『STAGE:0』優勝の高校生が東京ゲームショウに登場! 2人の実力をプロはどう見たのか

公開: 更新: テレ東プラス

stage0_20191106_01.jpg▲左からサノ選手、ぼくラグナ選手、YamatoNさん、Killme選手

今年開催され、全国1475校、4716人が参加した国内最大級の高校生eスポーツ大会『Coca-Cola STAGE:0 2019』。

その『フォートナイト』部門で見事初代王者に輝いた千葉県立下総高等学校「とうもろこし畑」のサノ選手、ぼくラグナ選手が9月14日、「東京ゲームショウ2019」のSAMSUNG SSDブースに登壇し、プロゲーミングチーム「DeToNator」所属のKillme選手とエキシビションマッチを行った。

今回のエキシビションマッチは、『Coca-Cola STAGE:0 2019』の優勝特典として実現したもの。サノ選手、ぼくラグナ選手がそれぞれKillme選手とタッグを組み、ビクロイ(※1位を意味する、ビクトリーロイヤルの略)を目指す。

ステージの解説は「DETONATOR」所属の人気ストリーマーYamatoNさんが行い、試合の模様は配信された。

<動画はこちら>

ゲームショウの観衆にさすがに緊張

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最初にタッグを組み、ゲームに臨んだのはサノ選手とKillme選手。

第1ゲーム、サノ&Killmeデュオは降下場所にプレザントパークを狙うも、他チームもこの場所に狙いを定めており激戦区に。プロゲーマーのKillme選手が流石のエイム(照準操作)を見せるも、サノ選手が開始早々にやられてしまったこともあり、チーム順位32位で終える。

同じサノ&Killmeデュオでの第2ゲーム、再びプレザントパークに降下するもまたもや激戦に。初回には見られなかった連携を見せたが、サノ選手とKillme選手がほぼ同タイミングでやられてしまい、28位でゲームを終了した。

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多くの観衆が見守る中でのステージに緊張が抑えられなかったというサノ選手は、試合後「事前にスタッフさんから『まぶしくて人の顔なんて見えないよ』と言われていたんですが、実際の知り合いの顔だったり、かなり見えて緊張しました」と苦笑いを浮かべた。

『STAGE:0』優勝の実力を発揮したぼくラグナ選手

一方、ぼくラグナ選手も「前日から緊張して眠れなかった」とサノ選手と同じく緊張していたというが、Killme選手との最初のゲームで、言葉を交わさずとも阿吽の呼吸でアイテムを交換し合うなど見事な連携を見せる。

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第1ゲーム、2人合わせて14キルと圧倒的なスキルで勝ち抜いたぼくラグナ、Killmeデュオ。特にぼくラグナ選手は、空中に入る相手を撃ち落とすなど、卓越したエイム技術で場内をわかせる。

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しかし、残り6人のところまで来た終盤戦でKillme選手が先にやられてしまう。ぼくラグナ選手も孤軍奮闘で残り3人まで生き残るも、相手の2人がデュオだったこともあり、ビクロイまであと一歩のところで力尽きる。

ポーカーフェイスでプレーしていたぼくラグナ選手だったが、この時ばかりは悔しさをにじませた。

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ステージ後の取材で2人は、会場の歓声もあり、ボイスチャットの音も聴きづらかったことも明かした。慣れない場所でのプレーに緊張も大きく、この日の出来についてサノ選手は「普段の10%」、ぼくラグナ選手は「70%」と満足いっていない様子だった。

2人のプレーをプロはどう見たのか

stage0_20191106_07.jpg▲「Coca-Cola STAGE:0 2019」優勝時の「とうもろこし畑」

2人のプレーについて解説を務めたYamatoNさんは「ぼくラグナ選手は、高校生という枠ではなく、すでに全世代を合わせた『フォートナイト』でのトッププレイヤー。最初から見ていて上手いと思ったんですが、建築技術がハイレベルなのはもちろん、エイムの技術が非常に優れていて、普通の人が当てられない場面でも当てられていました。サノ選手はコントローラーでプレイしていたんですけど、こちらもコントローラーとは思えない操作力で、驚きました」とそれぞれの実力を称えた。

YamatoNさん、Killme選手が口を揃えて語るのが、ここ1年でのフォートナイトの競技レベルの向上だ。公式大会の開催数も増え、次々と若いプレイヤーが出てきているという。

「日本だけでなく、海外も含めて新陳代謝が激しい。1か月前は全く無名だったプレイヤーが急に注目を浴びることも多く、中学生プレイヤーもどんどんと出ています」(YamatoN)

「『フォートナイト』に関してはプロとアマチュアのレベルの隔たりがあまりないんです。誰でも大会に参加できるし、誰でも平等にチャンスがあります」(Killme)

実際、今年7月26日~28日に開催された世界大会『FORTNITE WORLD CUP』で優勝し、300万ドル(約3億2000万円)を獲得した16歳のBugha選手も、この大会以前には無名の存在だった。

そんな状況の中、若きプレイヤーたちの目標の場所として生まれた『Coca-Cola STAGE:0 2019』 。YamatoNさんは「一つの高校で優勝を目指す大会がeSportsであるのは本当に面白いと思います。ドラマがありますし、これからも続いていってほしい」と期待を寄せる。

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『Coca-Cola STAGE:0 2019』で優勝したことで、2人の環境も変わった。

ぼくラグナ選手は「優勝したことで知名度が上がり、フォロワーが4000人くらい増えました」と笑顔。サノ選手は「大会前まではプレイステーション4でプレーしてたんですが、うまくなるために優勝後にはパソコンを買いました」とさらなるレベルアップへの努力をしている。

何より初代王者に輝いたことに喜びを感じているという2人。

今後については「毎月開かれるキャッシュカップで、上位にいけるように頑張りたいです」(サノ選手)、「公式大会で上位に行けるように努力していきたい」(ぼくラグナ選手)とさらなる活躍を誓っていた。

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