「ゆるキャン△」主演の福原遥 厳しい声にも「愛されている作品に関われるんだと嬉しかった」

公開: 更新: テレ東プラス

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2020年1月9日(木)深夜1時からスタートするテレビ東京の新ドラマ『ゆるキャン△』。原作は250万部突破の大人気コミックで、2018年のアニメ版も大好評。11月に実写ドラマ化が発表されるとTwitterトレンド入りするなど話題を呼んだ。

ソロキャンプを愛するクールな主人公・志摩リンを演じるのは、映画『羊とオオカミの恋と殺人』など映画、ドラマで主演を果たし、脇役でも印象深い演技を見せるなど2019年大きく飛躍した女優・福原遥だ。

テレ東プラスでは福原をインタビュー。これまで演じたことのないタイプの役に取り組む難しさ、ドラマ版への原作ファンに対する声への思い、さらに自身の今後も聞いた。

初めて演じるクールキャラに「探り探り」

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ーードラマ主演おめでとうございます。もともと原作の「ゆるキャン△」はご存知でしたか。

原作は知らなかったのですが、ドラマ出演が決まってから見ました。アニメ版から先に見たんですが、題名にもある通り見ていて時間を忘れるくらい癒される作品。その中でリンがなでしこと出会い、ソロキャン好きからみんなでキャンプをする楽しさを知る姿に、心があったかくなりました。

ーー演じる志摩リンの印象を教えてください。

リンちゃんは一見クールに見えるんですけど、実は喜怒哀楽が激しい。すごく一つひとつのことを楽しんでいる女の子だと思います。私自身はソロキャンはしたことはないのですが、あんなに一人で楽しめるのはすごいなと思います。

ーークールなキャラのリンは、福原さんにとってこれまで演じたことのない役柄です。

はい、なので今は探り探り演じています。これまで天真爛漫な女の子が多かったので、なでしこちゃんを演じる大原優乃ちゃんを見て羨ましく思うこともありました(笑)。でも新たな挑戦ができるので、楽しみの方が大きいです。

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ーー福原さん自身はリンのようなツンデレですか?

あんなにクールじゃないです。プライベートではみんなでイエーッって感じですし、現場でもリハーサルまではみんなでキャッキャッしています。その状態から撮影に入るためクールにチェンジするのが難しすぎて、自分で爆笑してました。

ーーリンは一人キャンプを愛する、どちらかというと孤高を好むタイプですが、福原さん自身は一人が好きなタイプですか? みんなとわいわいが好きですか?

私はみんなでわいわいとやるのが好きですね。撮影では私は一人で行動していて、残りのみんなはキャッキャと撮影しているので、その様子を窓越しで見て「いいなっ」て思ってます(笑)。リンちゃんはキャンプが一番好きなので、好きという気持ちを忘れなければ楽しめるのかなと思ってます。

yuruharuka_20191226_09.jpg各務原なでしこ役の大原優乃とはプライベートでも仲が良い

ーードラマは大原優乃さん、 田辺桃子さん、箭内夢菜さん、志田彩良さんと同世代が多いです。キャスティングを聞いてどう思いましたか。

すごく楽しみでした。田辺桃子ちゃん以外はみんな共演していたので。「仲良くなれるかな?」よりも「いっぱい楽しもうね」「あっちでクリスマスパーティーしようね」と話したり、なんだか修学旅行みたいです(笑)

ーー各務原なでしこ役の大原優乃さんとは「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」でも共演。プライベートでも仲が良いそうですね。

はい。大原優乃ちゃんの「ゆるキャン△」出演が決まった翌日にプライベートで遊んでいて「ドラマ決まったよ」と言われて「えーっ」となりました(笑)。お互いマイペースな性格なので、いつもゆっくり会話が進んでいきます。仕事のお話もしていて「ゆるキャン△頑張りたいよね」「こういうお芝居にしたらどうだろう」と話し合ってます。

ーー撮影現場はかなり寒いと聞いています。

原作と同じ山梨県で今撮影をしているんですが、めっちゃ寒いです。クランクインの日に雪が降って山に入っての撮影ができなかったり、みんなで大丈夫かなと話しています。

ーー原作の「ゆるキャン△」の中に登場する場所で行きたいところはありますか。

原作でリンちゃんは行ってないんですけど、ほったらかし温泉に行きたいです。ドラマでもそのシーンは撮影しちゃっていて、私は行けなかったんですけど、「温玉揚げ(温泉卵をあ揚げた名物料理)が美味しすぎた。食べてほしかったわ」と行ったみんなに言われました(笑)。絶対に行きたいので撮影期間中にプライベートで行こうと思ってます。

原作が人気の作品だから「プレッシャーはもちろんあります」

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ーー「ゆるキャン△」には美味しい食べ物もいっぱい出てきます。

みんなでサンタさんのコスプレをしてお鍋を食べるシーンは早くやりたいです。とにかく他のキャストのみんなと早く撮影したい!でもしばらくは一人です...。リンちゃんは一人でもふざけたりするシーンがあったりちょこちょこ面白く、可愛らしいシーンがあるので、そこは楽しみです。

ーー「ゆるキャン△」は原作、アニメともに人気のある作品です。プレッシャーはありますか。

11月20日のドラマ化の情報解禁の際の反響を見て、改めてすごく愛されている作品だなと思いました。撮影で山梨に行ってからも「ゆるキャン△」グッズがいっぱい置かれていました。作品の愛を感じましたし、原作に出ているキャンプ場にもたくさんファンの方が来ていると聞いています。ドラマを良い作品にしなくちゃなというプレッシャーはもちろんあります。

原作も本当に素晴らしいんですけど、ドラマの方も良い作品にできるように頑張りたいなと、改めて思いました。

ーーネガティブな声も中にはありましたが、乗り越えてやるという気持ちですか。

それもありますが、単純に、こんなにも愛されている作品に関われるんだと嬉しかったです。期待してもらってるんだなって。山梨の方にもたくさん協力してもらっているので、いいものになると思っています。

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ーー福原さんは原作のある作品を演じる機会が多いですが、共通して気をつけていることはありますか。

私は原作に寄せるタイプなので、原作を読み込んだり、原作も意識しつつ、1つ2つは違った魅力を出せるように挑戦しています。

ーー「ゆるキャン△」で原作にプラスした部分はどこですか。

リンは表情に気持ちが出ない子なんですけど、ドラマで同じことをやるとむすっとして怖く見えちゃう。なので原作よりも表情を豊かにしたり、リアクションを大きくしつつ原作ファンの方に「これは違う」と思われないように試行錯誤しています。

あとはリンの優しさです。原作だとクールなんですが、彼女の優しさの部分をドラマでは強く出しています。リンは普段表情があまりない分、眉毛、口のちょっとした動きで全然変わってくる。一つひとつの表情にこだわっている分、難しさも感じています。

2020年の目標は「魅力ある人間になりたい」

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ーー福原さんご自身の話もお聞きします。2019年は主演映画が2本、主演ドラマ1本と飛躍の年でした。振り返ってみていかがですか。

毎年言っているかもしれないんですけど、本当にあっという間でした。20歳から21歳までは特に早かったです。充実していました。いろんな作品に関わらせていただいて、一つひとつの作品が刺激的で...。いろんな発見もありましたし、たくさん勉強させてもらいました。その経験を来年からも活かせるようにしなきゃと思ってます。

ーーご自身はどのあたりの成長が多くのオファーにつながったと思ってますか。

うーん。成長したとか、ここがうまくいったとは全く思ってなくって。毎回挑戦させていただいている身だと思ってます。ただ、自分の持っている力は残さず毎回出そうと意識してます。いつも全力投球。何に対しても興味はありますし、やるのだったら誰よりも頑張ります。そういう姿勢です。

ーー2020年の目標はなんですか。

いろんな作品をやりたいですし、お芝居ももっと頑張りたい。何より魅力のある人間になりたいです。自分を見つめ直すというか、自分自身と向き合っていきたい。私は自分の思いを言葉にするのが苦手なので、その部分を見つめ直したいです。「今、自分はどう感じている」「何を発信したいの」と、立ち止まって考えたいです。

ーー最後に一人でキャンプは難しいということでしたが、では一人でやってみたいことはなんですか。

海外に一人旅に行ってみたいです。京都への一人旅はあるんですけど、海外自体にプライベートでも旅行に行ったことがないんです。なので海外に一人で行けたら立派な大人かなって思います。スイスの街並みが好きなので、スイスに行って見たいです!

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