“せんべろ”の街「立石」に意外な歴史あり! 古代東海道、安倍晴明との関係とは?:東京GOOD

公開: 更新: テレ東プラス

20190906_tokyo_good_01.JPG
東京の「いいね!」を見つける「東京GOOD!」(毎週月曜 夜9時54分放送)。今回は、ナビーゲーターの杉浦太陽さんが、千円でべろべろに酔える"せんべろ"の街として知られる「立石」を巡ります。

地名の由来は「立石様」と「古代東海道」

20190906_tokyo_good_02.jpg
東京下町の風情を残し、飲み歩きの町としても知られる葛飾区立石。ここでアットホームなイメージとは一味違う、意外な歴史と遭遇することに!?

20190906_tokyo_good_03.JPG
案内図に「古代東海道」の文字を発見! 「東海道」といえば日本橋を起点に京都までを結ぶ街道ですが、なぜ立石に?

「古代東海道」とは、奈良・平安時代より存在した、平城京・平安京から現在の茨城県石岡や宮城県多賀城まで連絡していた古代の国道。ここ立石は古代東海道と密接な関係にあるのです。

20190906_tokyo_good_04.JPG
公園内には、鳥居と石の囲いにより祀られた石が。

20190906_tokyo_good_05.JPG
これが立石という地名の由来ともいわれる「立石様」。よく見ると縦に筋が入っており、石を立てていることがわかります。この石が古代東海道の道しるべとなったことから、「立石」という地名になったのです。

20190906_tokyo_good_06.JPG
こちらの資料によると江戸時代にはまだ地面から突き出ていたことがわかります。当時から現在も変わらず、「立石様」と呼ばれ神聖な石としてあがめられています。

20190906_tokyo_good_07.JPG
元々は、6世紀の後半、この地方の豪族が古墳を造った際、遺体を納める石室の石材として房総の鋸山からこの石を持ってきたのが始まり。立石周辺は古墳時代から開発され、奈良・平安時代には古代東海道が通り、古くから栄えた場所だったことがわかります。

陰陽師・安倍晴明が水害から町を守った神社

20190906_tokyo_good_08.JPG
続いては、陰陽師・安倍晴明ゆかりの「立石熊野神社」へ。この神社の存在も、立石の繁栄に大きく関わっています。

神社の境内は正五角形。かつてこの辺りは水害が多かったため、安倍晴明がこの神社を建て結界を張って守ったといわれています。これにより、この地はさらに発展していきました。

20190906_tokyo_good_09.JPG
「古代東海道」が通り、「中川」が流れるこの地は、陸上交通と水上交通が交わる場所であり、ここに集う交通にまつわる人々によって熊野信仰と結びついていきました。これらの歴史と物語が重なり合って、今の立石の賑わいがあるのです。

次回9月9日(月) の放送は夜10時48分から。ナビーゲーターの杉浦太陽さんが「新選組のふるさと 日野」を巡ります。新選組、鬼の副長とも言われた土方歳三の出身地である日野。土方の菩提寺として知られる高幡不動尊金剛寺で、あるものを発見。また大名や要人などの宿場であった日野宿本陣。のちの新選組主要人物が、この場所に開かれた道場で出会ったとされている。この本陣の家主で、彼らと共に剣術を磨いた佐藤彦五郎とは、どんな人物だったのか。

「東京GOOD!」
東京の街を巡り、「歴史ある場所」「施設」「イベント」「人」など、さまざまな「GOOD!」をご紹介します。
放送日時:テレビ東京系 毎週月曜 夜9時54分
出演者:【ナレーター】淺川正寛 【ナビゲーター】杉浦太陽、鈴木愛理

番組公式Instagramではオフショットを公開中!

PICK UP