年末年始に気をつけたい! 現役警官も加担...変化する「オレオレ詐欺」驚愕の手口:ソクラテスのため息

公開: 更新: テレ東プラス

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"滝沢カレンが理解できれば、視聴者みんなが理解できる!"をテーマに、経済情報や話題のニュース、世間を騒がせている流行のモノについて、誰にでもわかるように優しくかみ砕いてお届けするお勉強バラエティー「ソクラテスのため息~滝沢カレンのわかるまで教えてください~」(毎週水曜夜10時)。11月27日(水)の放送では、最新特殊詐欺の手口と対策を紹介した。

対面することなく電話やFAX、ハガキやメールなどを使って行う特殊詐欺。警察庁の調べによると、2018年には認知件数が1万6000件以上、被害総額は360億円以上だという。被害認知件数の78.1%が65歳以上。手口は常に変化し、後を絶たない。

なぜ警察は特殊詐欺の組織を根絶できないのか。理由は、末端の実行犯を捕まえるもトカゲのしっぽ切りとなってしまい、組織運営を裏で支える出資者がまた別組織を作り、暗躍するためだそう。

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実行犯は電話をかける者、ATMから金を引き出す者、直接金を受け取る者に担当が分かれており、最近はSNSで募集。内訳は学生、主婦、高齢者、銀行員...なんと現役警察官もいるという。出演者一同が驚くと、詐欺・悪質商法ジャーナリストの多田文明氏は「借金がある公務員はいっぱいいる。その借金を返すため『副業』で実行犯になる」と説明する。

特殊詐欺で最も多い被害は、親族などを語る「オレオレ詐欺」だ。2018年の被害件数は9145件、被害額は188.9億円。被害者の86.1%が女性だという。最近では、既存の機関を利用して騙す「オレオレ劇団詐欺」なるものも増加しており、番組では再現VTRで事例を紹介。

まずは詐欺師が息子を演じ、電話口の母親にあえて詐欺を看破させ、一度通話を切らせる。次に別の詐欺師が警察を名乗り、「先ほどの詐欺犯逮捕のため、おとり捜査させてほしい」と再び母親に電話を入れる。

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母親は騙されたふりをしてお金を手渡すが、その後の連絡はなくなるというもの。このように、複数の詐欺師がターゲットに様々な役割で連絡する手口が横行しているという。

また、自動音声を流し、ネット料金の支払いなどを理由にATMへ誘導し現金を振り込ませる「自動音声ガイダンス詐欺」なども。多田氏は「自動ガイダンスの電話は切る」「大手企業を名乗っている場合は調べて掛け直す」と注意喚起した。

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また、多田氏の口から独自の経験則も飛び出す。それは「大阪人はオレオレ詐欺に引っかかりにくい」というものだ。理由は"ケチでツッコミが鋭い"からだそう。反対に、医療費や消費税の差額を返金するとATMに誘導する「還付金詐欺」には弱く、2016年には全国ワースト1位になっているとのこと。

そしてもうひとつの県民性! 「青森の人たちはほとんど振り込め詐欺に引っかからない」という。青森県警の出典によれば、2018年の青森県オレオレ詐欺被害件数は0件。理由は方言にあると多田氏は推測する。「詐欺師は相手から情報を取り出す。そのために電話をかけるが青森弁がわからない」と理由を話した。

特殊詐欺の被害額が最も多いのは、お歳暮や年賀状などのやり取りで個人情報が飛び交う12月だそう。いつ家族や自身に被害が及ぶか分からない......。年末年始は特に要注意だ!

この放送は「ネットもテレ東」で配信中です!

そして今夜10時放送! 「ソクラテスのため息~滝沢カレンのわかるまで教えてください~」では、「10年ぶりの大猛威!?最恐インフルエンザに打ち勝つ方法」「岩下尚史が教える寺社仏閣に関する驚きの情報」を滝沢カレンとお勉強! どうぞお楽しみに!

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