独学で流鏑馬を練習するフランス人...そしてカレー大好きフランス人が「孤独のグルメ」のあの名店を訪問:世界!ニッポン行きたい人応援団

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜日夜8時~)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。

お客の好みに合わせて料理を作る根津の名店へ...

まずは、以前紹介した"カレーを愛してやまないフランス人"セバスティアンさんの完結編をお届け。フランスで週に4回日本製のカレールーでカレーを作って食べているというセバスティアンさん。

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前回の放送では、神保町「キッチン南海」のカツカレー、新潟のバスセンターのカレーライス、そして大阪「八戒」のスパイスカレーを堪能しました。実はがセバスティアンさん、どうしても行きたいお店がもう一軒あったのです。「孤独のグルメ」のフランス語版を愛読しているセバスティアンさん。ニッポンのカレーとの出会いもこの漫画の中でした。テレビドラマにも夢中になっているそうで、松重豊さん演じる井之頭五郎が訪れた小料理屋「すみれ」(東京・根津)のカレーを食べてみたい、とのこと。

創業49年の「すみれ」は、メニューになくてもお客さんの好みに合わせて若女将・松井育美さんが料理を作ってくれます。その場で調理し、出来立てを出してくれるおつまみ目当ての常連さんでお店はいつもいっぱい。

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「ニッポンの食べ物は何でも食べられるんですか?」と尋ねる松井さん。セバスティアンさんが「納豆も大好きです!」と言うと、早速自ら仕入れた新鮮なタコ、マグロ、鯛などの刺身をのせた「具沢山納豆」を作ってくださいました。

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セバスティアンさん「こんなお店がパリにあったら毎日通います」と感激! ドラマに登場した「すみれ」名物の特辛カレーライスも、実はお客さんからのリクエスト。あまりの人気に定番メニューになったそうです。

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お酒の〆にピッタリの辛口で、ゴロゴロとした大きな具もすべてお客さんの要望。念願の「すみれ」のカレーライス...そのお味は?

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「これだけ美味しいのは何か隠し味が入っているのでしょうか?」とただのカレールーの味ではないことに気づいた様子。実はこのカレー、ベースは市販のルーですが、そこにクミン、コリアンダー、カルダモン、ターメリックを加え、隠し味にケチャップを入れることでとげとげしさをなくし、香りと美味しさだけを残しているそう。カレーだけは、自宅で3時間かけて仕込み、お店に持ってくるという松井さん。最後に一番大切な隠し味を教えてくれました。

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大きく頷きながら「確かに愛情というスパイスが一番効いています!」とセバスティアンさん。
松井さんは「夜、お腹が空いたら食べて!」とセバスティアンさんの好みに合わせた"たらことじゃこのおにぎり"まで作ってくれました。

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地元で愛されるシャバシャバカレーとは?

続いてセバスティアンさんが向かったのは、大阪・アメリカ村にある創業60年の「ニューライト」。

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出迎えてくれたのはレゲエ好きの女将・石村多津美さん。

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「ニューライト」の名物はセイロンライスという、雑炊のようなカレーだといいます。セイロンライスとは、玉ねぎ、肉、スパイスとケチャップを炒め、自家製のデミグラスソース、鶏がらと豚骨で取った出汁を加えたところにご飯を入れて和えたもの。地元で長年愛されてきた味です。

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一口食べたセバスティアンさん「まるでイタリア料理の高級リゾットのような感じですね」と絶賛。作り置きはせず、一人前ずつ注文が入ってから作るというセイロンライあっという間に完食しました。そして東京に戻ったセバスティアンさんは、浅草「カレーランド」でお友達のお土産用にご当地レトルトカレーを購入。ニッポンのカレーを存分に堪能したセバスティアンさん、またのご来日お待ちしています!

流鏑馬を独学で習得したフランス人をニッポンへご招待!

続いてご紹介するのは、フランスのパリ郊外、ル・ペルーに住むアルノーさん(43歳)。

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子どもの頃に観た合気道の映画でニッポンが大好きになったというアルノーさん。そんなニッポン好きが奥さんや子どもたちに影響し、週に一度はお寿司を家族全員お箸で食べるほど。さらにハマっているニッポンの"あるもの"を見せたい、というのでついて行くと...。案内されたのは自宅から車で1時間のところにある山の中。15分ほど待っていると、颯爽と現れたのは、なんと馬に乗ったアルノーさん! しかも馬上から的に矢を放っています。これはもしかして...流鏑馬!?

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アルノーさんは、2年前にパリで行われた流鏑馬の公演でその美しさに感動し、以来独学で流鏑馬に挑戦。

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流鏑馬とは1000年以上の歴史がある伝統儀式。武芸として発展し、天下泰平や五穀豊穣を祈願する神事として神社などで奉納されるようになりました。今も全国各地で年間およそ100回も行われています。鎌倉の鶴岡八幡宮では春と秋の2回行われ、2万人もの人が集まります。

牧場を経営する両親のもとで幼い頃から乗馬をしていたアルノーさんは、現在乗馬クラブの先生として子どもたちに乗馬を教えたり、パリのディズニーランドでウエスタンショーに出演したりしています。そんな乗馬歴43年のアルノーさんでも、独学だけでは習得できない奥深さのある流鏑馬。「流鏑馬の美しさ、細かな作法をいつかは師匠に習って、本物を知りたいです」と話すアルノーさん。「絶対に失くしてはいけない文化なので、本場で勉強してフランスの子どもたちにも伝えたい」と熱い思いを語ってくれました。そんなアルノーさんをニッポンにご招待!

小笠原流流鏑馬の稽古場へ! 基礎だけで足がガクブル!?

ニッポンに到着したアルノーさんが、まず「行きたい」と話したのは、「小笠原流」と「武田流」。流鏑馬には小笠原流と武田流の大きな2つの流派があり、鎌倉時代に誕生して以来、それぞれ独自の作法を作り上げ、現代まで継承されてきました。

最初に訪れたのは、東京・世田谷区の住宅街。小笠原流流鏑馬の稽古場です。鎌倉時代、源頼朝に流鏑馬を教える師範として仕え、江戸時代には代々徳川家の指南役を任されたという小笠原流。その技は門外不出とされ、一子相伝で受け継がれてきたそう。礼や所作、振る舞いを重んじる非常に格式の高い流派ですが、アルノーさんの熱意を伝えたところ、快く受け入れてもらえることになりました。

教場で待っていたのは、次期宗家・小笠原清基さん(39歳)。800年以上続く流派の中でも100年に1人の天才といわれる継承者で、門人は全国に1000人以上。

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緊張しているアルノーさんに対し、笑顔を浮かべることもなくピリッとした空気が漂います。神棚に向かって一礼した後、馬の上での基本姿勢を習得する騎射体操が始まりました。中腰になって背中をまっすぐに伸ばし、前で手を組み、頭の上まで上げたら手をほどき、ゆっくりと前に戻すことを繰り返します。走る馬から矢を射るためにはバランスが崩れない姿勢が必要とのことで、皆さん黙々と体操を続けていますが、20回を超えたあたりからアルノーさんに異変が...。

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身体がまっすぐに保てず、足もガクガクと震え始めたのです。それでも必死に耐え、懸命に体操を続けます。
「辛かったです。こんな姿勢はやったことがなかったです」というアルノーさん。「これが馬に乗る基本の姿勢。これは出来ないと困る」と清基さんにピシリと言われてしまいます。

続いて流鏑馬の姿勢の基本となる礼法と弓術を学ばせていただきます。礼法を非常に重んじる小笠原流では、礼法を習得することが馬の上で美しく弓を引く基本とされています。ちなみに、馬術以外にも、日常の様々な所作に応用できることからこの礼法を学ぶ女性も多いそう。

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まず座り方と立ち方から練習します。「体が前後しないように」と注意され、かなり苦労していましたが、熱い思いは健在。

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いよいよ最後は弓術の稽古。その極意は、礼法で最も重要な"呼吸と腰"で動くこと。礼法同様、力を込める時に息を吸い、腰を据えて体幹を乱さないことが無駄なく美しく弓を引く基本だそう。

最初は近くに的を置き、基本の動きの稽古から始めます。実はアルノーさん、弓は完全に自己流だったため、一から教わり、黙々と弓を引き続けます

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気になる次期宗家の評価は?

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海外の人は力が強いので力で引く人が多い中、アルノーさんはそうではない、とのこと。

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清基さんに褒められ、「ずっと弓を引いていたいです」とやっと笑顔がこぼれます。上達が早いので、遠くの的で稽古の成果を試すことになりました。すると、なんと的中!

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小笠原流の流鏑馬とは何か...少しつかめたかとアルノーさんに尋ねると、「美しいだけでなく、すべての動きに意味があって無駄がないのだと学びました」とのこと。短い時間の中でも、しっかり小笠原流の心が伝わった様子。教えて下さった流鏑馬歴50年以上の松本さんも「短い時間で覚えていただけるので」とアルノーさんの流鏑馬に対する情熱とやる気を感じたようでした。

稽古後は、これまでの厳しい雰囲気とは一転して、門人の皆さんとお食事をいただきます。

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すると、清基さんからある発言が。「今朝、小山弓具店に行かれましたよね? そこのお店のCEOが彼に弓をプレゼントしても良いかなと言ってたんです」。松本さんからも「(アルノーさんが)一生懸命やっていたら(皆さんの)判断であげてください。いい加減だったらあげなくていい」とのお言葉。実はアルノーさん、稽古場を訪ねる前に創業200年の弓具店を訪れていました。そこで流鏑馬への情熱を感じたという会長さんが弓を託してくれたそう。流鏑馬にも使える5万円相当の立派な弓です。そして弓をあげるかどうかの判断はなんと挙手。果たして結果は...!?

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見事全員の手が挙がり、晴れて弓はアルノーさんの物に! 最初は厳しく思えた小笠原流の皆さん。厳しさの中にある優しさや稽古後の心の交流を通じ、とても良い経験ができた様子

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「材料の美しさもあり、全てが最高!」感激するアルノーさん

続いて向かったのは、福岡県八女市。ここは飛びの美しさで全国の弓道家に知られる八女矢の生産地です。フランスでは流鏑馬の矢が手に入りづらいので、ニッポンで矢作りを学び、自分でも作れるようになりたい、とアルノ―さん。そこで戦国時代から400年以上続く「相良矢工房」の当代・相良弘さん(59歳)のお世話になることに。

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福岡でも7人しかいない八女矢の伝統を受け継ぐ矢師。早速相良さんの矢を見せていただくと、使う人の体格や弓によって長さを変えた、すべて手作りの竹製の矢がズラリと飾ってありました。

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今の学生たちはジラルミン製やカーボン製がメインとのことですが、昔は竹の矢がメインでした。竹製の矢は一本一本手作りなので、高いものでは4本で10万円以上。海外で非常に貴重なものだそう。使われる竹は八女市では豊富に採れる矢に最適な篠竹。寒い時期に切り出したものを3~4ヵ月乾燥させてから使います。まず行うのが、最も重要な「あらため」という作業。竹に焼きを入れて真っ直ぐにしていきます。この工程が最も難しく、火に入れて炙り、柔らかくなった竹を「ためぎ」という道具で真っ直ぐになるよう矯正します。

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真っ直ぐになったかどうかは手の中でクルクルッと回し、その音で確認。

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続いての作業は羽割り(はわり)。1本の矢に4枚の羽を均等に切り出し、糊づけをしたら絹糸を巻いて固定。はさみで切り揃えます。大きさ、厚さ、形が揃わないと真っ直ぐ飛ばないとのこと。羽は七面鳥や水鳥が主流で、鷲の羽が最高級。現在鷲の羽は取引が規制されているため、規制前のもので製作しているそうです。この日の作業はここで終了です。

翌日。最終工程となる鏑(かぶら)を矢の先につける作業をしている相良さん。鏑とは流鏑馬の矢の先につけるもので、板を打ち抜くための「かりまた」がついています。

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完成した矢を見ながら「材料の美しさもあって全てが最高です」とアルノーさん。アルノーさんは相良さんと裏庭に行き、出来たばかりの矢を試し撃ちさせてもらうことに。

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初めて放った八女矢は、見事的に命中! 「最高に気持ちいいです!」と少年のような笑顔で喜んでいました。

別れの時。アルノーさんが相良さんにフランス製のナイフをプレゼントすると、相良さんは「これお土産!」と、鏑矢と弓道用の矢、矢作りの道具をプレゼント。

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相良さんのもとでも得られることが多かったアルノーさんでした。

武田流で本物の流鏑馬に向けた稽古を開始

ニッポン滞在最後にアルノーさんが向かったのは熊本県熊本市。こちらには小笠原流と並ぶ流鏑馬2大流派の1つ武田流騎射流鏑馬の道場があります。

武田流と、源氏の流れを汲む武田氏によって代々継承されてきた流派で、熊本の細川家が竹原さんの祖先に直伝。現在は13代宗家・竹原陽次郎さん(76歳)が師範、長男の浩太さん(47歳)が師範代として門人およそ40名に技と礼法を伝えています。

ここで2日間、実際に馬上から矢を射る弓馬術を特訓します。1日目は道場での稽古、2日目は馬に乗って流鏑馬を行い、最終テストを受けます。すると、師範代が不思議な帽子をかぶってやってきました。"網代笠"と呼ばれるこの被り物の上には赤い鬼面がついています。鬼面で邪気を払う意味があるそう。

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これは小笠原流にはない特徴です。的にも違いがありました。シンプルな小笠原流の的に対し、武田流の的には周りに花がつけられています。かつては的を外したら切腹でした。花に当たった場合は「花当たり」として切腹を免れることができたため、このような方策が取られたようです。

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早速稽古を開始。鞍から腰を浮かせた姿勢を保ちつつ、1・2・3の掛け声とともに矢を腰の矢筒から抜き、4で矢をつがえ、5・6のタイミングで手元は見ず、的を見ながら弓を引きます。師範代のお手本にならってアルノーさんも挑戦。

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教わった通り手元は見ず、遠くの的に視線を向けたまま矢を放つことができたので、師範代も驚いていました。午後からは、木馬を使ってより本番に近い稽古が始まります。一般的に馬には左側から騎乗しますが、流鏑馬では刀の柄で馬をつついてしまわないように右から乗るのが作法。

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手綱を離し、「鬼面払い」という邪気を払う動作をした後、疾走する馬の上から3本の矢を放っていきます。その間手綱は一切握れません。バランス感覚と体幹がとても重要。とても初めてとは思えないアルノーさんの姿勢や安定感に門人もビックリ! 特に女性からは拍手と共に熱い視線が送られます。

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稽古が終わると、師範のご自宅で食事会。到着すると、奥様とお孫さんが出迎えてくれました。

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ちらし寿司や名物の辛子レンコンなど、たくさんのご馳走が並んだ豪華な夕食の準備が整い、にぎやかな食事が始まります。

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食後は師範から、次の日の流鏑馬のテストで使う矢や衣装をプレゼントしていただきました。

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さぁいよいよ最終テストの日! 道場の皆さんと阿蘇にある乗馬クラブへ。流鏑馬は通常3つのを射るのですが、今回は1つで稽古。いよいよ本番と同じ衣装に着替え、流鏑馬の稽古が始まりました。師範代のお手本の後、まずは手綱から手を離す感覚に慣れるため、矢は放たず走り抜ける練習をします。

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しっかり鬼面払いも行い、本番さながらのスピードでも危なげなく手放しで騎乗していたアルノーさん。師範代も一言「やるねーアルノーさん」。落ちる様子も全くないので「やってみようか!」と矢を放ってみることになりました。一度目は、馬の揺れでバランスを崩し、弓が引けず残念ながら失敗。さで馬の体力も限界に近づいてきたので、最後に師範代から「昨日と今日の成果、審査してみましょうか」と声を掛けられます。

さぁ! 一週間ニッポンで学んだことの集大成です。果たして結果は...!? 姿勢と所作は美しかったものの、矢は的の中心には当たらず、「花当たり」となりました。すると師範代から「これで最後!」ともう一度チャンスをもらったアルノーさん。師範代もどうにかしてこれだけ熱心なアルノーさんに成功してもらいたかったようです。その期待に応えるかのように......今度は見事! 的に当てることができました。

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「所作も今までで一番きれいだった」と門人の皆さんから褒めていただいたアルノ―さん。感想を尋ねると、「とても楽しかったです! もっとやりたくなりました」とさらに流鏑馬への想いが深まったようでした。

さて、気になる師範の評価は?

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「昨日の稽古が活きていますね。マルと言えます。ただし今後の稽古次第ですね」ということで、見事合格することができました。

別れの時。「この旅で本当にニッポンのことが大好きになりました。皆さんに本当に感謝しています。夢みたいなひとときで、ずっとやりたかったことが実現できました。ありがとうございました。泣きそうです」とアルノ―さん。師範代ともハグを交わし、師範とはお互い死ぬまで精進していくことを誓い合います。

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帰国を前にアルノーさんは、「小笠原流や武田流の方々がこんなに歓迎してくれるとは思いませんでした。これからはフランスで流鏑馬の素晴らしさを伝えていきたいです! 流鏑馬大好き!」と話してくれました。憧れのニッポンの流鏑馬。伝統の中で育まれた厳しさだけでなく、それぞれの人から滲み出る優しさや温かさも感じてもらえたようです。快くアルノーさんを受け入れて下さった皆さま、本当にありがとうございました! アルノーさん、またの来日お待ちしています!

そして今夜8時放送! 「世界!ニッポン行きたい人応援団 人生変わっちゃったスペシャル」の内容は...。

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今回は、ニッポンにご招待したら人生変わっちゃった! 感謝のビデオレターが届いちゃいましたスペシャル! まずは約3年前にご招待した「伝統技術・伊勢型紙の虜になったカナダ人女性」から、お世話になった職人歴42年の伊勢型紙彫師の小林さんへのビデオレターをご紹介。帰国後、地元の図書館や大学の美術展に作品を出展するまでになった彼女が、驚きの新作を披露!

そして約2年前にご招待した「伝統的な鐘づくりを学びたい」アメリカ人男性は、お世話になった創業200年を誇る広島の平和の鐘をはじめ、沢山の名だたる鐘を製作する老子製作所の皆さんへビデオレター。帰国後、2年の試行錯誤の末、10年ローンで購入した3Dプリンターを駆使して製作した鐘を披露する。

その他、「石灯を愛する」外国人をニッポンにご招待するなど、盛りだくさんの2時間をお届け。どうぞお楽しみに!

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