飲み屋で知り合った人と...!? 酔っ払って電車を何往復も!? 中村ゆり×浅香航大がお酒の魅力&失敗談を:今夜はコの字で

公開: 更新: テレ東プラス

"コの字酒場"を舞台とした新グルメドラマ「今夜はコの字で」(毎週月曜 深夜0時放送)が、BSテレ東にて1月6日(月)よりスタート。忙しい毎日で会社と家を往復するだけの毎日を送っていた吉岡としのりは、憧れの恵子先輩に、今のあなたに必要な場所として"コの字"型の酒場を紹介してもらう。初めは戸惑いながらも扉を開けると、そこには今まで知らなかった世界が広がっていた。

同名タイトルの漫画(原作・加藤ジャンプ、作画・土山しげる)を原作にドラマ化。"コの字酒場"の魅力を伝える田中恵子には中村ゆり、"コの字酒場"の魅力にハマっていく吉岡としのりには浅香航大が扮する。

今回は、プライベートでも仲が良いW主演の中村ゆりさん、浅香航大さんに、お酒の楽しみ方や、コの字酒場の魅力を聞いた。

konoji_20191227_01.jpg

飲みっぷり食べっぷりには自信あり!

──お2人はプライベートでも仲が良いとうかがいましたが、それぞれの印象を教えてください。

浅香「ゆりさんとは4回目の共演になるのですが、本当に気心知れた先輩という感じ。すごく陽気で、お酒も美味しい食事も好きな女性というイメージです。現場では、ゆりさんが来るとパッと明るくなりますね。僕一人のシーンもあるんですが、ゆりさんといるときとは全く違う(笑)。もう安心して頼りっきりでした」

中村「航大くんは後輩という感じはあまりしないかも。私が本性を見せすぎているというのもあるのですが、全てを受け止めてくれて。いつもふざけていて、ごめんなさい(笑)。最初に会ったときは、年下に見えない大人っぽさがあって、勝手に"無口な人なのかな?"と思っていましたが、時が経つにつれて20代らしいかわいらしさも見えてきました」

──今回はグルメドラマですが、お2人は食には興味がある方ですか?

中村「航大くんも私も食べるのと飲むのが大好き! やっと私たちの"好き"を活かせるお仕事ができるなって(笑)。本当にありがたいです」

浅香「本当に! 元々お酒も食事も大好きだったんですが、このドラマをやってから特に"1杯目のビールの美味さ"を再確認しました」

中村「幸せだよね。これを楽しみに、仕事を頑張れる」

浅香「そういう誰もが感じられる身近な幸せをお伝えできれば。そして飲みっぷりには自信があります!(笑)」

中村「美味しい空気は伝わると思います。私も航大くんもすごく美味しそうに飲んで食べているので」

konoji_20191227_02.jpg
──今回のドラマの撮影で食べて美味しかったものを教えてください!

中村「今回紹介するお店は、気軽に作れて食べられるアイデアがたくさん詰まったおつまみが多くて。どのお店も美味しくて選びにくいですね(笑)。その中でも印象的だったのは、第11話で登場する神保町『兵六』さんの兵六揚げ。お揚げを半分に切って中に納豆やチーズ、大葉などを入れて揚げ焼きしたモノで、口に入れたらもうジュワーって染み出てきて。すごく美味しいんですよ。作り方も簡単なので、最近では家のおつまみの定番になっています。日本酒にピッタリです」

浅香「これ、僕は食べてないんですよ。食べたかった......。僕が驚いたのは第3話で登場する横浜『のんきや』さんのシロの串焼き。ホルモンですが、もうフワフワで。あれからいろんなお店でシロを頼むようになったんですが、なかなかあのフワフワ感には出会えない......。柔らかさと味が格別でした」

2人の行きつけの店&店選びのポイントは?

──このドラマを通じて、飲み屋さんの選び方が変わったなど、意識するようになったことはありますか?

浅香「元々、飲み屋さんが大好きだったので、意識的なところは変わらないかな。以前から仕事終わりに気楽な感じでフラっと行くことが多かったので。行きつけも何軒かあって、その日の気分で"あそこに行こうかな~"と選んでいます。もう外で食べて飲むのはライフワークみたいなものです」

中村「私も昔から美味しいお店を見つけたいタイプで。人から聞いたら足を運んでみたり、地方でお仕事があればお弁当を抜いて仕事終わりにその土地の美味しそうなお店を訪れたり。食に対しては貪欲ですね(笑)。この作品に関わって大きく変化したことといえば、日本酒の美味しさを知ってしまったこと。もう撮影後からずっとハマっています」

konoji_20191227_03.jpg
──"コの字"のカウンターのお店は、お客さんもお店の方もみんなフラットな関係が魅力。プライベートでも行かれることはありますか?

浅香「時と場合ですが、一人ならカウンターによく行きますね。ただ、"コの字"が最初は入りづらいという気持ちも分からなくないです。僕の行きつけのお店も一見さんは入りにくい雰囲気があって......。僕も初めは常連さんが多くて気後れしましたが、その輪の中に入ってみると温かい。今では一人で家に帰ってお酒を飲むより、気心が知れた人がいる肩ひじ張らずにホっとできる場所に寄ってから帰りたいと思うようになりました。ひとつの居場所ができた感じですね」

中村「私のよく行くお店もカウンターですが、思い切って入ってしまえば意外と大したことない気がします。よく行くお店も最初はよそよそしかったですが、今では店主の方に市場での生モノの買い付けをお願いしたりするくらい仲良くなって。距離がぐっと近くなるのがカウンターの良いところですね」

──お店を選ぶときに重視しているポイントはありますか?

浅香「雰囲気かな。ちょうちんや暖簾があったりする、昔ながらの大衆的な雰囲気が好き」

中村「そういうお店よく知っているよね」

浅香「20歳のころからそういうお店が好きでよく行っていたんですよ。"常連"という言葉に憧れていて(笑)。いずれ常連さんになってお店に自分のテリトリーを持ちたいなって」

中村「私は関西人なので、絶妙にコスパがいいお店が大好きで。高ければ美味しいのは当たり前と思っている節があって、"この金額なのにこんなに美味しいの!?"というお店を見つけると最高の贅沢を味わっている気がしてうれしいんです。友だちとLINEグループを作って美味しいお店を共有し合っていて、コスパのいい最高のお店を見つけたらすぐに書き込んでいます!」

konoji_20191227_04.jpg
──ちなみにお酒で失敗したことってありますか?

浅香「う~ん。それはなかなか言えないな(笑)」

中村「池袋で飲んでいて気づけば埼玉にいた! なんてことは昔よくありましたね。どうも電車で寝てしまっていつの間にか何往復しているみたいな(笑)」

浅香「失敗じゃないけど笑えたのは、この間、(柄本)時生くんの家でゲームをしたんですが、酔っぱらってすごく簡単なのに全然クリアできなくて。すごく笑いました(笑)」

お酒から生まれるコミュニケーションが魅力

──このドラマと出会って、改めて感じた"コの字酒場"の魅力を教えてください!

中村「単独でフラっと仕事帰りに寄れて、自分のペースで飲んで食べて、周りには話し相手がいる。そして帰るときも気を使わず自分のタイミングで帰ることができる。こんなスタイルで飲めるお店が自分の生活圏にあると最高ですよね。そこに人はいるけど気を使わず自分のタイミングで行動できるところが、"コの字酒場"の魅力だと思います」

浅香「やっぱり気負わないラクなところが好きです。あと垣根を越えたコミュニケーションができるのは"コの字酒場"ならではかも。僕もお店で知り合った友達が何人かいますが、最初はお店で顔を合わすだけだったのに、今では一緒に家で鍋を食べる仲にまでなって。年齢もバラバラですが、食や酒が好きという共通点があって話も合うんですよ。職業もバンドマンやサラリーマンなど様々ですが、いつもは会えない職種の方と触れ合えるのは、新しい発見があって楽しいです」

中村「お酒で生まれるコミュニケーションはあると思う! 私は24歳くらいまで全く飲めなかったんですが、そのころに比べて今の方が性格が明るくなった気もする。お酒や食事という共有の話題があるから初対面の人とも話しやすいし。今では人との垣根もゼロになっちゃった(笑)」

konoji_20191227_05.jpg
──最後にドラマの見どころを教えてください。

中村「航大くんが演じる吉岡は最初はお酒の魅力を知らない人物なので、彼と一緒に"お酒を飲む楽しさ"を知ってもらえると思います。飲まれない方にも、新しい価値観がドラマを通じて生まれると思います。そして美味しい食事とお酒を、目で堪能してください」

浅香「吉岡が"コの字"文化に触れていろんなものを吸収して、少しずつ前に進んでいく物語。登場するお店も実在するものなので、ドラマで気になったらぜひ実際に足を運んで、吉岡たちと同じ気持ちを味わってください!」

"コの字"ならではの人間関係や美味しい料理が登場するグルメドラマ「今夜はコの字で」。W主演の2人に加え、小園凌央、藤井武美、北香那、竹財輝之助、堀部圭亮、そしてナレーションを担当し、コの字酒場の常連としても登場する下條アトムという豪華共演者でお届け。コの字酒場を舞台に繰り広げられる、お酒とグルメに恋愛ドラマ、是非お楽しみに!

【プロフィール】
中村ゆり(なかむら・ゆり)
大阪府出身。映画『パッチギ!LOVE&PEACE』(07年)で「2007年度全国映連賞女優賞」「第3回おおさかシネマフェスティバル新人賞」など受賞。映画『そして父になる』(13年)、『ディアーディアー』(15年)、『影踏み』(19年)、ドラマ『花子とアン』『平成細雪』(NHK)、『グッド・ドクター』『パーフェクトワールド』(フジテレビ)、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(WOWOW)など出演作多数。2020年1月は舞台『常陸坊海尊』(兵庫、岩手、新潟公演)に出演、3月には映画『Fukushima50』が公開予定。

浅香航大(あさか・こうだい)
1992年8月24日生まれ。神奈川県出身。11年にドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス〜2011』で連続ドラマ初出演。映画『桐島、部活やめるってよ』(12年)、映画『見えない目撃者』(19年)、連続テレビ小説『マッサン』(NHK)、『宮本から君へ』(テレビ東京系)、『あなたの番です』(日本テレビ系)など話題作に多数出演。

(取材・文/玉置晴子)

1月6日(月)深夜0時放送の第1話は、こちら!
コの一
十条「田や」
清澄白河「だるま」

konoji_20191227_06.jpg
広告代理店「シューエイプロジェクト」で働く吉岡としのり(浅香航大)は、後輩、山田(小園凌央)の尻拭いを押し付けられ、楽しみにしていた大学のサークル仲間との飲み会に遅刻してしまう。会はすでに終了し、解散した後。失意の吉岡の目に飛び込んできたのは、憧れの先輩、田中恵子(中村ゆり)だった。フードコーディネーターとして働く恵子は酒場に溶け込んでおり、初対面の人とも打ち解けて飲んでいる。恵子の酒場スキルの高さに驚く吉岡。思わず後輩の愚痴を語る吉岡に、今のあなたに必要な場所だと、とある酒場に一人で行ってみるように促す恵子。

翌日、お礼も言わない山田に腹を立てた吉岡は、恵子先輩が教えてくれたお店に早速行ってみる。そこはコの字型のカウンターのあるお店で、大勢の客でごった返していた。常連客(下條アトム)のお節介にドギマギしながら、注文する吉岡。話を聞いてもらううちにいつしか心は軽くなっていくのだった。

PICK UP