ミシュラン2つ星料亭の副料理長が「お金に困りたくない...」と告白。その切実な理由と壮絶な過去:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

1月13日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」では、乃木坂駅で出会った、板前歴12年目の町田亮治さん(29歳)のお家についていきました。

調理師専門学校を卒業後、愛知県一宮市から上京。18歳の時、現在勤務するお店に就職した町田さん。就職先は、ミシュラン2つ星という超高級料亭です。

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ビジネスホテルをリノベーションしたお宅は、六本木という人気立地ながら1Rで家賃70,000円と相場よりお安め。ベランダからはテレビ東京本社ビルや、東京タワーを望むことができます。「最近体が疲れやすくなってきた...」ということで、日課は筋トレ。

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町田さんの役職は副料理長。仕事の内容は「煮方」で、「お前の味が店の味だから覚悟しろ」と先輩に言われるほど重要な地位。出汁を使って作る温かい料理を担当しています。板前修業はデザート作りから始まり、町田さんは7~8年かけて、トップの座である「煮方」に出世。ちなみにお店のコース料理は1万5000円からだそうです。

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部屋の壁にはソムリエの資格を取るために勉強しているノートや勉強のタイムスケジュールが貼られており、町田さんの真面目な性格が伝わります。月収は23万円、ボーナスも年に2回30万円ずつもらえるそう。しかし勉強のため、色々なお店に食べにいかなくてはならないようで、「星つきのお店だと、夜は2万円するので...」とコメント。現在の貯金は50万円ほど。

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ここで、四人兄弟の末っ子である町田さんの卒業式の写真を発見! 今よりもあどけなさが残ります。お正月は町田さんがお料理を作り、お父さんは町田さんのお店にも食べに来てくれるそう。「僕よりも父が嬉しそうにしているので、辛かったけど続けてきて良かった」と町田さん。

お部屋には、付き合って1年になる美人な彼女とのツーショット写真も飾られています。出会いはマッチングアプリ。週に1~2回泊りに来る彼女のために、バスルームはピカピカに磨かれていました。

お部屋を一通り紹介してもらったところで、そもそも町田さんが料理人を目指したきっかけを伺います。成績表はオール3程度で、「頭が悪かった」と町田さん。高校も大学も卒業した人間と張り合えるのは何だろうと考えた時、「技術は嘘をつかない」「料理人に現実味を感じた」とのこと。

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修行生活は辛いもので、16人いた同期はみんな辞めてしまい、今は町田さんただ一人。「何で辞めなかったのですか?」との質問に、「辞めても何もなかった。貧乏になりたくなかった...」と意外な一言がこぼれます。

その理由は町田さんの家庭環境にありました。町田さんが小学生の頃、4人の子育てに行き詰ったお母さんが育児うつに。さらに宗教にはまってしまい、3000万~4000万円も献金してしまったそう。「あなたがお金を入れたら、息子、娘、夫もみんな天国へ行けますよ。母からしたら僕らのためにしているので、誰も悪くない。お互いがお互いのことを思っているのに、誰も幸せじゃない」

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今から5、6年前のお父さんの定年を機に「みんな泣きながら(献金をやめることを)お願いしたけど、無理でした。結果、離婚してそれ以来母と会っていない」とのこと。楽しい家族だったのに、母親が宗教に入信して献金をすることで家が傾いてしまったと話す町田さん。「深刻に顔を突き合わせなくちゃいけないって、お金のせいなのだ。お金に困りたくないなと思った」と語ります。

2020年は自分のお店を出すためのステップアップとして、料亭を辞め、違うお店に行くことを決意。「今の大将に迷惑が掛からないように意識しています」と決意を語る町田さんですが、美人の彼女との結婚は...?

「独立して生活が苦しくなる料理人をいっぱい見ているので、(彼女を)不幸にするぐらいなら一人身でいいと言っちゃったこともある」とコメント。しかし彼女から、「夢を一緒に見届けたい!」というステキな手紙をもらい、今は結婚も前向きに考えることができるようになったといいます。

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2020年は町田さんにとって激動の1年になりそうですが、夢の実現に向かって、これからも頑張ってください! 応援しています!!

この放送は「ネットもテレ東」で配信中です。

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