感動! 六本木の氏神様に井戸誕生。命がけ...井戸掘り屋さんの全工程すべて明かす:六本木に井戸を掘る!

公開: 更新: テレ東プラス

実はいま、「井戸」が熱い! 災害が起きても断水しない井戸が、防災面でも注目を集めています。そこでテレビ東京では12月11日(水) 夜9時より、大注目の井戸を大都会東京に掘ってしまおうという前代未間の"井戸掘りバラエティー"「新宿に井戸を掘る!」を放送。MCにサンドウイッチマン、鷲見玲奈アナウンサーを迎えておくります。

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第1弾(2019年7月27日(土))の放送では六本木に井戸を掘り、SNSや新聞で話題になった当企画。そこで今回「テレ東プラス」では、今年7月にOAした第1弾「六本木に井戸を掘る!」の内容を紹介。さらに鷲見アナウンサーのコメントもお届けします!

「井戸を復活させたい...」と願う宮司

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2019年7月27日(土)の放送で井戸を掘ったのは、東京ミッドタウンのすぐ目の前にあり、600年以上の歴史を持つ六本木の氏神様「天祖神社」。天祖神社の階段は地形の谷間に位置し、大昔は泉が湧き出る場所だったそう。今や東京屈指の繁華街になったこの場所で、井戸を掘ることできるのでしょうか?

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依頼主、青木大明(ひろあき)さんが見せてくれたのは、神社で大切に保管されていた古い銀盤。そこには、未曾有の水不足に見舞われた昭和15年夏の六本木で、地元住民たちを天祖神社の井戸が救ったという記録が記されていました。しかし時は流れ、井戸はコンクリートで埋められ、その場所さえも分からなくなってしまったのです。

「井戸を復活させたい」と願う青木宮司の依頼を受け、六本木に井戸を掘ります!

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この地で井戸を復活させるのは、井戸職人・深沢勉さん。これまで井戸の設置・修繕を手がけた数はなんと200件以上という熟練の匠。しかしそんな深沢さんも、六本木に掘るのは前代未聞だそう。

「地下鉄があるし、高層ビルの建設で支柱の杭を打つ時、地下水の流れが変わってしまう可能性がある」と、大都会に井戸を掘る難しさを語ります。

井戸掘りの工程は、「試掘」と「本堀」大きく分けて2つの作業で成り立ちます。「試掘」とは、その土地の地質や水脈の有無を調査する作業。直径約10cmの穴を1mほど掘り、水脈があるかどうかを探ります。専用の穴掘り機で土を掻き出し、作業開始から30分で地下2mに到達。深沢さんは「地下4~5mの粘土層に水があるのでは?」と推測します。

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さらに掘り進めると、深さ4.6mの地層に水脈を発見! これでようやく井戸作りのスタートラインに立ち、いよいよ翌日からショベルカーを投入して本格的な掘削作業を始めます。

深沢さんによると、仮に多くの水が湧き出たとしても、地層が水圧に耐えられない場合は水が土に染み込んで消えてしまう可能性も。結局のところ、井戸は実際に掘ってみないとどうなるか分からない、一種の賭けだそう。

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水が流出しないことを祈りつつ、深さ8mを目指して掘り進めていきます。穴が1.6mの深さになったところで早くもショベルカーは撤収し、なんとここからはひたすら手作業で穴を掘っていくとのこと。現在の井戸掘りは掘削機を使って行うのが主流ですが、深沢さんは手掘りで井戸を掘ることにこだわる職人。手掘りは時間もかかる上に危険も伴いますが、掘削機での作業より、周囲の建築物や土地に与えるダメージが少ないそう。休憩を取ることもなくぶっ続けで穴を掘り進め、穴の深さは2.5mに到達。掘り出した土は、なんと3トン以上!

作業が進むにつれ、地元に住む人たちも興味津々で集まってきました。六本木に井戸があった約70年前は、飲み水にするだけでなく、スイカやトマトを冷やしたり、洗濯屋さんも井戸水を使っていたそう。「神社にまた井戸が出来たら、人々が集まると思う。井戸の完成がとても楽しみ」と近所の方々も笑顔で作業を見守ります。

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作業3日目。地道に掘り進め、ようやく目標の半分の深さ4mにきたところで、遂に水が!
試掘の時より50cmも早く水が滲み出たということで極めて順調かと思いきや、深沢さんの表情は冴えません。一体なぜ?

実は、早く水が出る地盤はその分土が脆く、作業の危険性が高まるそう。小さな崩落が大きな崩落となり、万が一の場合、穴の中の作業員が生き埋めになる危険もあるため、コンクリート製の井戸枠を穴の中に投入します。

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生き埋めになる危険はなくなったものの、井戸枠の直径は90cm。作業スペースは圧倒的に狭くなり、動きが制限される上に、水を多く含んだ土を排出するのは過酷を極める重労働。作業は大幅にペースダウンし、1時間に掘ることができるのは、わずか10cmほど。気の遠くなる作業をひたすら繰り返し、作業開始から9日目で遂に目標の8mに到達!

しかしこれで終わりではなく、井戸作りの肝はここから。ここで一度全ての水を抜き、再び水が湧いてくるかをテストします。湧いてこなければこれまでの苦労が全て水の泡となってしまいますが、果たして水は溜まるのでしょうか?

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翌日見に行くと、一晩で約4トンという大量の水が溜まっていました! ここから井戸の底に石を敷き詰め、水道水を注入しながら泥水を排出して中の水を綺麗にしていきます。そして仕上げの作業ということで、左官職人に作ってもらった井戸枠とポンプ台を専用の強力なボンドで固定。
仕上げに水を吸い上げるポンプを設置すれば、いよいよ井戸の完成です。

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作業日数11日...大都会・六本木の天祖神社に井戸が復活! 気になる水の出も好調で、冷たく透明度の高い水がふんだんに湧き出ています。完成から数日後には近所の方々が神社に寄るようになり、「暑い時期、皆さんに涼んで利用していただけたら...」と青木宮司も嬉しそう。

日々の生活用水として使っていた昔とは違い、現在では、万が一の時の防災用水として利用出来る貴重な井戸。六本木の井戸掘りは大成功となりました!

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現在この放送は、「ネットもテレ東」で配信中です!

そして今回いよいよゴールデンタイムに進出! 明日夜9時放送! 「新宿に井戸を掘る!」では...。

岡田結実は新宿の花園神社へ。宮司からは 「境内に昔あった井戸を復活させたい」と要望が。 また、先代宮司の夢が井戸を作る事だったとも聞く。 しかし、複数の地下鉄が走り、 地下街も広がる新宿の地下に水脈はあるのか!? 手掘りの井戸掘り職人の協力を得て、 境内にある芸能浅間神社の横に井戸を掘る。

オードリー・春日俊彰は、中野にある 中高一貫校「宝仙学園」の生徒達と 学校の中庭に井戸を掘り、井戸水で池を作る。

さらにキラキラ関係・ワタリ 119 が、 荻窪の自宅の庭に井戸を掘りたいという一家と共に "DIY 井戸掘り"に挑戦。最後はパパの夢「井戸水うどん」作り!

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そして第2弾収録後の鷲見アナウンサーを直撃! コメントを紹介します。

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「六本木の収録後、プロデューサーが"またやるかも!"と言っていましたが、まさかゴールデンでやるとは思っていなかったので、改めて"テレ東、攻めてるな~"と(笑)。それだけ皆さんにいい番組だと思っていただけたということで、ありがたいですし、社会貢献度が高い番組ですよね。いつでも水が出る井戸の存在は、地域の皆さんの心の支えになるのではないかと思います。今までは井戸と接点がない生活をしていましたが、自分でも街歩きをする際、積極的に探してみたいです」

12月11日(水)夜9時放送「新宿に井戸を掘る!」をどうぞお楽しみに!

※スピンオフシリーズ「鷲見玲奈、井戸吟じます。」「田中瞳の東京井戸さんぽ」も好評配信中!

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