10月27日から11月9日は読書週間です。オンライン書店「楽天ブックス」は24日、2019年1月1日から9月30日までの期間に同サービスの販売データをもとにした「日本の小説ランキング」「エッセイランキング」を発表しました。
「日本の小説ランキング」1位に輝いたのは池井戸潤著『ノーサイド・ゲーム』でした。『半沢直樹』『下町ロケット』などで知られる著者の最新刊で、社会人ラグビーの再建を描いた物語で、ドラマ化されたことも追い風になりました。
2位には、2019年の本屋大賞で大賞に輝いた『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ)。血のつながらない親子の間をリレーされ、4回も苗字が変わった主人公の少女と家族の絆を描いた作品です。
3位は第160回直木賞を受賞した『宝島』。戦後の米軍統治下の沖縄を舞台に、3人の少年少女が故郷奪還のために立ち上がる、青春と革命の一大叙事詩です。
7位には乃木坂46・高山一実の処女作『トラぺジウム』。アイドルになろうとする少女を描いた青春小説です。
「エッセイ部門」のランキング1位は人気絵本作家ヨシタケシンスケの『思わず考えちゃう』。「自由って何?」「子どもに優しくできないよ」「あれは人生の無駄?」などスケッチを交えて解説したエッセイで、大人も子供も楽しめる一冊です。
2位は女優であり年間100冊以上を読む読書愛好家の芦田愛菜の『まなの本棚』。本について語り出すと止まらない芦田が、本当は誰にも教えたくない秘密の約100冊の本を紹介します。
3位はお笑い芸人のブラックマヨネーズ吉田敬の『黒いマヨネーズ』。「卒業式で泣く奴の浅さ」「アホかも知れない俺の後輩」「選挙権を取り上げろ」など4年間にわたり連載した哀愁ただよう猛毒エッセイ58篇を収録しています。
6位には『私がオバさんになったよ』。ジェーン・スー、光浦靖子、山内マリコなど8人が著者のオムニバス作品で、人生を折り返した「いま」を語り尽くした1冊です。