サッシもダクトも木製! 老舗材木店のプライドが光る最先端の木造住宅:突撃!隣のスゴイ家

公開: 更新: テレ東プラス

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広島大学で建築学を学んだアンガールズ田中卓志と、芸能界屈指の建築好きで知られる遼河はるひの2人が"疑似夫婦コンビ"としてスゴイ家を紹介する「突撃!隣のスゴイ家」(BSテレ東/毎週木曜夜9時放送)。11月14日(木)の放送では、老舗材木店が木にこだわって造った、最先端技術がいっぱいの家をご紹介します。

木を知り尽くした材木店が造った家

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2人が訪れたのは東京都新宿区。今回のお宅は、都心とは思えないほど静かな住宅街に建つ、木造建築です。

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お寺のような立派な門から出迎えてくれたのは、長谷川衣里さん。公務員のご主人・秀治さん(42歳)、2人のお子さんとの4人家族です。長谷川さんのお宅はご主人の実家の敷地内に建っています。

ご主人の実家は大正時代から続く老舗の材木店で、住宅から保育園まで、幅広く設計・施工を手がけています。その副社長であるご主人のお兄さん・長谷川泰治さんが、弟家族のために材木店のプライドをかけて最先端の木造住宅をコーディネートしたのだとか。

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【夢のマイホーム参考ポイント】ガラス張りの扉で玄関を明るく演出
まずは玄関ですが、なんと扉がガラス張り。門から家までの間に庭があり、玄関はすぐには見えないので、ガラス張りでも安心して外光を取り込めます。

玄関からすぐの納戸には、子どもの遊び道具やワインセラーなどが。さらに、帰宅してすぐに靴のまま入れるトイレも。玄関の土間からつながっているので、床の掃除もラクラク。

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【夢のマイホーム参考ポイント】杉の木効果で臭いがこもらない
大容量の靴箱にも杉の木を使用。抗菌作用があるのでイヤな臭いがこもりません。その横には上着を収納するコートクロークも。花粉の季節は、玄関で上着を脱いで収納することで、家の中に花粉を持ち込みにくくなります。こちらにも杉の木を使用し、湿気を吸収。

【夢のマイホーム参考ポイント】杉の木効果で集中力アップ
玄関からすぐの場所には息子さんの勉強部屋も。家庭教師が来たとき、家の中を通らずに入れるようになっています。壁に使われた杉の木には鎮静効果もあるので、集中力アップが期待できるそう。

本棚で仕切られたその奥は、ご主人の書斎。将来勉強部屋として使わなくなったときは、仕切りを外して広く使えるように設計されています。

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【夢のマイホーム参考ポイント】身長に合わせたキッチンでの作業もラク!
続いて2階に上がると、約10帖のダイニングキッチンが。キッチンは、奥さんの要望を叶えたオーダーメイド。家電や食器の棚は、扉を閉めると隠れてスッキリ! シンクなどは、奥さんの身長に合わせて高めにしているので作業も楽に。

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【夢のマイホーム参考ポイント】外付けブラインドで冷房効率アップ
杉とヒノキが香る約15帖のリビングは、西日を遮るために、なんとブラインドを外に付けています。窓に届く前に日差しを遮断することで、高い断熱効果が得られるそう。

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リビングの隣には、子どものための木育ルーム。「木育」とは、幼い頃から木に触れさせ、自然を感じ、心豊かに育てること。壁ではなく細い板のようなもので、自然に区切ってあります。この板も、将来木育ルームが必要なくなれば取り外しが可能。

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木育ルームにあるすべり台などの遊具は強度のあるヒノキで作られ、金具はいっさい使わず安全にも配慮しています。そして壁と天井には、自然素材にこだわり漆喰を。天井に漆喰を塗るのは難しいそうですが、職人に頑張ってもらったとか。

柔らかい床や結露に強い窓など、最新技術が満載

材木店ならではの知見を生かしたこの家には、木造建築の最先端技術もふんだんに使われています。そのポイントをご紹介!

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最先端木造ポイント:削ることを想定し厚めの床板
裸足で歩いても気持ちいいフローリングは、宮崎県産の飫肥(おび)杉。南の杉は柔らかいため足触りが良く、保温効果も。傷や色あせもヤスリで削れば新品のように戻るので、削る前提で通常の倍以上の厚さにしてあります。

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最先端木造ポイント:木製のサッシで結露対策
ダイニングキッチンの大きな窓には、断熱性能が高く結露が少ない杉の木のサッシを採用。

最先端木造ポイント:場所に応じ床材を使い分け
イスの出し入れや物を落とすことが多いため、ダイニングキッチンの床には硬くて傷つきにくく、水にも強い国産の栗の木を使っています。ウレタン塗装で、食べこぼしのシミにも対応。

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最先端木造ポイント:木造ダクトで消臭効果
給気口はステンレスなど金属製が一般的ですが、この家では木製。外気が木の壁の中のダクトを通って家の中に入る、画期的なシステムです。木の中を通ることで調湿効果が得られ、木に含まれる成分によってストレス軽減・リラックス効果や消臭効果も期待できます。

最先端木造ポイント:液体ガラスで外壁を強化
通常、日本の気候では木の外装は腐ってしまいますが、液体ガラスを塗装することで腐るのを防ぎ、耐久性・防水性・防火性を向上。日本の一般住宅ではまだ使用例が少ない、新しい技術なのです。

木にこだわり、最先端技術で木の長所をフル活用した家。その全貌と気になる建築費は、放送でご紹介します。

このほか、塀に囲まれているのになぜか明るいスゴイ家もご紹介。11月14日(木)の放送をお見逃しなく!

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