女性と間違えるほど「かわいすぎる!」......料理研究家 ファン・インソンのドラマチックな恋愛と結婚生活

公開: 更新: テレ東プラス

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昨年頃からインターネットを中心に話題になっている、韓国料理研究家のファン・インソンさん。「可愛すぎる!」という声、元AKB48で女優の篠田麻里子さんに「似てる」との声も相次ぎました。ただ、そんなファンさん、実は日本人と結婚した妻帯者。つまり、女性と見間違えるほどかわいらしい「男性」です。

今回は宮廷料理家の家系に生まれ、ファッションモデルとしても活躍してきたファンさんにインタビュー。日本と韓国での生活などについてお話を伺い、その素顔を垣間見たいと思います。

日本に来て気付いた韓国との大きな違い

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そのキュートなルックスで、高校生の頃にはファッションモデルをしていたファンさん。ユニセックスの制服を着こなし、「女性らしさ」や「男性らしさ」を意識することは昔から全くなかったそうです。

「自分の好きな服、似合う服を着たいので、気に入ればメンズでもレディースでも関係なく買います。髪型も以前はロングだったので、女性によく間違われていました。でも、韓国では『男性らしさ』が強調されるんですよ。学校の先生から髪は短く切るように言われましたが、頑張って逃げてましたね(笑)」

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やがて看護師の大学へ進み、栄養学を学んだファンさんは、在学中にワーキングホリデーで日本へ。『タイヨウのうた』(2006年公開の邦画)を観て以来、日本への憧れを抱き続けていたそうです。日本語を独学で学び、滞在中は韓国語の教師や家庭教師として働いていました。

「日本に来ると、周囲からの見られ方が全然違うので驚きました。男性から『付き合ってください』と言われたこともありましたね(笑)。男性でも女性でも好感を示してくれるのは嬉しいです。『カッコいい』だけじゃなくて、『カワイイ』と言われるのも全然イヤじゃないですよ」

韓流ドラマのように運命的な出会いで結婚へ

02_01.jpg 「かわいすぎる料理家 fantastic! いんくん〜beauty recipe〜」(主婦の友社)より

昨年からはテレビ番組にも出演するようになり、その愛くるしい外見とキャラクターで話題に。撮影現場の雰囲気は楽しくて好きだといいますが、最初は緊張で戸惑うことも多かったそうです。

「最初の生放送の時は、目の前に並んだ沢山のカメラに緊張して声が出ませんでした。それまでやっていたモデルの仕事はポーズをとるだけですが、テレビになると喋らないといけないので。でも、スタッフさんや共演者の皆さんが優しく接してくれたので、徐々に緊張がほどけて楽しく話すことができました」

さらに、活躍の場はテレビだけに止まらず、フォトブック「かわいすぎる料理家 fantastic! いんくん〜beauty recipe〜」(主婦の友社)を発売。この時、カメラマン以外のスタッフは、全員女性だったそうです。

「『可愛い!』と沢山言ってもらいながらの撮影だったので、良い思い出しかないですね。おかげで自信がつきましたが、調子にのった部分もあると思います(笑)。休憩中におたまを持ってポーズをとっている写真も使われているので、ちょっと恥ずかしいですね」

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フォトブックでは、大学生の頃に経験した奥さんとの馴れ初めについても紹介。二人は"韓国のハワイ"と呼ばれる「チェジュ島」で、運命的な出会いを果たしたそうです。

「空港で座っていたら今の奥さんに道を聞かれました。彼女も僕と同じく一人で旅行に来ていて、女性だと思って話しかけたみたいです(笑)。今は人気スポットで旅行客がいっぱいの場所ですが、その時はたまたまインフォメーションにも人がいなくて。僕が日本語で案内していたら会話が盛り上がって、一緒に旅行することになりました。元々3泊5日の予定でしたが、乗るはずの飛行機が欠航して滞在が長くなったので、10日ぐらい一緒にいましたね。その中で自然と付き合うようになりました(照笑)」

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二人は1年間の遠距離恋愛を経て結婚。日本で一緒に住むようになってからは、会社勤めで忙しい奥さんの代わりに、ファンさんが家事をすることが多いそうです。

「僕が料理を作るのですが、それだと一緒に食事する喜びはあっても、食べて感動することがないんですよね。なので本音を言うと、週に1回でも良いから作って欲しいなあと思うこともあります(苦笑)。でも、それ以外の文化や習慣の違いは変えようがないので、お互い諦めてます。以前は脱いだ服をそのままにして注意されたりしましたが、今は裏返しのまま洗濯して干しちゃうこともありますね(笑)」

可愛すぎる料理研究家の"密かな"お悩みとは?

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宮廷料理人の家系に生まれたものの、「男子厨房に入るべからず」のしきたりで、ずっと料理が出来なかったファンさん。料理を本格的に始めたのは、大学入学後に一人暮らしを始めてからだそうです。

「イタリアンやフレンチと違って、韓国の宮廷料理では古くから女性の責任者が多いんです。韓国の人気ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』みたいな世界ですね。冷蔵庫を開けてはいけないから、水が飲みたい時には家の誰かを呼ばないといけない(苦笑)。でも昔から料理を作ることへの憧れが人一倍強かったので、それが今の仕事に繋がっているのかもしれません」

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伝統的な料理から現代的なものまで幅広い韓国料理を作り、多くの生徒に教えているファンさん。一番自信のある料理を聞いてみると、「え~、選びきれない!」と迷いながら、ダッカルビについて語ってくれました。

「今はチーズダッカルビが流行っていますが、実はもっと色々な種類があるんです。もっと野菜が沢山入っているものや、辛くない宮廷料理のダッカルビもあります。日本で多いのは赤唐辛子を使ったレシピですが、それは韓国に入って200年ぐらいの歴史しかなくて、宮廷料理の方がずっと古いんです。僕の料理教室では両方を教えているので、誰でも自分に合った韓国料理を学べると思います」

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ファンさんに今後の目標についても聞いてみると、「友達づくり」という意外なお答えが。

「僕は友達が全然いなくて、普段の生活で何でも話せるのは奥さんだけかも(苦笑)。でもコミュニケーションは好きなので、インターネット上での友達は沢山います。これからは料理教室をもっと頑張りながら、リアルな世界でも友達を増やしたいですね」

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「かわいすぎる料理家 fantastic! いんくん〜beauty recipe〜」(主婦の友社)

【プロフィール】

ファンインソン

1991年10月8日生まれ。料理研究家。韓国の大学で健康医学や栄養学を学び、2014年より日本在住。翌年から料理教室を始める。2018年からテレビ番組に出演するようになり、女の子のようなかわいらしい容姿で話題に。「かわいすぎる料理家fantastic! いんくん〜beauty recipe〜」(主婦の友社)を出版するなど各種のメディアで活躍しながら、料理教室を定期的に開催。

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【料理教室】https://www.nikikitchen.com/reservation/teacher?teacher_id=198

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