12月26日(木)夜11時から放送されるBSテレ東の年末特番「トランプ大統領決定戦！」。2020年の世界情勢を占う番組...ではなく、「神経衰弱」「ダウト」「大富豪」「セブンブリッジ」の4つのゲームでトランプゲーム最強を競うゲーム番組だ。

この戦いへ芸人のカズレーザー、プロ雀士の松嶋桃、カードゲーム研究家の赤桐裕二というインテリたちとともに出場するのが声優の小岩井ことり。ことし4月、自身のブログで人口比上位2%以上のIQの持ち主だけが入会できる「MENSA（メンサ）」の会員になったことを明かし、一躍話題となった人物だ。

テレ東プラスでは、小岩井を収録現場で直撃。番組の感想から、MENSA合格の反響、天才ならではの面白エピソードを聞いた。

ーー収録お疲れ様です。小岩井さんはMENSAの会員となりましたが、そもそもカードゲームなどゲームは強いんですか。

そうですね、数字を使ったゲームなんかは得意です。ゲーム中に勘みたいな感じでコツがわかることはあります。「ここはこうすれば有利だ」というルール性が見えてくる。あと脱出ゲームをしていて気づいたんですが、似てる図形を瞬時に探すというのは得意です。

ーーMENSAを取ったことで、逆に生まれた勘違いとかはありますか。

MENSAに入ったことで、皆さんに大変頭が良い人だと勘違いをされています（笑）。瞬時に何かを見極めたり、規則性を探すのは得意なんですが、暗記系はあまり得意ではないんです。

パソコンのデフラグみたいに、脳の中に焼き込みをした雑多な情報がいっぱい入っている感じで、一回寝ないとなかなか覚えられないんですよ。もしクイズ番組の依頼などをいただいたら、改めて勉強し直さなきゃなと思っています。

ーーMENSAを取ったことで様々なニュースにも取り上げられました。どんな反響がありましたか。

たくさんのニュースに取り上げていただいたことで、いろんな人に「ことりちゃん、MENSAに合格したんだって」と言ってもらいました。それが理由なのかはわかりませんが、声優としてマッドサイエンティストの役や理系と、知的なイメージの役が増えました（笑）

声優以外でもオファーをいただいたんですが、スケジュールの問題で出られないものもあり、密着取材を受けたことはあったんですけど、それ以外では今回の「トランプ大統領決定戦！」がMENSAを取ってから初めてのテレビです。

普段ネット配信番組などでゲームをするときは、進行役を務めながらが多いので、しゃべるのに一生懸命になってちゃんとゲームを進められないこととかもあったんですけど、今回は実況のアナウンサーの方もいたので、ゲームに集中して真剣にプレーできました。本当に楽しかったです。

ーー小岩井さんが頭が良すぎるからか、打ち合わせでのあまりの話の展開の早さに、マネージャーさんなど周りが置いてけぼりを食らうと聞きました。その点は改善されましたか。

だいぶ改善されたし、丸くなったと言われています。DTMやオーディオであったり私が好きなものは専門的な言葉が多いことも理由で、そんなに置いてきぼりにしていたなんて、逆にごめんなさいって思いました。

ーーそういうときに「なんでわかってくれないの（怒）」とはならないんですか。

私はならないですね。"理解してもらえないのはプログラムの失敗だ"という言葉があって、プログラムって言語が違うと伝わらないじゃないですか。そんなときは、こちら側が伝え方を変えるといいよと聞いて、すごく納得しました。なので話が伝わらなかったら私の失敗。じゃあ伝え方を変えようと考えます。

ーーそうした点でもすごく理詰めで考えられてるんですね。

私は数学や物理が好きだったので、そうした方が理解しやすいです。自分にしっくりくるプログラムなんだと思います。

声優になるときに最初に発声練習を行いますが、講師の方に「頭のてっぺんから声を出すように」と言われたのに対して 、いまいち理解ができなかったんです。だから人体解剖図を持って行って「具体的に何をやってるか説明して ください。どこから声を出して、どこで響かせればいいかなんて仕組みなんて決まってるじゃないですか」と聞いたこともあります（笑）

ーー教えがいのある生徒ですね（笑）。では最後にファンの方にメッセージをお願いします。

普段は小岩井ことり本人として テレビ番組に出演させていただく機会ってないので、「トランプ大統領決定戦！」はみなさんにも楽しんでもらえる番組だと思います。年末に向けて、いろんな人とトランプをする機会もあると思うので、このゲームやってみたいなというゲームも見つかると思いますし、インテリなゲストの方々のカードの切り方も勉強になる。ドキドキワクワク楽しい手も出てくると思いますので、ぜひ見てください。