元郵便局員が失敗にもめげず、人間関係も克服...儲け無しの米農家に転身して気付いたこと:カンニング竹山の新しい人生、始めます!

公開: 更新: テレ東プラス

"人生100年時代"となった今、長い人生を楽しく生きるために40歳代から知っておきたい「移住」「開業」「再就職」などの情報をお届けする「カンニング竹山の新しい人生、始めます!」(BSテレ東 毎週日曜夜9時)。「テレ東プラス」では、11月17日(日)放送の内容を、先取りでご紹介します!

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今回紹介する「新しい人生の先輩」は、千葉県鴨川市で農業を営む増田陽光さんと(67歳)、洋子さん(64歳)ご夫妻。日本の棚田100選に認定されている景勝地・大山千枚田に移り住んで7年。都会の郵便局員から米農家となり、里山暮らしを満喫するご夫婦を追います。

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【いいね!ポイント:新鮮な野菜がすぐに手に入る】
移住する際に建てた家は5LDK。家の前には畑が広がり、ナスやキュウリ、ミニトマトなど自分たちで食べる野菜を育てています。「ちょっと野菜が足りないなと思えばすぐに獲りに行く」と洋子さんが言うように、食卓には野菜料理が並びます。食事中は「いつも同じ味で飽きない?」「そんなことない、どれも美味しいよ」とラブラブな会話を交わすお2人。実はこの後、大きな仕事が待ち構えていました。

翌日の朝8時30分。「期待半分、不安半分の仕事がある」と言いながら2人が向かった先は、近くの田んぼ。増田さん夫妻のこの日の仕事は稲刈り。

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【いいね!ポイント:美味しいお米が獲れる!】
増田さんが作っているのはコシヒカリ。この辺りの土は粘土質のため水持ちがよく、いいお米が獲れます。しかし今年は梅雨時に雨が多かったので「あまり獲れないと言う人もいて、刈り取ってみないとわからないですね」と陽光さん。

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そして稲刈りスタート。今年で6度目になる稲刈りで、コンバインの扱いも慣れたものとと思いきや...トラブル発生!! なんとコンバインの点検用のフタを閉め忘れてしまい、刈り取った稲の籾をほとんど地面にバラまいてしまったのです...。

【いいね!ポイント:失敗にめげない気持ち】
陽光さんの失敗を見た洋子さんは、「また、やっちまっただ!」とケラケラ明るく笑い飛ばします。「これくらいたいしたことないよ。機械が壊れたら何十万って取られちゃうんだから」と陽光さんも前向き。

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その後も夫婦2人3脚で作業を続けて稲刈りは終了。2つの田んぼから収穫した籾の合計は26袋(780キロ)で、その後乾燥させて殻を外すと、22袋・660キロのお米になりました。不安だったお米の質にも満足。こうしてできたお米は、農協などに卸すことなく、身内や知人に分けて終了! つまり儲け無しなのです。

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大学卒業後、東京の郵便局に就職した陽光さんは、28歳の時に保育士の洋子さんと結婚、2児を授かります。当時住宅密集地に住んでいた陽光さんは「家の窓を開けると、すぐ隣の家の窓。ああいう生活が一生続くのが嫌だった」という思いが生まれ、50歳の時に田舎暮らしを考え始めたそう。

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インターネットで農作業体験ができる棚田のオーナー制度を知り、2003年にオーナーになって、農作業を経験した増田さんご夫妻。それから10年間大山千枚田に通い続け、陽光さんの定年退職を機に、2012年、鴨川に移住して新しい人生をスタートさせました。

毎日充実した生活を送る増田さんご夫妻ですが、当初は不安なこともありました。「やっぱり人間関係だよね」と振り返る陽光さん。地元の人たちに受け入れてもらうにはどうしたらいいのか...そんな不安を抱えていた増田さんご夫妻は、ある出来事をきっかけに、地域との結びつきが深くなったそうです。

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【いいね!ポイント:地域の人に頼られる!】
そんな増田さんが向かった先は近所のお爺さんのお宅。籾入れの袋詰め作業のお手伝いを頼まれたのです。「若い人がいないから、必要とされるのであればやってあげたい」と陽光さん。田舎暮らしを考える人であれば誰もが不安に思う地元の方たちとの人間関係。増田さんご夫妻の暮らしぶりから、そのヒントを知ることができます。

番組ではこの他、専業主婦から一念発起! 絵本専門店を開業した人生の先輩を紹介。さらに「SAMの人生100年ダンス」では、ひざ痛予防パート2をお届けします! 11月17日(日)夜9時放送「カンニング竹山の新しい人生、始めます!」をどうぞお楽しみに。

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