日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー！ そのまま密着取材を行なう「YOUは何しに日本へ？」（毎週月曜夜6時55分～）。今回は「祭りだ！ワッショイ！美女に！グルメに！世界一周！どこを切っても面白YOU2時間SP！」ということで、おもしろYOUを求め空港で突撃取材を敢行。果たして今回はどんな面白YOUと出会えるのか？
声をかけたのは、イタリアから来たアンナさん（66）。広島で友だちと合流し、そこから全長18mのボートで世界一周の旅に出るという。なんて壮大な！ これは2時間SPにぴったりなのでついて行きたいというと、来たいならいいわよ、ってことで、密着スタート！ 番組初の世界一周に出発だ～！
広島空港を経てバスに揺られ、「観音マリーナホップ」にたどり着くと、出迎えてくれた世界一周友だちのジョバンニさん（76）と熱烈ハグ！ 2人はどんな関係？？と気になりつつボートに案内されると、他の仲間たちも出迎えてくれた。あ、2人きりじゃないのね（笑）。
船内にお邪魔すると、所有者でもあるジョバンニさんから航海の予定を教えてもらった。今後は広島→釧路（出国書類手続き）→ベーリング海峡を抜けるという。
これまでボートYOUたちは、母国のイタリアを出発したあと、アイスランドやノルウェーを経て、アメリカの海岸線に沿って進み、太平洋を横断してタヒチ島へ。そして昨年、フィリピンから日本へやってきたという。2007年から夏の6カ月間だけを使って航海を続け、12年かけておよそ9万2600㎞進んだ。それ以外の季節はイタリアで暮らしているんだって。
2007年の初航海はノルウェーへ。さらに2010年の2回目の航海では、ノルウェーから北極点へ接近を試みた。そのとき撮影したという巨大な氷山も圧巻。シャチ群やホッキョクグマとも近距離で遭遇したそう。
3回目は2012年。ノルウェーから北西航路を通ってアラスカを目指すが、通過点に迷宮のように入り組んだ島々があり、その難しさからYOUたちのボートがイタリアで初の航海船となった。ちなみに北西航路とは、大西洋と太平洋をつなぐ世界で最も過酷な航路のひとつだそうで、YOUたちの快挙は地元メディアでも報じられたそう。
その後の4年間でアラスカ→メキシコ→太平洋を横断し、2016年にオーストラリアへ。
そもそも2007年に航海を始めたのは、ジョバンニさんで、航海の様子をSNSにアップしていくうちに、参加希望者が集まっていったそう。アンナさんもそのひとりで、4年前にタヒチ島での航海に1カ月参加し、今回は再参加。海をゆっくり進んでいると自由を感じられると、参加の理由を教えてくれた。
今回は日本からまたノルウェーを目指し、到着すれば世界一周が完結！ ということで、世界一周まで残りは1万2000㎞！
航海の完結を見届けたいので、リーダーのジョバンニさんに改めて航海の密着取材をお願いしたところ、翌日にOKの返事がもらえた！
ただーし！ お許しが出たのはお隣の県の関門港まで。以降は厳しい旅になるということで、船の経験がないと難しいとのこと。いえいえ、短いながらも冒険王のお仲間にしてもらえるなんて感謝しかないっす！
さっそくボートYOUたちと航海へ出発だ～！ まずは広島は宮島のそばを通り、牡蠣の養殖場を通過。珍しい景色や動物とは出会わなくても、こののんびり感が航海の醍醐味だという。
阿多田島（広島）近くで碇を下ろし、船を停泊してランチタイムに。お金に余裕があるわけではないので、食材はみんなワリカン、外食はしないという。この日はこしひかりで作ったキノコのリゾットに、すりおろしたチーズをたっぷりトッピングし、12人の仲間とランチを楽しんだ。
冒険王になる前のジョバンニさんは、一流企業のエンジニアだった。定年後に趣味のボートを極め、貯金で船を買って航海を始めた。初めはノルウェーへ行くだけの計画だったが、想像以上の楽しさに、世界航海が生きがいになったのだそう。けれど、76歳という年齢を考え、今回が人生最後の冒険と決めた。
の～んびり進んでいると、目の前に微妙な高さの橋が現れムードは一変。舩のマストが激突しないよう、船を橋のど真ん中に走らせる必要がある。海流が強いということで、YOUたちに緊張が走ったが、どうにかこうにか無事に通過できた。
一難去ったあと、ビールで乾杯しながら眺める瀬戸内海の夕日の美しさといったら！ ジョバンニさんは、イタリアにいる奥さまにもビデオ通話し、美しい日本の夕焼けを見せた。
目的の関門港に無事到着し、いよいよYOUたちとは別れのときが。そんなときは「良い風を」という意味を持つ、「ブォン ベント！」と言うんだって、ボートYOUらしいね！ これにて密着は終了。みなさん、この後も航海を楽しんでね～！
この後YOUたちは、北海道→ウラジオストク（ロシア）を経由して、北極海を大冒険し、ついにノルウェーにゴールしたと朗報が入った。世界一周の大成功、本当におめでとう！
