台北の中でも群を抜いてヒップな中山・華山エリアをブックショップトラベルしてみた

公開: 更新: テレ東プラス

taipei_20190921_00.jpg画像素材:PIXTA

下北沢にある本屋のアンテナショップ「BOOKSHOP TRAVELLER」。店主の和氣さんは日本全国の本屋を目会えてに旅をした本を発売するほどの本屋好き。その思いをしたためてもらう連載"ブックショップ・トラベルのすゝめ"。今回は、国をまたいで台湾は都市部の台北の本屋を紹介してもらいました。果たしてアジアにはどんなインディペンデントな本屋があるのか。グッドな飲食店と合わせてチェックしましょう。

こんにちは! 下北沢にある本屋のアンテナショップ 「BOOKSHOP TRAVELLER」の店主・和氣です。本屋を目当てに旅をするブックショップ・トラベルのすゝめ。いままで群馬県高崎市と長野県上田市、広島県尾道市のブックショップトラベルを紹介しました。もう訪ねてくださいましたでしょうか? 4回目にあたる今回はついに海を超えた熱帯の島国・台湾に向かいます。

食やファッションなどで人気の台湾ですが、実は魅力的な本屋もたくさんあるカルチャーの国でもあるのです。日本とはまた一風違った本屋の多い台北での2泊3日のブックショップトラベル、お楽しみください。

まずは宿までひとっ飛び 空港から宿までの道のり解説

まずは、宿とチケットの手配からです。今回は今回は行きを日本の格安航空会社バニラエアー、帰りを台湾の格安航空会社タイガーエアー台湾で予約。飛行機代の節約のために成田発の飛行機にしました。10時過ぎ発進で13時過ぎに台湾桃園国際空港に到着。

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お腹が減ったのでまずは空港のフードコートでご飯を食べましょう。第1ターミナルのフードコートにあった「麥記(マイジー/新東陽)」で「焼臘(シャオラー)」という香港式ロースト肉の定食をいただきます。

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「焼臘(シャオラー)」。肉の種類により異なりますが140~160元(日本円で488~558円※レートは2019年7月時計算)くらいのお値段になります。

これからの旅路に備えてしっかりエネルギーを補給します。

お腹を満たしたら台北に向かいましょう。桃園国際空港から台北へ向かうルートは3つ。リムジンバスかタクシー、そして台湾の地下鉄MRTがあります。今回はMRTで向かいましょう。

地下にある改札に向かいます。「桃園機場捷運(Taoyuan Airport MRT)」と矢印付きの看板があるのでそれに従って歩けばすぐです。途中、台湾版suicaとでも言えるカード「悠遊卡(Easycard)」を買うのを忘れずに。購入に100元必要ですが、台北MRTは2割引の運賃で乗ることができ、バスでも使えて使用期限もない便利なカードです。

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(「悠遊卡(Easycard)」。MRTにバスにと本当に便利なので購入をおすすめします。)

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(悠遊卡がなくとも、こちらで買った切符(=チケットトークン)でも乗車することができます)

では、早速台北に向かいましょう。桃園国際空港(駅名は空港第一航廈)から台北駅(台北車站)までの運賃は150元。時間で35分程度です。

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(2017年3月2日に開業したMRT桃園空港線。6:00-23:35の運行なので早朝深夜に向かう場合はバスかタクシーをご利用ください。)

台北駅に着いたらまず宿に向かいます。今回のお宿はHomey Hostelというホステル。台北駅から歩いて10分もかからずに行けるという点もオススメなのですが、日本語を話せるスタッフがいるのも嬉しい。24時間空調完備でWi-Fiも飛んでいて、さらに嬉しいのが無料の朝食があること。遊び疲れて朝から外出したくないときには助かりますね。

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(Homey Hostelのラウンジ。広いのも良いですが、中2階みたいな場所など遊び心の詰まった空間です。)

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Homey Hostel
住所:北市長安西路180番七階
営業時間:9時~21時(チェックイン15:00〜 チェックアウト〜11:00)
定休日:無休
お問い合わせ: homeyhostel@gmail.com
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オシャレスポット中山區にあるアート本屋「朋丁pon ding」

宿に荷物を置いたら、早速お店に向かいましょう。1店目は台北でアートを扱う本屋といったらここでしょう。「朋丁pon ding」です。

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ホステルから徒歩10分。中山區というエリアにあります。デパートなどの大型店舗から個人経営のカフェやショップなどが立ち並ぶスポットの中に、朋丁pon dingはあります。

ビルを一棟使ったお店で、一階は本屋+カフェ、2階が雑貨売り場・イベントスペース、3階がギャラリーになっています。写真集や画集、イラスト集が多いので言葉がわからなくても楽しめるのが嬉しいですね。アートピースも販売しているのでお土産にいかがでしょうか?

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(平日の昼間だというのにたくさんの若者たちが集っていました。)

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朋丁pon ding
住所:台北市中山區中山北路一段53巷6號
営業時間:11時~20時
定休日:毎月最終月曜
お問い合わせ: hello@pon-ding.com
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映画監督がプロデュースする複合施設「光點台北(台北之家」

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次に向かうのは光點台北(台北之家)。1979年までアメリカ大使館職員の宿舎だった建築物を、『非情城市』で有名な映画監督の侯考賢がプロデュースして改装した複合施設です。こちらは本ではなく映画がテーマの施設ですが、重厚な佇まいの中にカフェ、雑貨屋、映画関係の書籍を取り扱うコーナー、ミニシアターまで兼ね備えていていろいろな楽しみ方ができる場所なんです。空港から宿、そして朋丁と動き過ぎたかもしれませんのでここでひと休みしましょう。

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(趣ある建物に、南国の緑が映えます。)

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(庭を眺めながらカフェ「珈琲時光」でひとやすみ。店名は侯監督の作品から。)

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光點台北(台北之家)
住所:台北市中山北路二段18号
営業時間:ショップ:日~木11:00~22:00、金土11:00~22:30、カフェレストラン&ラウンジ日~木10:00~24:00、金土10:00~深夜2:00、映画館11:00~22:00
定休日:月曜
お問い合わせ: (02)2562-5612
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台北B級グルメを心ゆくまで楽しむ寧夏路夜市

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さて、ここまで来たらそろそろ日も暮れているはず。お腹も減ってきました。今日の夜は台湾名物夜市にしましょう。夜市といえば士林夜市が有名ですが今回行くのは「寧夏路夜市」です。台北之家からは暑いて10分ちょっとですが、その間、オシャレなショップもたくさんありますのでウィンドウショッピングをしながら向かいましょう。

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(日本の夏祭りみたいな空気ですが、台北ではこれが日常。食事の屋台だけではなくピンボールゲームなどの屋台もありました。)

意気込んで屋台まで来たもののどう頼めば良いか分からず不安になりませんか? 僕はそうでした。屋台の中では忙しそうに作業していますから「テンポよく話しかけないといけないのかな」「大丈夫かな」と思ってどうすれば良いか分からない。そんな方にはこの言葉だけ覚えておけば大丈夫です。

「我要這個(ウォー ヤオ ヂェ ガ)」

「私はこれが欲しいです」という意味になります。この言葉を言いながら屋台の軒先に貼ってあるメニューを指させばOK。こちらが日本人であることは屋台の人も分かるのでそれで対応してくれます(僕のときはそうでした)。

(それでも困ったときは指差し会話帳アプリを使いましょう。 )

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(こんな感じのメニューもあれば、手書きのメニューもあります。文字の下の数字は値段です。鮭魚炒飯で=90元。)

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(何かしらの炒飯を食べました。美味しい)

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(台湾といえばマンゴーかき氷でしょう。)

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寧夏路夜市
住所:台北市大同區寧夏路
営業時間:18:00~3:00
定休日:無休
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お腹もいっぱいになったところで宿に帰ります。一日目、お疲れ様でした。

中山エリアは日本人観光客も多く、店員も慣れている方が多いので1日目にめぐるのにオススメ。狭い範囲ではありますが結構な時間あるきますので、カフェや昼にも開いている屋台で小休止しながらまわってくださいね。熱中症には要注意です。

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(帰り道。歩道橋から見た台北の街)

※この記事内の店舗情報は、2019年9月時点のものです。最新情報をご確認の上、お出かけください。

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