純名里沙も訪れる元タカラジェンヌSの宿。「限界を感じていた...」退団して移住を決断した背景:カンニング竹山の新しい人生、始めます!

公開: 更新: テレ東プラス

※11月10日(日)の放送は「卓球ワールドカップ団体戦」中継のため、放送時間の変更・休止となる可能性がございます。

"人生100年時代"となった今、長い人生を楽しく生きるために40歳代から知っておきたい「移住」「開業」「再就職」などの情報をお届けする「カンニング竹山の新しい人生、始めます!」(BSテレ東 毎週日曜夜9時)。「テレ東プラス」では、11月10日(日)放送の内容を、先取りでご紹介します!

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今回紹介する「新しい人生の先輩」は、自然豊かな北海道の屈斜路湖畔に約9000坪の広大な敷地を誇るペンションのオーナー・藤原多美(50歳)さん。実は藤原さん、宝塚歌劇団の花組に所属していた男役。沙加美怜という元タカラジェンヌだったのです。華やかな世界からペンションオーナーとなった藤原さんの人生ドラマを紹介していきます。

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藤原さんが経営しているペンション「花ふらり」は、屈斜路湖が広がる人口約7000人、観光と農業が主産業である川上郡弟子屈町にあります。1泊朝食付きで8910円とリーズナブルな価格も魅力。一番の売りはテラスから楽しめる四季折々の大自然です。

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【いいね!ポイント】「母が仕事を手伝ってくれる」
朝5時半、藤原さんの1日が始まります。「焼きたてのパンを作ってペンションに出したかった」と言う藤原さんは厨房でパンを作り始めます。6時半になると、藤原さんと一緒に京都から移住してきたお母さんが厨房にやってきて、朝食の準備を手伝ってくれます。

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【いいね!ポイント】「お客さんとの思い出が日々増えていく」
チェックアウトするお客さんの写真を撮る藤原さん。2006年にペンションをオープンした時から続けているのが宿泊客の撮影。「私の思い出です」とアルバムを見せてくれましたが、その数は、なんと50冊近くになります。

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【いいね!ポイント】「広大な敷地で大型犬とのびのび生活」「庭に野生動物がやってくる」
2匹のラブラドールレトリーバーも藤原さんの大事な家族。広大な敷地でのびのび駆け回ります。移住したからこそ手に入れることができた優雅な暮らし! かつて公務員だった父・光政さんが、広い庭の芝刈り担当です。庭にはなんと、野生のシカもやって来ます! 手つかずの自然があるからこその醍醐味。

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最近「花ふらり」では、宿で夕食を食べないお客さんが増えたため、レストランのように、単品メニューを10種類ほど用意しています。東京からやって来たお客さんはハンバーグとグラタンをオーダー。気になるお味を聞いてみると...「家庭的なお味でスゴイよかったです!」と大満足だった様子。オーナーがタカラジェンヌと知っていたか聞いてみると「へぇ~そうなんですか? 何も知らなかったです」とのこと。実は客の多くは藤原さんが元タカラジェンヌだとは知らず、シンプルに宿に魅力を感じてやってくるのです。

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さて、ここで気になるのが藤原さんの歴史。なぜタカラジェンヌからペンション経営者になったのでしょうか。

幼少時代からピアノを学び、プロを目指して京都市内にある音楽専門の高校に進学するも、高校1年生の時に転機が訪れます。友達に宝塚音楽学校の受験を勧められた藤原さんは「それを本気にしちゃった」とのこと。実際に宝塚歌劇団の公演を鑑賞すると「音楽に惹かれて、受けられるなら受けたいな」と徐々に気持ちが大きくなっていったそうです。しかし、ご両親に反対されつつも、なんと倍率20倍の試験に合格して宝塚音楽学校に入学。

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音楽学校卒業後は宝塚歌劇団に入団し、男役として活躍。「楽しんでいました。本当に故郷というか...居て良かった場所」と当時を振り返ります。しかし10年活躍した32歳の時「もういいかな...」という気持ちが芽生えたそう。当時の心境を「限界を感じていたのかも」と分析する藤原さん。「宝塚の舞台は総合芸術だからみんなで作りあげるんですけど、次は何か1人で作り上げてみようと思った」と言う藤原さんは、旅行が好きという理由でペンション経営を決意し、宝塚歌劇団を退団。しかし藤原さん、ペンション経営はまったくの素人。舞台で培った度胸を武器に、意外な行動に出ます。

ちょうどその頃、定年退職したご両親の「北海道に移住したい」という夢と藤原さんの「ペンション経営」の夢が見事にマッチ! 37歳の時、両親の退職金とそれまで貯めた貯金を使い、ペンション経営をスタートさせます。そしてこの地を選んだ理由が、森を抜けたところにある釧路川。

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透明度抜群! 澄み切った水に惹きつけられたのです。

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スタートから5年はお客さんも少なかったとのことですが、宝塚の同期だった純名里沙や星野瞳らが訪れてくれたりと、仲間たちの存在が心の支えに。そして藤原さんが「ここ5年でガラッと変わった」と言うほど客足が増えたそう。はたしてその理由とは?

番組ではこの他、退職後わずか2ヵ月でふすまや障子を張り替える職人に転身した営業マンをご紹介。「SAMの人生100年ダンス」膝編もお届けします。11月10日(日)夜9時放送「カンニング竹山の新しい人生、始めます!」(BSテレ東)をどうぞお楽しみに!

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