デーっていう全部、俺が出てくるところを1日まとめて、朝一から最後まで撮るんですけど、つらかったです。ものすごいセリフなんです。制作側の厚意なんですけど。あれはありがた迷惑(笑)。

小泉:しかも今回1話から最終話まで台本が出来上がってたから余計ですよね。

中村:でも今はいい思い出です(笑)。

Q. このドラマは病院を立て直すお話ですが、今年こそ直したい・改善したいと思う性格、癖などはありますか?

小泉:高嶋さんと対峙するシーンが多くて。高嶋さんと現場でも台本の読み合わせをしていただいたりしたんですが、そこで一番驚愕だったのは1話から最終話まで(セリフ)ほぼ入ってるんですよ。現場にいて「孝太郎ちゃん、今どこやってるの?」って聞かれて、今こんなセリフです、って言うじゃないですか、僕が言った次の自分のセリフすぐ言えるんですよ。僕は一夜漬けタイプなんです。8割くらいで現場行っちゃおうってタイプなんですが、(高嶋さんは)まったくない!準備を完璧にされて現場に入るんですね。僕は高嶋さんになりたいです(笑)そこに近づきたい。感服致しました。

高嶋:全部入ってたかもしれないけど、あんな感じなんですよ...(笑)。

小泉:すごいことですよ!

高嶋:今回は始まる前に全話来てたんですよ。

(司会者:あまりないことですか?)

高嶋:ないです!ないです!そんなの。

中村:橋田寿賀子さんはありますけど(笑)。

高嶋:だからノンエクスキューズなんです。「もう(セリフ)入ってるよね?」って。そのプレッシャーはすごいですよね。やっぱり入れてないなきゃいけないんだろうなっていう。不器用なもんですから。そこは今後続けていくつもりなんですけど、直すとしたら...。もうとにかくセリフを入れなきゃいけないんで、頭を使うんですよね。そうすると糖分欲しちゃって。現場では差し入れには絶対手をつけない男だったんですけど、今はすべての差しれのお菓子に手をつけてます(笑)。

小泉:確かに!差し入れずっと見てますもんね。

高嶋:1話からご覧になっていただくとわかるんですが、徐々に太っていってます(笑)これからは甘いもの控えめに立て直したいですね。体重4キロくらい戻したい。頑張りたいと思います。

小西:その話、今うかがって、大変申し訳ないことが。高嶋さんが差し入れのところで悩んでらしたので、セリフで困ってるのかな?って思ったから、「これおいしいですよ」って勧めちゃったんですよ(笑)「いや...」っておっしゃたから、「後で食べて下さい」って言って。本当にすみません(笑)。

高嶋:覚えてますよ、ありがた迷惑でした...嘘です(笑)。

中村:直したいことはわりとないですけど。けっこう食欲がありまして、わりと間食するので...いい年なので、あんまり食べ過ぎないようにした方がいいのかなって最近は思ってます。

浅田:この年になったら直しようがないんで...考えてなかったですね。

中村:その性格直して下さい(笑)。

Q.
今クール医療ドラマが6本ありますが、他のドラマとの差別化についてどうお考えですか?

小泉:今回、制作のスタッフの皆さんも僕ら演じる側もこのドラマにしかない魅力、このドラマにしかない世界があると思ってやってきました。今までのドラマにはない切り口だと思うので、色々な医療ドラマが今クールありますけど、「病院の治しかた」というドラマは異色のドラマとして、多くの方に「こういう病院が実際にあったんだ」「こういう院長先生、こういうスタッフの方がいたんだ」って新鮮な気持ちで見てもらえるのではないかと。そこはに関しては、すべての連続ドラマが医療ものだったとしても、自信があります。これにしかない魅力があると思ってます」

あらすじ(第1話)
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カテーテル治療の研究に心血を注ぐ、大学病院勤務の有原修平(小泉孝太郎)の元に、実家の有原総合病院から連絡が。前院長の父・正太郎(大和田伸也)が脳梗塞で倒れたという。慌てて駆けつけると正太郎は昏睡状態に陥っていた。さらに看護部長の兵藤悦子(浅田美代子)から、多額の負債を抱える病院の現状を聞かされ、修平は言葉を失う。

いよいよ今夜9時放送! ドラマBiz『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』をどうぞお楽しみに!

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