玄関に老人の生首...大物イラストレーターの美人娘が語る”驚きの癖”:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

街の人に声をかけ、その家にお邪魔する「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」。12月9日(月)の放送では、東京・経堂駅で出会った香衣さん(28歳)のお宅に伺いました。通常は、駅から家までのタクシー代をお支払いしますが、香衣さんのお宅へは駅から徒歩で帰れるとあり、今回はタクシー代ではなくコンビニ代をお支払いします。

昭和歌謡バー、ラーメン店、ガソリンスタンドと3つのバイトを掛け持ちする香衣さんは「好きなことしかやっていない」と明るく語ります。香衣さんの好きなことは、知るとギョッとすること間違いなし。こんなにバイトを掛け持ちしているのに「お金が貯まらない」という理由で、今も実家で暮らす香衣さん。そのお宅はコンクリート打ちっぱなしの3階建てマンション! なんともオシャレな造りです。

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玄関には老人の生首「老人彫刻」がでーんと置かれています。美大で彫刻を専攻していた香衣さんは「作品ではなく、趣味で作りました」とのこと。

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深夜にも関わらず香衣さんのお父さんがお出迎えしてくれました。地下1階の玄関を入ったスタッフの第一声は「おしゃれ! 工房みたい!」。すると「僕が絵を描いているので、アトリエ兼自宅です」と、お父さん。お父さんのご職業も気になりますが、それは後ほど! ここでもスタッフはビックリすることに...。

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...とその前に、まずはお家の紹介から。こちらは「コーポラティブハウス」という物件で、「作るときにデザインを入居者が好きにできる。トイレやキッチンの位置から壁の感じとか。ここには17世帯入っていますが、2年間建てるまで何回もみんなで会ってミーティングしました」と、お父さんが説明してくれました。

こちらに住むようになって18年、レインボーな配管が丸出しの天井や、お庭、本棚スペースと化したトイレなど、こだわりがふんだんに詰まったお部屋は、驚きの連続。玄関がある地下1階だけ撮影OKということでしたが、「上の階もダメですか?」というスタッフのお願いに、応えてくださり、上の階(1階)も見せてもらうことに...。

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1階のダイニングキッチンは「両親とも雑貨が好き」ということで、所狭しとモノが並べられていますが、雑多さの中にもオシャレさが漂っています。そんな中に、おじいちゃんの石膏を発見。「物心ついたときからおじいちゃんが好きで...。自分のおじいちゃんじゃなくても」と香衣さん。そう、香衣さんのギョッとする趣味とは、おじいちゃんの彫像作り。

「携帯を買い与えたときに、知らないおじいちゃんばかり写っていた」と、お父さんが香衣さんの趣味を裏付ける証言をしてくれました。驚きの趣味を持つ娘さんに対して、お父さんは「変わっているなと思ったけど、面白い視点を持っているなって」と肯定的。携帯に「おじいちゃんコレクション」を作るほどおじいちゃん好きな香衣さんは、おじいちゃんを作る大学を探して美大に進学しました。

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それにしても、なんでそんなにおじいちゃんが好きなのでしょう。「何でだろうって考えて作っているうちに、シワを作るのが楽しくて。若い人を作っていても楽しくない。顔に一番、人生観がでているおじいちゃんが魅力的でシワが刻まれている」と語ってくれました。

アンティークの家具の中にはお父さんの作品が所蔵されています。「アスリートやミュージシャンが得意。歴史的人物を墨で描いてほしいというリクエストもあります」と、お父さんが描いた作品の原画を見せてくれました。お父さんは歴史漫画雑誌の表誌や久保田利伸のファンクラブ会報誌の表紙を担当。さらには羽田空港の看板も手掛けるなど、めちゃくちゃ大御所のイラストレーターさんだったのです!

「1枚おいくらですか?」という下世話な質問にも快く答えてくれたお父さん。

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お父さんの影響もあり、香衣さんは美大に進んだのでしょうか? 「尊敬しないように意識することもあった。私は私の道で行こうと思った」時期もあったそうですが、香衣さんが大学の卒業制作をしている頃、お父さんが生死の境をさまよう病気を患い「復活したときのライブペイントが私的に一番感動して、やっぱりこの人すごいんだなと改めて気づかされた」と語ります。

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今は「私にはこういう絵は描けないので、自分のスタイルを見つけなくちゃ」と思うようになったそう。「自分の好きなことで食べていきたい」と語る香衣さんに、「自分の好きな道で結果を出してほしい」と優しく語りかけるお父さん。

「いつか親子で何かできたら面白いな」と話す香衣さん。今は無名のアーティストですが、いつかお父さんの地位までのぼり詰めて、素晴らしい親子プロデュースを見せてくださいね! 応援しています!

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