豊洲市場で”本物”の江戸前寿司を食べる! 行列をさける裏ワザ教えます

公開: 更新: テレ東プラス

オープンから1年を迎えた「豊洲市場」。初心者からツウまで楽しめる特集の後編では、本場の江戸前寿司を味わえる寿司屋と、市場ならではのお得な買い物ができる物販店を紹介。
※前編はこちら

これが江戸前の"仕事"! 老舗の寿司を堪能

本物の江戸前寿司を食べたいなら、江戸末期から続く創業180年の老舗「鮨文」。ネタはもちろん、玉子焼は自家製、しょう油も市販のものでは濃すぎるため寿司に合うよう味をつけなおすという、江戸前寿司本来の"仕事"をきっちりしている。

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旬のにぎり×10貫、自家製卵焼、巻物×3個、お吸い物の「おまかせコース」(4100円/税抜) これだけの寿司が、この値段で食べられるのは市場ならでは! この他、上にぎり(3200円/税抜)、お好み(1人前8貫より/時価)なども。また、追加は1貫からOK。

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この日の旬の握りは、大トロ、ブリ、中トロ、赤身、車エビ、平貝、コハダ、赤貝、ウニ、穴子。巻物は鉄火巻。

【編集部レポ】
「マグロは大トロ、中トロ、赤身の3種、大きな車エビ、脂ののったブリなど人気のネタがズラリ。小さめのシャリに大きなネタ、ウニはあふれんばかりという贅沢なお寿司です。江戸前寿司の代名詞ともいえるコハダは、素材の味がいきる〆具合。穴子は、創業当時から継ぎ足しのタレが、柔らかい身をふんわりと包み込む優しい味。あまりなじみのない平貝は、ホタテより大きく、身が締まっていて旨味あり。
そして、大女将が味を決めるしょう油は、ネタそれぞれの味を邪魔せず引き立たせる、まろやかさ。寿司におけるしょう油の重要性を知りました」

edomae_20191026_03.jpg写真左下は、左から寿司を握る大将、シャリもネタもしょう油も全ての味を決める大女将、老舗を背負って立つ5代目。全員の力を合わせて老舗の味を守っている。

「鮨文」
水産仲卸売場棟3階
営業時間:朝6時30分~午後2時オーダーストップ
※日曜・祝日・休市日は休み

この他にも寿司屋は、「鮨文」もある「水産仲卸売場棟」3階に8店舗、最寄りのゆりかもめ・市場前駅から一番近い「青果棟」1階に「大和寿司」、「管理施設棟」3階には「龍寿司」など6店舗がズラリ。

どの店も行列がすごくて並ぶのが大変......という方に、こっそり裏ワザを伝授! 午前10時30分ごろから観光客が増えるので、早めに行く。また、通常は休市日が水曜日だが、祝日の関係で別の曜日になることもあり。市場が開場する水曜日は、いつもより観光客も少ないので狙い目!
※市場開場日はこちらでチェック!

プロ御用達の店で買い物!

買い物するなら、「水産仲卸売場棟」4階の物販エリア「魚がし横丁」へ。

▼豊洲土産はここで! オリジナルグッズも豊富
創業明治43年の長靴専門店「伊藤ウロコ」。市場で働くプロ専用の商品から、お土産にぴったりの豊洲市場オリジナルグッズまで豊富な品揃え。

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お土産に大人気のTシャツ。魚河岸で働く人々のリクエストから生まれたそうで、「日本人は焼き魚にご飯でしょ!?」「脂がのってます」など旬の魚をアピールするセリフ入り。プロ御用達のTシャツだけあり、生地がしっかりしているところもうれしい。江東区観光キャラクターコトミちゃんとのコラボグッズや、お魚靴下も、豊洲に来た記念になる。

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店主の伊藤さん着用の長靴が、「ウロコ印白底付大長」。丈夫で軽くて疲れない長靴は、市場で働くプロから釣りなどのアウトドア好きの方まで大好評。取材中も、愛用者が買い替えのため来店し、「この長靴履いたら、他のは履けなくなっちゃうよ」と絶賛。雨の日に街中でも履ける、カラフルでオシャレな長靴もあり。

「伊藤ウロコ」
営業時間:朝5時~午後2時ごろ

▼市場で働く人にも人気! ボリューム満点の弁当

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市場で仕入れた魚介を使ったお弁当、焼魚、お惣菜の店「跳ね鯛」。脂ののった銀ひらすを照り焼きにした「銀ひらす弁当」、大きな鮭はらすがたっぷり入った「鮭はらす弁当」などをはじめ、市場で働く人々にも人気のリーズナブルでボリューム満点の日替わり弁当も人気。焼き魚や、イカやうなぎの串焼きは、おつまみにもピッタリ。

edomae_20191026_07.jpgこちらは人気の「あさりめし」(700円/税込)。あさりの量がハンパない!

「跳ね鯛」
営業時間:朝6時~午後2時ごろ

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プロ御用達のキッチンペーパーや包装紙、文具などの専門店「かみむら」。市場で働く人々の必需品「市場かご」を、日常使いにアレンジした「オリジナル市場かご」がかわいい。お土産には、リアルな「すしキャンディー」がオススメ。海苔は本物を使用しているそう。

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「大山商店」は、とにかく楽しい店。例えば、写真左上の皿は、陶器に見えるが、実はプラスチック。元々は食品包装用品の専門店だが、飲食店の装飾品なども扱ううち、「こんなことになった」と店主。掘り出し物を見つけよう!

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他にも、"アニー伊藤"の愛称でも知られるテリー伊藤さんのお兄さんの玉子焼店「丸武」や、野菜や果物、鰹節や昆布などの乾物、味噌、漬物、チーズ、お茶などの食品や、包丁、食品容器、包装材などプロ御用達用品の専門店がズラリ。営業時間などの店舗情報は、こちらでチェック!

「豊洲市場」のほんの一部しか紹介できませんでしたが、ディープな楽しみ方はここから。築地・豊洲市場マニアのつきじろうさんは、「最初はガイドブックやネットの情報にも頼りますが、何度も行くうちに店の人や常連客から評判の良いお店の情報を教えてもらえば、そこから訪問の幅が広がりますよ」とアドバイス。みなさんも、自分なりの豊洲市場の魅力を見つけてください!

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取材協力:つきじろうさん。週3、4日は通うという築地・豊洲市場をこよなく愛し、グルメブログ「春は築地で朝ごはん」でも情報を発信。「マツコの知らない世界」(TBS系)にも築地・豊洲マニアとして登場し注目を集める。

※この記事内の店舗情報は、2019年9月26日時点のものです。最新情報をご確認の上、お出かけください。

親子二代の穴子のツメ

銀座「柳寿司」の三男坊・柳葉旬の寿司職人として、そして人間としての成長を描く、真夜中ドラマ「江戸前の旬season2」(BSテレ東/毎週土曜深夜0時放送)。放送スタートを記念して、全国のローソン(雑誌コーナー、Loppi) にて、店内の寿司コーナーで使えるクーポン券付き(手巻寿司各種・おいなりさん各種・助六寿司)の「にちぶんMOOK『江戸前の旬総集編 受け継がれる技編』」が発売! 漫画を読んで、寿司を食べて、ドラマを見よう!

今夜10月26日(土)深夜0時放送は、穴子の握り!

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第2貫「親子二代の穴子のツメ」
旬は深川の親方の店でまず海苔の焼き方を伝授されていた。
柳寿司を守る鱒之介のところに敏子というかつての兄弟子、武の妻から電話があった。武は8年前病に倒れ、息子の春樹が今度自分の店を始めるのだという。鱒之介は'あるもの'を携えて春樹の店にむかう。敏子と春樹に、武とのある約束を果たしに来たのだという。深川の親方で修行時代、武は'穴子'の煮ツメが絶品だった。だが、親方は武をある日破門にした。武は腕は確かだが、酒におぼれる性格でけんかっ早いのだった。敏子は武が死んでからも店を手放さず、息子が店を始めるときのために借金して朝から晩まで働き続けた。そんな父を春樹は恨んでいた。
鱒之介は春樹の店で俺の寿司をぜひ食べてほしいと、穴子を握り、武と敏子に食べてもらった。鱒之介さんの握りは形が整っていて美味そうですね、と言って、口に入れた途端、春樹の顔色が変わった。「これは...」

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