街の人への何気ないインタビュー映像をきっかけに、笑福亭鶴瓶とゲストがよもやま話を展開するトークバラエティ「チマタの噺」（毎週火曜深夜0時12分～）。12月3日（火）の放送は、ゲストに飯尾和樹（ずん）とウド鈴木（キャイ～ン）が登場。
芸歴29年、同じ事務所の同期である飯尾とウドは若手の頃から苦楽を共にし、現在も大の仲良し。ほぼ同時期に浅井企画に入った2人ですが、どういう経路でデビュー至ったかについて、飯尾は「まだ東京にお笑いの養成所がなかった時代で、事務所に直接電話したんです。そうしたら専務に"顔を見せに来い"と言われたので、話を聞きに行きました。僕は高校の頃にバレー部に所属していて、先輩が話している時は間髪入れず"はい！"って相槌を打たなきゃいけないルールがあったんですけど、その時の癖で"はい！ はい！"と言っていたら、話の途中で"返事が良いから合格！"と言われて(笑)」と告白。その後、"お前みたいに電話で飛び込んできたヤツがいるから会わせてやる"って言われて会わせてもらったのがウドだったそう。
初対面の時、ウドはめちゃくちゃ気取っていたらしく、本人は「気取ってるってどういうことだよ！ 当時はお笑い芸人ではなくスターになりたくて、高倉健さんみたいに男らしく、カッコ良くなりたかった」と弁解。
飯尾の気になるチマタは、ウドの髪型を作った散髪屋さん。「あの頃はこんな髪型している人いませんでしたから、どうしてこうしたのか聞いてみたい。2人でデビュー当時から通っている散髪屋さんなんですけど、今さら聞けなくて...」ということで、中野にある「ヘアーサロンタカハシ」店主の高橋さんのもとへスタッフが取材に行きました。
「見たことないヤツが店の前をウロウロしているから、"髪切りたいんだったらサッと入って来い"って店の中に引っ張り込んだんだ。ウドも飯尾も、売れるまでは無料でカットしてた。だって、金無いいヤツからは取れねぇだろ？ 売れてきてからは1000円とかもらうようになったけど、そのお金は貯金箱に入れて、貯まったら2人を温泉に連れて行ったりして...。今でも（2人は）正規の料金には足りないくらいしかお金置いていかないよ」と笑う粋な高橋さんを、鶴瓶も「カッコイイなぁこの人！」と絶賛。
そんな高橋さんにウドの髪型が生まれたキッカケを聞くと、「ウドは当時まるっきり売れないお笑い芸人だったから、売れるように奇抜な頭にしてやろうと思った。でもカット中にウドが寝ちゃって、もうテキトーでいいやって(笑)。ウドは彼女を取っ替え引っ替えしているような女好きだったから、当時流行っていたハイレグの形をイメージして、後ろから見た時にVの字になっている髪型にしたら面白いだろうって思いついた。だけどウドにはハイレグなんて言えないから、 "お笑い界のVictoryのV"って説明してあるんだよ」とぶっちゃけ（笑）。
初めて知らされたウドは衝撃を受けながらも、「でも本当にカッコイイ人なんですよ。当時お金がなくて頻繁には散髪に来れないって言ったら、"金はいらない。顔は直せないけど、人前に出るんだったら髪型だけでもキレイにしてやる！"と言ってくれて、こまめに通うことが出来たんです」と感謝しきり。
ウドに付き添ったのがキッカケで通うようになったという飯尾も、「本当に全然お金受け取ってくれないんですよ。"受け取りたいけど、お前テレビ出てねぇじゃねーか！"と言われちゃって(笑)」と、高橋さんの男気ある人柄を語ります。
「もし無人島に1つだけ何か持って行けるとしたら...俺は相方の天野君を持って行く！」と宣言するウド。その理由について、「だって何でもしてくれるんですよ。ネタを書いてくれるから無人島で2人でネタやったり、料理も作ってくれるし、材料も天野君が調達してくれる」と妄想を爆発させると「天野君が可哀想やわ！」とツッこむ鶴瓶。
しかし当の天野に取材すると、「無人島に持って行くもの？ 僕が持って行くのは...よゐこの有野（晋哉）君です！」とまさかの回答。自分が指名されるかもと期待していたウドは、「おおーい！ どういうことよ！」とひっくり返ってスタジオは大爆笑に。
「有野君とは話も合うし、一緒に料理もできそう。ウドを持って行くのはちょっと...イライラしたくないんで。だって喋ってても、正直何言ってるのか半分くらい分からないんですもん(笑)」と語る天野に、ショックを隠しきれないウド。
「たぶんウドは、本番が終わったら5分以内に天野に電話する。天野への愛だけはマジなんですよ。片想いだな〜」と飯尾がイジるもどこか落ち込んだ様子で、天野にフラれたショックからなかなか立ち直れないウドでした。
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