秋の行楽シーズンに行きたい!LCCが提案する”癒やし旅”:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜夜10時)。10月22日(火)の放送では、秋の行楽シーズンを迎え、顧客の開拓に勝負をかける航空会社に密着。"新たな旅の魅力"をテーマに繰り広げられる、熾烈な集客合戦の舞台裏を追う。

突然の経営統合 国内3位の航空会社へ

近年、ANA ・JALに続く「第三の翼」と呼ばれるエアラインが日本でも定着し、競争が激化している航空業界。多くの情報が溢れ、人々の好みが多様化するなど、業界を取り巻く環境が変化する中、航空会社は生き残りを賭けた新たな展開を模索していた。

gaia_20191022_01
去年11月、成田国際空港に姿を見せたのは、航空会社「ピーチ・アビエーション」の井上慎一代表取締役社長と森健明取締役副社長。向かった先はライバル会社「バニラエア」のオフィス。仕事を中断して立ち上がる社員たちに向けて、井上社長が挨拶で述べたのは、なんと自身がバニラエアのトップに就任する、ということ。突然の経営統合発表だ。バニラの社員たちは戸惑いを隠せない。

gaia_20191022_02
ピーチは2011年に誕生した日本初の格安航空会社。東京から沖縄まで片道5690円から行くことができ、格安運賃を武器に利用者を増やしてきた。低価格を実現するために、チェックイン作業を完全自動化したり、座席の間隔を狭めて席数を増やしたりするなど、様々な工夫を凝らし国内の格安航空会社では抜群の収益性を誇っている。今回両社の株主であるANAの意向もあり、業績不振のバニラをピーチが統合する。これにより、国内21路線、海外19路線を展開する国内第3位の航空会社となった。

森副社長は早速バニラの赤字路線を立て直すため、路線担当者への聞き取りを始める。バニラエアは、レジャー・リゾート路線を売りにスタートした会社。そのひとつである奄美大島への路線は、格安航空では初の就航で、地元は大歓迎していた。観光客も増え、当初は「バニラ効果」ともてはやされた。しかし近年は、夏のハイシーズン以外の集客に苦戦。広告やパンフレットでも奄美大島の真の魅力を伝えきれていなかった。

gaia_20191022_03
森副社長は、このような赤字路線の採算化へ向け、観光資源の開発をテーマに挙げる。奄美線はピーチが引き継ぐが、赤字が続けば廃線に追い込まれる崖っぷちの状況にあった。

7月、新たな観光開発を始めるため、ピーチのチームが奄美大島へ。その中の1人、山﨑綾さんはバニラ創業からの生え抜き社員。これまで奄美線のPRを手がけてきたこともあり、今回のチームに志願した。山﨑さんは地元の人たちと共同で奄美の売り出し方を考える。

gaia_20191022_04.jpg
バニラ時代にはなかった取り組みに、秋冬の集客を課題としていた地元も歓迎。たくさんのアイデアの中から「集落歩き」に目を付けた山﨑さんは、そこから「癒やし」や「パワースポット」をキーワードに絞り、奄美の新たな魅力を見つけていく。

gaia_20191022_05

顧客満足度1位「地域密着型」航空会社の挑戦

gaia_20191022_06
顧客満足度の国内航空部門において10年連続でナンバー1に輝いているのが「スターフライヤー」。北九州に本社を置くスターフライヤーは、大手航空会社とも格安航空とも一線を画したビジネスモデルを展開。スタイリッシュなデザインの機体、国内線の普通席では最大となる広い座席は黒のレザーシートで統一。「タリーズ」と共同開発したオリジナルコーヒーを提供したり、機内映像ではオリジナルキャラクターが登場したりするなどユニークな一面も。

gaia_20191022_07
北九州の地元企業も出資し、「地域密着型」で航空業界を生き残ってきた。しかし松石禎己社長は、将来を見据え危機感を募らせていた。「国内では羽田枠が(これ以上)あるかというと、ない。国際線に目を向けないといけない」(松石社長)

そこで、国際線に挑戦することに。去年10月、名古屋と北九州から国際便となる台北線をスタートさせた。だが、この路線を託された入社7年目の水本香代子さんは、いきなりピンチに直面する。順調な北九州線に対し、名古屋線が苦戦を強いられていたのだ。6月の販売実績では、搭乗率の目標80%に対し名古屋便は65%と赤字の状態。名古屋での知名度が低いのが原因と考えた水本さんはこの状況を打開するため、名古屋に向かう。

gaia_20191022_08
番組では、ピーチの「東京・奄美路線」就航初日にも密着。群雄割拠の様相を呈する航空業界で、変化に対応するため奮闘する人々の姿を追った「ガイアの夜明け」は今晩10時から放送。どうぞお見逃しなく!

過去の放送が見たい方は、ビジネスオンデマンドへ!

PICK UP