ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
11月19日(火)の放送は、茨城県下妻市で昼めし旅。下妻市は県内有数の梨の産地として有名ですが、江戸時代、城下町だったこともあり、城主や大名に献上する和菓子の文化が栄えた土地でもあるんです。そんな下妻市を、タレントのレッド吉田さんが調査します。
自家製野菜の旨みがたっぷり!人が集まるあったか家庭料理
まずは畑作業をしていた赤荻ふみ子さんに話を伺うことに。もともとは梨農家だったそうですが、今はおよそ100坪の自家菜園で白菜・ねぎ・ナスなど年間20種類以上の野菜を栽培しています。
なかでも今が食べごろというのが柿。赤荻さんが作っているのは次郎柿。かりっとした少し硬めの食感が特徴です。たくさんの柿を収穫したところで、赤荻さんから「お茶飲んでいく?」とお誘いが。近くにあるご自宅にお邪魔します。
立派なご自宅には、庭先に落花生が干してありました。ほかにも赤と白、2種類のいんげん豆を栽培しています。赤いんげん豆は煮豆などに、白いんげん豆は白あんにして和菓子を作るそうです。何を隠そう、赤荻さんは調理師免許を持っており、保育園で子どもたちに給食を作っていました。
さっそく、とれたての柿をいただきます。「あま~い!」と吉田さん。
さらに、赤荻さんが「これ、食べて」と持ってきたのは、薄くスライスした柿を5日ほど天日干しして作ったというオリジナル柿チップス。いただいたレッドさんによると「クセになりますね。噛めば噛むほど甘みが......スルメの柿バージョン」とのこと。赤荻さんのお婿さんの大好物なのだそうです。
そろそろ、例のお願いを......。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
快諾で、交渉成立!
夕方、再びお邪魔することに。
赤荻さんの30年来の友人だという、ご近所の渡邉まさ子さんを助っ人に呼んだそうで、おふたりで夕飯を作ってくれることになりました。
おかずには、ナスや春菊など、赤荻さんの畑でとれた野菜で天ぷらを。
赤飯には、赤荻さんが育てた落花生も一緒に入れます。撮影スタッフの人数分、なんと2升ものもち米を炊いてくれました。ご飯の量が多いため、豪快にためた打ち水にくぐらせて、さらに15分ほど蒸します。
次は自家製野菜でけんちん汁を。里芋の仲間、京芋を食べやすい大きさに切ります。にんじんも、もちろん自家菜園でとれたもの。
赤荻さんは、育てた野菜で料理を作り、近所の人に振る舞うのが楽しみなのだそう。そのため、いつもお客さんが多いのだとか。京芋とにんじん、そして大根・ごぼう・こんにゃく・しめじ・白菜をオリーブオイルで炒めていきます。具材に火が通ったら、めんつゆと、自家製米味噌で味付けするのが赤荻さん流。
こちらが赤荻さん家の晩ご飯。
豪快に水にくぐらせてふっくらさせた落花生入り赤飯。
体温まる野菜たっぷりの贅沢けんちん汁。
家庭菜園でとれたなすや、春菊など5種類の野菜の天ぷら。
こちらも自家製野菜。ほうれん草を胡麻で和えました。
まだまだあります。ブロッコリーとミニトマトのサラダに...
きゅうりとワカメ、しらすの酢の物!
さっそくみずから味見した赤荻さん、赤飯は「ピーナッツがちょっと硬いかな」、けんちん汁は「ちょっと薄いかな...」と厳しいジャッジ。
春菊の天ぷらは「パリパリでおいしい!」と友人の渡邉さん。レッドさんもご相伴にあずかります。
赤飯をいただいたレッドさん、「赤飯の弾力と、落花生がうまいですね! 主役になってますもんね」とニッコリ。続いてほうれん草の胡麻和えをいただくと、思わず「うぁ~!」と声をあげ、「ほうれん草もめちゃくちゃおいしい!」と大絶賛。さらに、けんちん汁は「あま~い!」とびっくりした様子。「野菜の旨みと言いますか。これはこの時期たまらないですね」と続けました。
赤荻さんの家に来客が多いというのも納得。おいしいご飯をありがとうございました!
「テレ東プラス」では、毎週1回、「昼めし旅」から学べるまかない飯を紹介していきます。ルーティーンばかりで昼飯、夕飯に悩んだら...ぜひ一度、「昼めし旅」をのぞいて見てくださいね。