金沢、輪島で発生する連続殺人事件。親子の絆とはいったいなんなのか...北大路欣也演じる署長が複雑に絡み合った難事件を紐解く:さすらい署長

公開: 更新: テレ東プラス

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テレビ東京では、2019年 11月 4日 (月・休) 夜8時から『さすらい署長スペシャル 金沢~輪島・金箔殺人事件』を放送。この作品は、北大路欣也主演の人気シリーズのスペシャルで、さすらい署長・風間昭平が連続殺人事件の謎と人間の業が生んだ哀しき真相を暴くヒューマンミステリー。

第14弾の舞台となるのは金沢、輪島。北大路欣也演じる風間は、警察庁の特命を受け、全国の所轄署署長を転々としている人物で、肩書きは警視正。これまで岩手、秋田、新潟など転々とし、今回で14ヵ所目の赴任となる。

シリーズの見どころは、事件を巡る人間ドラマはもちろんのこと、全国各地を旅した気分になれること。旅情とその土地に住む人たちの人柄やお国柄に触れることができる。金沢と能登半島の輪島を舞台に、金沢城、兼六園など名所はもちろん、金沢ならではの金箔職人や輪島の塩田などが登場。

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そして今回の物語の見どころは、「親子の絆」。風間署長が、問題を抱えた3組の親子と出会い、複雑に絡まった糸を少しずつほぐしていく。秋の夜長、連続殺人事件の謎解きと共に、家族に本当に必要なことはいったい何なのか...考えさせられる作品となっている。

【ストーリー】
全国各地の警察署を渡り歩き、ワンポイントリリーフの警察署長を務めている風間昭平(北大路欣也)。内部では"さすらい署長"と陰口を叩かれているが、本人は現状に満足している。今回の赴任先は、多くの観光客で賑わう加賀百万石の城下町にある金沢だ。

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金沢北警察署の署長としての初出勤日。風間を迎えた、刑事課長の牧村みさと(麻生祐未)、副署長の大林圭介(大高洋夫)は、制服を着用せず髭面で現れた風間の風貌に驚きつつ、前署長の異動理由について説明する。署員の中沢繁彦(宅麻伸)が繁華街で客引きしている男に暴力行為を行なってしまった。だが責任を取ったのはなぜか署長。降格処分を受けることになったという。ところが当の中沢は、風間が挨拶するやいなや自ら辞表を提出。「前署長が降格した意味がない」とみさとは引き止めるが振り払って出て行ってしまう。

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みさとは世話になった先輩への思いを風間に吐露する。中沢のおかげで検挙率も高く、特別扱いされていた一方、捜査は強引で、それを見て見ぬふりをする周囲の様子に、見限ったのではとみさとは分析するが...。

翌朝。老舗の金箔問屋「作田金銀製箔」社長・作田智弘(中原丈雄)の遺体が、階段の下で発見される。争った形跡はなく、藤倉伸吾(池田たかひろ)ら刑事は足を滑らせた転落死と見立てるが、駆け付けた風間は、現場に残された折れた傘が気にかかる。

息子・作田浩太(内野謙太)の話では、いつも車通勤の作田が、ゆうべは金箔の箔打ち職人・寺崎武雄(伊吹吾郎)と会う約束があり歩きだったという。長い付き合いだった寺崎との取引を、最近になり作田が一方的に打ち切ったといい、浩太は寺崎による犯行を疑っていた。だが寺崎に事情を聞くと、会社へ怒鳴り込んだことはあったが、犯行は否定する。さらにみさとが「作田金銀製箔」の防犯カメラ映像に写りこんでいた中沢を発見。慌てて中沢に連絡するが一向に繋がらず...まさか中沢が事件に関わっているのか?

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一方風間は、寺崎の箔屋を訪れ、若手職人の水島誠(尾関陸)に金箔作りを見学させてもらっていた。その様子を伺っていた関口勝也(崔哲浩)から、なぜか箔屋の内情のタレ込みが。キッチンカーでランチ販売し、箔屋に贔屓にしてもらっているという。関口が口にしたのは、水島が寺崎の跡継ぎであること、そして水島の結婚相手が中沢の娘・亜子(加弥乃)であるという情報だった――。

中沢と事件が繋がっていく中、現場にあった傘に作田以外の毛髪が付着していたこと、傘の骨が折れたのは落下の衝撃だけではないことが判明し、殺人事件の線が濃厚になっていく。さらに事件前、作田の携帯には公衆電話から着信があったこともわかり、事件以来姿を消している中沢のあとを追う。

【原案】中津文彦
「さすらい署長・風間昭平」シリーズ(光文社文庫刊)
【脚本】いずみ玲
【音楽】濱田貴司
【監督】金澤克次

【出演者】
風間昭平...北大路欣也
牧村みさと...麻生祐未
大林圭介...大高洋夫
山住徹...金山一彦

作田智弘...中原丈雄
榎本初枝...香山美子
中沢繁彦...宅麻伸

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