離婚、そして重い腎臓病で移植手術も...わらび餅職人に転身した元人気プロ野球選手・Yの壮絶人生:カンニング竹山の新しい人生、始めます!

公開: 更新: テレ東プラス

"人生100年時代"となった今、長い人生を楽しく生きるために40歳代から知っておきたい「移住」「開業」「再就職」などの情報をお届けする「カンニング竹山の新しい人生、始めます!」(BSテレ東 毎週日曜夜9時)。「テレ東プラス」では、11月3日(日)放送の内容を、先取りでご紹介します!

atarashii_20191102_2.jpg今回紹介する「新しい人生の先輩」は、43歳の時、プロ野球選手からわらび餅職人転身した山田喜久夫(48歳)さん。ナゴヤドームがある愛知県名古屋市東区でテイクアウト専門のわらび餅店「喜来(きく)もち ろまん亭」のオーナーを務める山田さんは、中日ドラコンズで中継ぎ投手として活躍した元プロ野球選手。店名は"喜久夫"の名前をもじり「喜びが来る」で「喜来もち」と名付けたそうです。

atarashii_20191102_3.jpgいいね!ポイント】安値で本わらび餅が楽しめる

山田さんの1日はわらび餅作りから始まります。希少で高価な本わらび粉を使ったわらび餅。開店早々、このわらび餅を目当てにお客さんがやって来ます。

いいね!ポイント】一度食べたら忘れられない

県外からやって来るお客さんも多く、「他のお店のものが食べられなくなる」とのこと。一度食べたら忘れられない味!

atarashii_20191102_4.jpgいいね!ポイント】手塩にかけて作った喜びを感じられる

こうしたお客さんの声を聞く度、山田さんはにっこり笑顔に。ナゴヤドームのレストランでも期間限定で発売されています。

atarashii_20191102_5.jpgいいね!ポイント】長男がわらび餅作りを手伝ってくれる

お昼過ぎに一人の青年がお店にやってきました。実はこの青年は山田さんの長男・斐祐将(ひゅうま)さん(18歳)。学校が休みの日はお店を手伝ってくれています。斐祐将さんは、わらび餅職人に転身したお父さんをどう思っているのでしょうか? 「なんでわらび餅?」と最初は戸惑いもあったそうですが、「普段とは違う父の一面が見られたと思っています」とお父さんへのリスペクトも忘れません。そんな斐祐将さんの存在も、もちろん山田さんの「いいね!ポイント」のひとつ。

atarashii_20191102_6.jpg【いいね!ポイント】引退後もファンに愛されている

中日ドラゴンズの中村武志一軍バッテリーコーチがお店にやってきました。2人は現役時代にバッテリーを組んだ仲で、ナゴヤドームでの試合開催日には山田さんのお店に立ち寄ってから球場に入るそう。中村コーチだけでなく、試合の前後に山田さんのお店に立ち寄る選手も多く、お店の壁にはズラリとプロ野球選手のサインが飾られています。本格わらび餅、プロ野球選手のサイン、そしてもうひとつお客さんの目的があります。そう、山田さんご自身です! かつて中日ドラゴンズのために頑張ってくれた選手をファンは今でも忘れていません。

それにしても、なぜ、プロ野球選手からわらび餅職人に転職したのでしょうか。幼い頃から野球の才能を発揮、左腕のピッチャーとして、東邦高等学校3年生の時には春の選抜でチームを優勝に導きます。甲子園優勝投手として5位指名で中日ドラゴンズに入団。翌年から、中継ぎ投手として9年間活躍しました。

atarashii_20191102_7.jpg28歳の時、ケガが原因で現役を引退。その後は打撃投手を務めていましたが、43歳の時、再びケガが原因でプロ野球人生に終止符を打つことになります。その後は友人の紹介で営業マンになりますが、取引先との人間関係が原因で「このまま続けていくべきか...」悩んだそう。そんな山田さんに声をかけてくれたのが、山田さんのファンだったわらび餅店のご主人でした。家族の反対を押し切って、昼は営業マン、夜はわらび餅作りの修行を始めた山田さん。貯金を切り崩し、200万円を開業資金に充て、2014年3月、かつて通ったナゴヤドームの近くでお店を開業します。

atarashii_20191102_8.jpgオープン当初は元プロ野球選手のお店ということで賑わいを見せましたが、徐々に客足は遠のき「1日に2~3人しかお客さんが来ないこともありました」と山田さん。球場に足を運ぶ人たちにチラシを配ってもなかなか成果を得ることができず、あるところに配ったところ、黒字へと転換したそうです。そのあるところとはいったい......? さらに、窮地に立たされた山田さんを支えた中日時代の恩師・星野仙一さんからの教えとは?

atarashii_20191102_11.jpg【いいね!ポイント】3人の子どもたちが生活面をサポート

午後6時。山田さんは家路につきます。自宅はお店から車で40分ほど。選手時代に改築した実家で3人の息子たちと暮らしています。実は山田さん、17年連れ添った奥さんと昨年離婚。3人の息子を引き取り、男4人で生活しています。「男子寮みたい。母親がいないことを子どもたちには申し訳ないと思います」と心配する山田さんをよそに、3人の子どもたちは家事を手伝うなどして、お父さんをしっかりとサポート。

atarashii_20191102_9.jpg仕事も順調、しっかりした息子さんたちに支えられて順風満帆に見える山田さんですが、実は深刻な体の悩みを抱えていました。重い腎臓病で腎機能が低下しており、妹さんがドナーになるとのことで、移植手術を控えていたのです。入院期間は移植手術と治療を含め、1ヵ月にも及ぶそう。お店の常連客と斐祐将さんに付き添われて病院に向かう山田さん、移植手術は7時間にも及びました。それから1ヵ月、番組スタッフが山田さんの元を訪れます。果たして、手術の結果は...。

番組ではこの他、認知症予防のちょっと変わった脳トレを紹介します。11月3日(日)夜9時放送「カンニング竹山の新しい人生、始めます!」(BSテレ東)をどうぞお楽しみに。

PICK UP