和田アキ子×カンニング竹山スペシャル対談全文「『お前、誰に言うてんねん！』って、あの時は殴り合いになりそうだった」

"人生100年時代"となった今、長い人生を楽しく生きるために40歳代から知っておきたい「移住」「開業」「再就職」などの情報をお届けする「カンニング竹山の新しい人生、始めます！」（ＢＳテレ東毎週日曜夜9時）。

2020年初めての放送となる1月19日（日）のゲストは、なんと和田アキ子！プライベートでも親交がある和田とMCを務める竹山。そこで「テレ東プラス」では、2人の貴重なスペシャル対談を余すことなくお届けします。

大人に活気を与えてくれるこうした番組がもっと増えてくれればいいなと思います

──この番組では、思い切って舵を切り、第2の人生をスタートさせた様々な"新しい人生の先輩"を紹介しています。和田さんは第2の人生について考えることはありますか？

和田「一般の方だと定年がありますが、芸能界には定年がないんですよね。引き時って難しいけど、私はできる限り現役でいたいと思っています。声が出続ける限りは...。それができなくなった時に考えることなのかな？と。でも、まさか60過ぎてまで歌っているとは思いませんでした」

竹山「そうですよね。アッコさんがこの年齢まで働けていること自体がスゴイ！」

和田「歌は"上手いからいい"ということでもないですし...。昔は『いつまで需要があるのか』不安だった時期もありましたけど、これからは、逆に選択肢がいっぱいありそうなんですよね」

竹山「今はテレビだけじゃなく、配信とかもありますしね。それに、アッコさんはもしかしたら、すでに第2の人生の真っただ中かもしれません。職種は同じだけど、バージョンアップしている。人それぞれで、職が変わる方もいらっしゃれば変わらない方もいますから」

──これから挑戦したいことはありますか？

和田「英会話です！やっては挫折、やっては挫折......。色んなものを試したんですけど、まったくダメでした（笑）」

──和田さんは英語の歌も唄っていらっしゃるので、その気になればすぐ習得できそうですが...。

和田「歌だと覚えられるんですよ～（笑）。でも、英語の歌詞は『愛している』とか『悲しい』とかが多くて、意外と英会話では使えないんです。ただ、自分の転機とか、何より、我々は表に出ている人間ですから、私や竹山が頑張っている姿を見て、なんかしようと思ってくださるのが嬉しいかな」

竹山「そうですね。我々にはそういう役割もありますよね」

和田「人を元気にすることが仕事。それが（テレビに出るタレントの）使命だと思っています。人の役に立ちたいよね」

──改めて、竹山さんの番組をご覧になった感想は？

和田「よいしょするわけじゃないけど、ほんわかする番組ですよね。今は大人が見る番組が少なくなってきています。この番組は大人に活気を与えてくれるので、こうした番組がもっと増えてくれればいいなと思います。この番組は竹山に任せるけど、他で私にやらせてくれないかなぁ（笑）」

竹山「大人がじっくり人生を考えながら見られる番組ですからね。アッコさんにそう言っていただいて嬉しいですね」

──プライベートでも、よく飲みに行かれたりしていると思いますが、ズバリ！和田さんから見た竹山さんの魅力は？

和田「竹山はこう見えて、すごく博学なの。いろんな知識を持っていて、趣味も多いし...。竹山は、会うと切磋琢磨し合える、普通に仲の良い友人です」

竹山「僕にとっても、家族というか親類ですよね。アッコさんや出川（哲朗）さんは芸能界の先輩ですけど、家族みたいなもんです（笑）」

和田「デビューして52年も経つと、もう叱ってくれたりアドバイスをしてくれたりする人もいない。芸能人の誕生日パーティーに行こうかな～と思っても『アッコさんが主役になっちゃうから』って誰も一緒に行ってくれないの。『なんか寂しいな～』と言ったら、出川（哲朗）と竹山が『行きましょうよ！』って誘ってくれてね...あれは本当に嬉しかった！でもその日......"敬老の日"だったの（笑）」

竹山「もう！本当に偶然なんですよ！でもあの時は大笑いしました（笑）」

──こうしていても、お2人の仲の良さが伝わってきますが、ケンカをすることなんてありますか？

和田「私がアジア人で初めて、ニューヨークのアポロシアターに出ることになった時、タバコをやめたんです。それまではタバコを1日2箱半も吸っていて、でもその反面、タバコで声が出なくなるのが絶対に嫌で、ものすごく悩んでいたんです。やめたい、やめたいって言ってたら、コイツがキレて『そんなにやめたいなら、やめりゃいいじゃない！』と。『お前、誰に言うてんねん！』って、あの時は殴り合いになりそうだったよね」

竹山「今考えたら、親子ゲンカみたいなもんでしたね」