箱根駅伝から東京五輪を目指す! ある激変を経たエチオピア選手と名コーチの絆は実を結ぶか!?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時55分~)。今回は「年末ジャンボお宝YOU祭り どのYOUも大当たり!ハズレなしの2時間SP」ということで、面白YOUを求め、空港で突撃取材を敢行。果たして今回はどんなYOUと出会えるのか?

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過去に密着したことがあるYOUの激変後に再密着する「激変YOU」。

約1年強前、大学を卒業したら東京オリンピックの代表選手になるのが夢だった、エチオピア出身のデレセさんを覚えている? あれからデレセさんがどうなったかを追跡するため、やってきたのは佐賀県の小城市。デレセさんは現在、ここにある総合病院「ひらまつ病院」に勤め、新入社員として救命救急の研修に燃えていた。

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YOUとの出会いは2018年8月。箱根駅伝の常連校・拓殖大学で、チームのキャプテンとして活躍していたのがデレセさんだった。そんなデレセさんが勝負メシとして、1日3~4個の納豆をたいらげていたのも印象的深い。7年間つき合っている彼女をいずれ日本に呼び寄せるんだと、うれしそうに教えてくれたっけ。

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そもそもデレセさんをエチオピアから日本にスカウトしたのは、大学陸上部の岡田監督。これまで数々の五輪選手を育てあげた名将だ。しかし入部当初のデレセさんは、日本人にも負かされ才能を発揮できずに悩んだ時期もあった。そんなYOUを公私ともに支え、箱根・出雲の各駅伝で怒涛の活躍を見せるまでに成長させたのは監督の手腕だった。そんな監督が突然の引退を表明したときは、涙を流して感謝の言葉を伝えた。

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そして今年4月より、ひらまつ病院に勤務しながら、院の陸上部に所属しオリンピックを目指すデレセさんに再び密着スタート!

午前5時半出発して、この日が社会人になっての初練習。部員はそれぞれ医療関係の職務に就き仕事優先で活動するため、練習もバラバラでひとりきりで行うほうが多い。みんなで一丸となって練習してきた学生時代との環境の違いに、デレセさんは戸惑いを隠せないでいた。

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デレセさんといえば学生時代から納豆ラブだが、以前の粒納豆から、好みがひきわりに激変! 60人で一緒に食事をしてきた学生時代と違って、今では朝食をとるのも寮でひとり。寂しいながらも納豆ラブは健在なところが、一途な性格のデレセさんっぽい。

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そんな中、かつての大恩師・岡田元監督が寮にデレセさんを迎えにやってきた。監督の車で向かったのは、監督のご自宅。陸上部監督の依頼で練習スケジュールの管理を頼まれ、改めて東京オリンピックを目指すデレセさんをサポートするため、テンションあげあげの師弟コンビ再結成となった!

さっそくエチオピアのマラソン代表選考会に勝ち残るため、元監督が練った作戦は福岡マラソンへの参加だった。

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ちなみにエチオピアのマラソン選手の選考は、エチオピアが公認する国際大会で好成績を残した選手から。つまり、元監督の提案した福岡国際マラソンは、国際陸上競技連盟の格付けで最高位の国際大会であり、ここでの勝利が五輪代表に近づくカギというわけだ!

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そしてここで最大の激変ポイントが明らかに! かねてよりデレセさんがつき合ってきた母国のかわいい彼女と、なんと数ヵ月前に結婚していたのだ! 来年は妻を佐賀に呼び寄せ、大好きな日本で家庭を築きたいという。

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12月1日、いよいよ運命の福岡国際マラソン当日がやってきた。はたしてデレセさんは勝利をつかめるのか...。

さっそくスタート時点から先頭集団に加わってペースをあげるデレセさんだったが、17㎞地点で岡田監督が発したのは、意外にも心配なコメント。大丈夫なのか、YOU!?

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相変わらず先頭集団をキープし続けるデレセさんに、ラスト1㎞地点で、またも岡田監督がありったけの大声でこう叫んだ。そして並行して走り出し、腕を振るよう必死で訴え続けるのだった。いったいデレセさんの運命は...!?

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そしてついに、ゴールインを果たした。タイムは2時間10分52秒! 結果は4位だった!
十分、好成績に思えるが、しかしオリンピックを目指すには、この成績では悔いが残る結果だという。まさかの残念な結果とはいえ、岡田監督は「今回は大きな財産だと思う。これは次のマラソンには必ず生きてくる!」と太鼓判を押してくれた。こうした温かい言葉ひとつひとつがデレセさんの奇跡につながるのだ。

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今回は残念だった。けれど、まだまだこれからのがんばりで代表になれる可能性はあるということ。
絶対に東京オリンピックに出場してもらいたい! みんなで応援しているぞ、がんばれYOU!

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