「古典酒場」倉嶋紀和子がすすめる”もつ煮”の名店3:二軒目どうする?

公開: 更新: テレ東プラス

女性ゲストを招き、TOKIO松岡昌宏博多大吉がほろ酔いで酒場トークを展開する「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」(毎週土曜深夜0時50分)に、酒や肴のうんちくを語る"おつまみさん"として出演している倉嶋紀和子さん(「古典酒場」編集長)。いつもニコニコステキな笑顔で、松岡&大吉の酔っぱらいトークに大きくうなずく姿が印象的。「こんな女性と飲んだら、世の男性は心からリラックスし、さぞや楽しいだろう!」そんな妄想を掻き立てられる。

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そして倉嶋さんが出演する回は、知られざる"もつ煮"の名店が登場する頻度が実に多い!「内臓が大好物なんです!(笑)」と酒飲み語録が飛び出す倉嶋さん。そこで今回「テレ東プラス」では、これまで多くの酒場を渡り歩いてきた倉嶋さんがおすすめする「もつ煮の名店3」を紹介する。

【善知鳥(東京・西荻窪)】

nikenmedousuru_20200118_02.jpg▲「善知鳥」のホルモン(ギアラ)

素材と仕込みにこだわり、"おいしさ"をとことん追求する店主・今さんの腕が光る逸品。ホタテのお出汁と塩のみで煮込まれたホルモンは、一口食べたら誰もが笑顔になるはず! 上品に添えられたしょうが味噌がさらなるうま味を引き出している。とっておきの日本酒に合うおでんや珍味も豊富に揃い、有名俳優たちもこぞって通う名店。

「唯一無二の味。『善知鳥』さんのもつ煮を食べた瞬間、自分の人生観が変わりました。ホルモンってめっちゃすごい!と(笑)。一口入れた瞬間、アッという間にとろけていく牛もつ。脂の甘みに泣きました。日本酒がグイグイ進みます。もちろん、スープも残さずにいただきます。お料理とお酒はもちろん美味しいんですけど、私は店主の今さんに会いに行くという感じです。そして今さんの故郷の青森のお話を聞きながら、お酒を飲むのが至福の時です」(倉嶋さん)。

【美味ぇ津″(東京・新橋)】

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nikenmedousuru_20200118_04.jpg▲「美味ぇ津″」芝浦牛にこみ(1人前4本。シロ、スジ、ハチノス、和牛ホホ肉)

ステキな梅津ご夫婦が切り盛りする「美味ぇ津″」は、開店前から予約のお客がズラリ立ち並ぶ。入口を入ると目に飛び込んでくるのは豪快な大鍋でグツグツ煮込れているたくさんの牛串たち。元々は自分たちが食べるように作っていたという牛にこみは、訪れた客のほとんどがオーダーし、閉店時はもちろん売り切れ。10年以上の歴史を誇る自慢の逸品だ。この牛にこみを求め、店内には予約の電話が鳴り響く。他にも、レバーや牛ハツのステーキ、やきとんのしろ串焼きなど、一度は味わいたい絶品がメニューに連なる。

「ここのもつ煮込みも、初めて食べた時の衝撃は、忘れられません。もつにじっくりと煮含まれている赤味噌仕立ての煮汁、ビターな甘さとコクと香ばしさが三位一体になっていて、陶然となる美味しさです。キャラメリーゼされたかのような大人なコク深さに腰が砕けました。お通しの卵焼きも、バターの優しい旨味がしっかりと舌を包み込んでくれて、お気に入りの一品です。お代わりしたいほどなのですが、これはあくまでもお通し。酒肴メニューには入れないのが女将さんであるエミちゃんのこだわり。そんなところがますます素敵です」(倉嶋さん)。

【市民酒蔵 諸星(神奈川・新子安)】

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nikenmedousuru_20200118_06.jpg▲「市民酒造 諸星」もつ煮

「もつ煮は皿盛で出す!」が「諸星」の伝統。牛もつとこんにゃくのみとシンプルながら、その味わいと奥深さは1度食べたら癖になること間違いなしだ。残ったもつ煮のスープに人気メニューの玉子焼きをつけ、最後までとことん味わう通なお客さんも。その他、しゃこ、とんみの、ハムカツなど、1人飲みでも気軽にオーダーできるつまみが豊富に揃う。店名に「酒蔵」とつくだけあり、酒類も豊富で、メニューにない"隠し酒"の用意もあるそうなので、訪れた際は、おススメを気軽に聞いてみるべし。

「牛もつとこんにゃくを赤味噌で煮込んだもつ煮込み。まるで2日目のカレーのように、煮込むほど赤味噌とモツの脂が渾然一体となっています。味わいは、まさにビーフシチュー。この濃厚さがたまりません。元は酒屋さんということもあって、お酒の品揃えが抜群なのもお気に入りのポイント。隣り合ったおじさまがズブロッカを呑んでいたりするんです。惚れちゃいました(笑)。ここでジンとカキフライをやるのも好きです。それから、濃紺に白抜き文字の幅広の暖簾。あれに包まって眠りたいほど。土間づくりの床や、幾多の酒を吸い込んできたのだろうかと妄想が広がってしまう木製の机。建物の佇まいのよさにも痺れます。この空気感だけで一升呑めそうなほどです」(倉嶋さん)。

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倉嶋さんおすすめのもつ煮の名店、いかがでしたか? 酒飲みが必ずオーダーするといっても過言ではない「もつ煮」。2020年も絶品もつ煮をアテに...今宵は、一杯ひっかけて帰りませんか?

※お電話でお問い合わせの上、お出かけください。

そして明日、1月18日(土)深夜0時50分放送「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」では、ゲストに滝沢カレンを迎え、青物横丁を飲み歩きます。どうぞお楽しみに!

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