「24時間営業...悩んでます」コンビニオーナーの本音トーク:ガイアの夜明け未公開版

公開: 更新: テレ東プラス

9月24日(火)放送「ガイアの夜明け 秋の拡大SP『コンビニ大変革時代』」では、「24時間営業」や「人手不足」、「食品ロス」などの問題で改革を迫られるコンビニ業界を取り上げた。そこで「テレビ東京ビジネスオンデマンド」では、番組で紹介しきれなかった「コンビニ大手3社 オーナー座談会」を独占配信!「24時間営業」をめぐる本部とフランチャイズオーナーの対立で世間の注目が集まる中、番組ではフランチャイズオーナー9人を集めた"本音"座談会を実施。誰もが気になる「労働時間」や「収入」について、オーナーたちが語った驚きの"現状"とは...。

「トップの座は危うい」王者セブン・店舗オーナーの危機感

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座談会には、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートと、各チェーンのオーナーが3人ずつ参加し、胸中を明かした。

初めの議題は、他チェーンの良いと思う点。果たして、隣の芝生はどう映るのか。

ファミマのオーナーやローソンのオーナーはセブンの商品開発力、特にお弁当やパンなどの食品類を称賛する。味も美味しくライバルではあるが日常的に利用しているそうだ。一方で、セブンのオーナーらは複雑な面持ちを見せる。ローソンの『悪魔のおにぎり』やファミマのスイーツを例に挙げ、「最近追いつかれてきた感がある。ブレイクスルーしないとトップの座は危ういのでは」と危機感をあらわに。

「完全に1日休んだことはない」

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いまコンビニの24時間営業を継続すべきかどうかが議論になっている。そこで注目されているのがコンビニオーナーの労働時間。座談会参加者9人のうち、自ら店のシフトに入るオーナーは6人。約半分が自身も店頭に立って働いている、理由は人手不足と人件費の高騰。長時間労働を余儀なくされるオーナーの実態も浮き彫りに...。

ファミマのあるオーナーは「開店から6年経つが、完全に1日休んだことはない。休みはゼロ」と話す。2店舗経営で店舗に携わるのは月320~400時間弱。「ワンオペの際はトイレに困った。精算業務もレジを稼働しながら行なうのは大変」と話す。

ローソンのあるオーナーも、月240~250時間。300時間を超える場合もあるという。店の収益を出すために人件費を下げる必要があり、コストがかかる深夜や早朝は自ら入る。「以前ほど売り上げが芳しくない。そういう形を取らざるを得ない」と吐露する。

「人手不足の波が当店にも来た」と話すのはセブンの女性オーナー。次々に各時間帯の学生バイトが減り、気がつけば深夜帯にワンオペで勤務せざるを得ない状態が続いたという。「コンビニは大変」というイメージが広まり「店員の応募をかけてもなかなか反応がない」と嘆く。

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それでは収入はどうなっているのか。ローソンのあるオーナーによれば、約20年前は競合店も少なく、売上高は1日70~80万円あったが、いまは約半分に減少。「夫婦2人で(シフトに)入っても(収入が)1人分あるかないか」と苦笑いする。

座談会に参加したオーナーの多くが「売り上げの約6割を本部に収める契約」だという。
一方で、アルバイトなどの人件費は全額オーナーの負担。セブンの女性オーナーは、常連客に「いつも混んでいて、儲かっているでしょう」と聞かれるそうだが、「儲かっているのは本部です。私たちはギリギリのところで生活している」と返すのが常だそうだ。

岐路を迎えたコンビニ業界。他にも「ドミナント戦略」「外国人の従業員について」「食品ロス問題」などについて本音でトーク。座談会がもっと見たい方はビジネスオンデマンドへ!

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