人気2.5次元俳優たちが集結する、木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘」(テレビ東京ほか毎週木曜深夜1時放送)。リハーサルは1回だけ、本番一発勝負でおくる臨場感たっぷりのドラマは、回を重ねるごとにキャラも生き生きとし、面白さを増しています。
今回は、9月5日(木)放送の第9回の収録現場に潜入! この回には、ゴーちゃん(和田雅成)、ミスター(高橋健介)、ユッキー(髙木俊)、ケント(黒羽麻璃央)、アンテナ(有澤樟太郎)、サー(荒牧慶彦)、チャップ(定本楓馬)、ムーさん(玉城裕規)が出演。緊張感に包まれながらも笑いの絶えない現場を徹底リポートします!
最多8人が集結! とんでもなく緊張している人物は!?
第9回は、これまでで最多人数の8人が登場! スランプに陥り、お互いにアイデアを提供しあう人気YouTuberを目指すアンテナと漫画家志望のケント。すると、ケントが提案した "アンテナ体操"動画が思いもかけずバズり、アンテナは大喜び。さらに、ユッキーのひらめきから、次はみんなで「シェアハウス内で野球やってみた」を投稿するが――というストーリー。第3回に登場したケントの漫画の続きも!
スタジオ入りした出演者たちは、セット内にスタンバイ。黒羽さんは、今回2人での掛け合いも多い有澤さんと、「メガネと帽子がかぶってる(笑)」と談笑。まずは、スタッフと場当たり(立ち位置などの大まかな段取り確認)を行います。
冒頭のシーン、アンテナ役の有澤さんとケント役の黒羽さんが動きの確認をしている間、残りの6人は階段の上からニコニコと見守っています。和やかな雰囲気ですが、実はこの中に、とんでもなく緊張している人物が! その人物とは......!?
場当たりで一連の流れを確認した後は、出演者みんなで輪になって細部を詰めていきます。野球のシーンは台本にセリフはなくアドリブで進めるため、今回の見どころのひとつ!
そんな中、スタジオ入りしたときからとんでもなく緊張している人物が、1度だけのリハーサルを前にさらに緊張! その人物とは......5月の収録以来久しぶりの参加ながら、今回の中心人物となるアンテナ役の有澤さん。不安そうに台本を何度も読み直す有澤さんに、高橋さんは「アドリブのくだりからパニクってる(笑)」と緊張をほぐすような声をかけます。
1度きりのリハーサル! 緊張MAXの有澤は......!?
たった1度のリハーサル(ランスルー)! 開始早々、黒羽さんとの掛け合いでセリフがわからなくなってしまった有澤さん。カットがかかったあと、黒羽さんは「おまえ、おまえ......! 死ぬかと思ったわ!(笑)」と焦ったことを明かし、和田さんも「おまえだけ台本昨日もらったの(笑)?」と有澤さんをイジリます。有澤さんは3ヶ月ぶりの収録に、ペースを取り戻すのも一苦労。しきりに恐縮する有澤さんに、高橋さんは「面白かったよ(笑)」と声をかけ優しくフォローしていました。
続いては、アンテナのアイデアで新展開を迎えたケントの漫画を、みんなで登場人物になりきって再現するシーン。それぞれが大きく動き回るシーンのため、カメラ位置を意識しながらの芝居を要求されます。これは舞台にはない経験です。
「シェアハウス内で野球やってみた」の配信シーンでは、まずはピッチャー:サー、バッター:ゴーちゃんの対決! 実は、サーのグローブのはめ方にはこだわりが。リハーサル前、荒牧さんは、浮世離れしたサーは「野球を知らないはず」とグローブをちょっと変な形ではめ、和田さんに見せたところ「(違和感が)わかれへんなー」との意見が。そこで荒牧さんはさらにおかしなはめ方に変えてみると、「それぐらいやったほうがいい!」と和田さん。共演経験の多い2人ならではのやり取りが見られました。この細かな部分へのこわだりが、クスっとくる面白さを生むんですね! ちなみに、グローブは野球経験者の有澤さんの私物です。
続いてのバッター:ミスターは、チャップと乱闘に発展。さらには、バッターがみんな塁に出てしまい解説役のケントが咄嗟に打席に立つことに!
誰が何をやるかわからない、ボールもどこに飛んでいくかわからない! 何かが起こるかわからない中、それぞれがアドリブで面白い展開を作り出します。
ラストは、「バズった"アンテナ体操"以上のものを!」と、ユッキー役の髙木さんの独断により指名された一人が即興の"ビンビンダンス"を踊って締めることに。ここで指名されたのは......!?
チャップ役の定本さん! そのかわいくもヘンテコなダンスに、キャスト陣も笑いをこらえていました。
リハーサルが終わると、演出、プロデューサーからアドバイスが。ケントの漫画の内容を再現するシーンにもう少し遊びを加えたり、野球のくだりにドラマ性を持たせたりすることになり、キャストは皆一様に積極的に動きやセリフについて意見を出し合っていきます。ここまですべての回に出演している和田さんも、「これムズいなー。今までで一番ふわふわしてる」と、今回の難易度の高さを実感。
本番まで10分の休憩。玉城さんは、プロデューサーから「台本への味付けがさすが!」と褒められ、照れ笑い。さらに、第1回でサーとのやり取りのなか飛び出したアドリブ「御意」がLINEスタンプに使われていることを髙木さんから聞き、「ホントに!?」とビックリしていました。玉城さんの芝居とアドリブ力には、メンバーも一目置いているようです。
みんなが談笑する中、黒羽さんは緊張ぎみの有澤さんに声をかけ、2人のシーンのセリフや動きを最終確認。そのかいあってか、本番に向け、有澤さんの表情も少しほぐれたようです。
本番! リハーサルの遥かに斜め上をいく展開に
いよいよ本番! オープニング、黒羽さんとの掛け合いをスムーズに進める有澤さん。アドリブを繰り出す黒羽さんにも見事に切り返し、「サクセス荘」の感覚を取り戻したようです!
ケントの漫画を再現するくだりでは、ランスルーまではおとなしかったチャップ役の定本さんが、ビンビンダンスで吹っ切れたのか(!?)大暴れ。サーやムーさんもキャラを濃く出し、爆笑の展開に。続く、野球のシーンでも、サーとミスターが、笑いどころを連発。そして審判を務めるアンテナからは、野球経験者の有澤さんならではのアドリブが!? リハーサルの遥かに斜め上の試合展開に、スタッフも必死に笑いをこらえていました。
そしてラストのビンビンダンスでは、「この人しかいない!」と髙木さんの采配が光る!
突然の指名にも関わらず、「ダンスって気持ちだから」と不思議なダンスを繰り広げ、スタジオ中の爆笑をさらったのは誰!? お楽しみは放送で!
本番後は全員そろって反省会。自由すぎる野球のくだりを「青春感あったよ」とプロデューサーに絶賛され、「人数が多かった分、一番落ち着いてできました。人数が少ないほうが不安」と和田さん。また、荒牧さんは、「リハはグダグダだったけど(笑)、本番はちゃんと決めたね」と有澤さんをねぎらいます。収録後にアドリブをほめられ、「野球やっててよかったー!」と喜ぶ有澤さんの姿も印象的でした。
短い時間の中で、アイデアを出し合い、徐々に掛け合いをブラッシュアップしていくキャスト陣。あらゆることに対応できる柔軟さと瞬発力、そして何よりお互いへの信頼を強く感じました。
木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘」第9回は、9月5日(木)深夜1時より放送。アドリブ満載、キャスト陣の確かな腕が光る快作をお見逃しなく!