中学時代のあだ名は「カールルイ子」 母は入院、父は失業、火事で家を失い...壮絶人生を乗り越えパリコレモデルに:先生、、、どこにいるんですか?

公開: 更新: テレ東プラス

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先生と会いたい芸能人が自らの手で探し出し、ガチで居場所を突き止める「先生、、、どこにいるんですか?~会って、どうしても感謝の言葉を伝えたい。~」(毎週金曜夜6時55分放送)。今回は12月13日(金)の放送から、モデル・タレントとして活躍するアンミカが、モデルになるきっかけをくれた担任の先生を探す模様を振り返る。

壮絶な家庭環境だった中学時代の記憶がない!?

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明るいキャラクターでバラエティでも人気のアンミカ(47歳)が会いたい先生とは、中学2年の時の担任・小林時江先生。小学校から高校までの12年間で一番楽しかったクラスの先生で、非常に仲が良く「第2のお母さんみたいな人」だったそう。しかし、アンミカは「会いたい先生は?」と聞かれ、すぐに小林先生の名前がでなかった。その理由は......!?

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中学時代、アンミカの家庭は苦難の連続だった。母が入退院を繰り返し、家が火事になり立ち退き。その後始めた居酒屋も失敗し父は出稼ぎに。生活に追われて学校生活の記憶を失ってしまったが、小林先生の名前をきっかけに、次々とその頃の記憶が戻ってきた。

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先生によって「自分の新しい側面を発見できた」というアンミカ。「あなたは仕切る力があるから、やってよ」と役割を与えてもらったおかげで、文化祭や体育祭で消極的な生徒に声をかけて盛り上げるなど、自信がついたという。先生のミッションをクリアすることでついた自信は、のちにモデルになる夢への大きな糧となり、高校生でモデル活動を開始。卒業後はフランスへ渡り、20歳でパリコレデビュー。海外のファッションショーや広告のモデルとして活躍することになる。

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先生と最後に会ったのは、23年前の友人の結婚式。もし再会できたら、「むっちゃ嬉しい。泣いちゃうと思う」と。自分に自信を与えてくれた先生に、もう一度会いたい......。

中学時代のあだ名は"カールルイ子"

手がかりを探しに訪れたのは、アンミカの故郷・大阪阿倍野区。当時の記憶を思い出すため学校まで歩いていると、当時小遣いが週に20円で、兄弟5人分集めないと袋のスナック菓子が買えなかったという思い出が。

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昭和47年、韓国で生まれたアンミカは3歳の時に来日。幼少期は四畳半一間に家族7人で暮らし、中学生になると家計を助けるため新聞配達のアルバイトを始めた。今歩いている通学路は、新聞を配達していた道でもある。

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32年ぶりに訪れた母校・大阪市立文の里中学校。卒業アルバムを見せてもらうと、アンミカの陸上部の時の写真を発見。色黒で足が速かったことから「あだ名が"カールルイ子"やったんです」と思い出が甦る。今も小林先生と年賀状のやり取りをしているという教頭先生のおかげで、先生の住所を入手できた。

「生徒のおかげ」と言える先生、最高の再会

小林先生が住んでいるという奈良県へ。母と同年代の先生は、自分がテレビに出ている姿を見てどう感じるのか、聞いてみたいという。アンミカはすでに両親を亡くしているため、もし母が生きていたらどう思うのかが気になるのだ。

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先生の自宅前に到着するや、「急にこんな顔濃いの来たらビックリしはるかな? わかりはるやろか?」と急に緊張し始める。インターホンを押すと、先生の元気な声が。先生はモニター越しにアンミカだと分かったようだ。

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すでに教職の現場から離れた先生は、ご主人と二人暮らし。笑顔で自宅に迎え入れてくれた先生は、「アンミカが家に来た!」と大喜び。テレビで見てすぐ教え子だと分かったそうで、活躍を心から喜んでいた。

そんな先生にミッションについて聞いてみると、先生は悩みをあえて生徒に打ち明け相談。生徒それぞれの個性に合わせてミッションを与えることで、自信をつけてほしいと願っていたのだ。

14歳は思春期で一番難しい時期。行事をやるにしても、乗り気の子もいれば興味のない子もいる。それをみんなが同じ方向を向くようにさせたい。そこでアンミカはよく気が付いて、声をかけるなどしてくれた。「みんなをまとめていく力があるんですよ」「私の方が助けてもらった」と先生。謙虚に言える先生だからこそ、生徒に慕われていたのだ。

明るく振る舞う先生だが、実は大病を患っている。60歳で中学校の教員を退職し、その後は特別支援学校で障害を持った子供たちを受け持っていた先生。昨年発症したがんと闘いながら、今は水泳や英会話、ご主人との海外旅行を楽しんでいるという。

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アンミカはこれまでの人生を振り返り、中学2年の多感な時期、それも家庭が大変な時期に先生のクラスが楽しかったと思えることを、心から感謝しているという。そんなアンミカに、先生は「のびのびやるのが一番似合ってる」「あなたの個性や」と。

38年間の教師生活で生徒と向き合い、やりがいを感じてきた小林先生。教えたことができなかった子ができるようになったり、発表会などでみんなが色々考えて良い作品ができたり、そういう時に喜びを感じるという。

生徒の成長こそが先生の喜び。23年経った今も、楽しい時間を与えてくれた小林先生は、別れ際に「本当に元気をもらえたわ」と言ってくれた。

「あんな感じなんです、ずっと。生徒に『生徒のおかげ』って言ってくれる」
今も変わらない先生との時間を過ごしたアンミカは、「最高の再会でした」と締めくくった。

この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信!

次回の放送は2020年1月24日(金)。ハイテンションYouTuberのフワちゃんが登場!

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