「これ、言う必要ありますか?」炎上するサイボウズ・青野社長のTwitter問題を直撃!:投資家ジャーナル

公開: 更新: テレ東プラス

投資家ユーチューバー集団「Zeppy(ゼッピー)」が、みんなに知ってほしいイケてる企業を紹介し、投資家の目線で会社を丸裸にする配信番組「投資家ジャーナル」。記念すべき最初のゲストは、ソフトウェア会社「サイボウズ」の代表取締役社長・青野慶久。前編は同社の業績や個性的な働き方を紹介したが、後編はいよいよ投資家の本音をぶつける。投資家たちはサイボウズの銘柄をどう思っているのか──。

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「失望した」投資家の声に青野慶久の答えは

「従業員を大事にするのはいいが、上場している以上、株主のことも考えて」「(株価の下落を歓迎するような青野の発言に対し)それなら非上場にすればいいのに。本当に失望しました」...。ツイッター上では、投資家たちのそんな意見が目に付く。

これらの意見に対し、青野は「サイボウズは、企業理念を掲げて集まった集団というのが第一にある」「売上利益と相反する難しい意思決定があれば、企業理念を優先する」と回答。優先順位の話は、毎年株主総会の冒頭で説明しているという。

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じゃあ非上場にすればいいのでは? しかし青野は「サイボウズのような変な会社こそ上場すべき」と逆の考えを持つ。サイボウズの存在をキワモノとして激辛ならぬ"激苦カレー"に例え「マーケットで売っていなかったらこの変な株式を激苦好きの人は買えなくなる。さらに"わっ苦いの買っちゃった!"と思った人もマーケットに戻せる」と釈明。株式を好きに売買できる公平さを重視する姿勢を見せた。

度々炎上するツイッター上での青野の発言も話題に。「株価がバブると経営上マイナス面が強くなる」「(2019年1~6月期の連結決算、純利益7%に対し)引き続き微妙な業績です」などと自虐的なツイートの連発に、井村たちは「これ、言う必要ないでしょ!」とツッコミを。ところが青野によれば、挑発とも取れる発言にも意味があるという。

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「僕らは世界を変えにいっている」

「サイボウズが何を目指しているか、周りに伝えたい。僕らは世界を変えにいっている。社会を変えると言っているのに業績が7%増えても微妙じゃないですか。この感覚を共有できる人たちと僕たちは一緒に夢を目指したい」とのこと。

青野は「所詮(契約ユーザーライセンス数)130万人。70億人を分母にしたとき何%って話ですよ」と話す。クラウド投資による赤字の年でも配当を出した点など考慮し、長期的に同社のあり方を捉えてほしいと投資家に訴えた。

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さらに話は、大量に保有する自社株に及ぶ。サイボウズの自己株式は700万株弱で、その比率は13%に近い。自社株の使い道がなければ株主還元として消却するのが一般的だが、なぜ用途が示されていないのか。井村は「保有株の時価を上げたのちに放出し、得た現金でUSに挑む筋書きでは」と推測した。果たして、これに対する青野の答えは──。

「マーケットにいてメリットを享受しようというのであればしかるべき対話も必要」と投げかける井村。Zeppy側からの厳しい指摘も飛び出す今回の本音トーク。青野と投資家たちのガチな意見交換を見逃すな!

本番組は、BODとZeppy YouTubeチャンネルで配信中です。ぜひご視聴ください。

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