第2次キャンプブーム到来!世界最大級のアウトドア店が登場!:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜夜10時)。8月27日(火)の放送では、シリーズ「ニッポン新名所ウォーズ」第4弾をお届け。"行くぞ!アウトドア大作戦"と題し、ただのブームでは終わらせない"アウトドア"の新たな仕掛人たちにスポットを当てる。

サーフィンなどのアトラクションも楽しめる夢の駅前バーベキュー場


千葉県・匝瑳市。住宅街の一角に「九十九里浜シーサイドオートキャンプ場」がある。都心からおよそ1時間半の近場で、手軽にキャンプが楽しめるということで、予約が殺到する人気のスポットだ。今「キャンプにハマる」という人たちが急増しているという。今から20年以上前、「第1次アウトドアブーム」が到来。オフロード車やキャンプ用品が売れに売れた時代があった。週末ともなるとこぞってキャンプ場へ行く若者たち。当時そのブームを支えた若者が中高年となって再びキャンプ場に戻り、「第2次キャンプブーム」を巻き起こしているのだ。

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東京・品川区の大井町駅前にもユニークな施設「スポル品川大井町」が誕生した。ここでは、サーフィンやボルダリングなど「オリンピック」にちなんだ、いくつものスポーツを体験できる。日帰りキャンプもできる。手ぶらでバーベキューが楽しめるとあって、多くの客が詰めかけている。

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このバーベキュー場を仕掛けたのは「デジサーフ」。本業はコンピューターシステムの運営だが、海の情報も扱い、デジタルとサーフを融合させて社名にした。率いるのは、高橋佳伸社長。サーフィンやスノーボードの選手としても活躍した異色の経歴を持つ。アウトドアの魅力を知り尽くす彼がスポーツとバーベキューを結び付けたのにはある狙いがあった。まずは駅前の施設で車や道具がなくても気軽にバーベキューを楽しんでもらい、その次の段階として、景色も楽しめる地方のバーベキュー場を紹介。地方への送客力を生み出すことを目標にしている。

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6月中旬長野県・佐久市。「佐久パラダ」スキー場に高橋社長の姿があった。夏はゲレンデを遊び場にして営業しているスキー場だが、連日の閑古鳥に悩まされていた。お客が来てもほとんどが日帰りで滞在時間が短く、客単価が上がらない...。そこで高橋さんが提案したのはゲレンデにテントを張ること。そこでバーベキューを楽しんでもらおうというのだ。スキー場は温泉や遊び場もあり、ポテンシャルが高い。そこを活用して集客につなげられるのではないかと考えたのだ。テントやバーベキューの機材は「デジサーフ」が提供し、スキー場は場所を貸す。売り上げは折半するとのこと。

そして集客の目玉として高橋さんが考えたのは、トレーラーハウスだ。リビングやキッチンのほか、屋上にデッキがあるタイプを設置し、そこでバーベキューをしてもらえば大きな売りになる。テントとバーベキュー機材一式がつき、3時間で約1万円。キャンプ道具一式を揃えるのに比べたらかなりお手軽だ。

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さらにスキー場に続いて高橋さんが目をつけたのは大阪府・泉南市の人工ビーチ。目の前は関西国際空港という絶好のロケーションだが、ビーチの隣は財政難の影響で20年以上放置されたままの荒れ地。高橋さんは、この荒れ地をリゾートに一変させるため、奇想天外なアイデアを実行に移そうとしていた。

脱・スキーでアウトドアに舵を切った「アルペン」の今

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一方、このアウトドアブームにのっているのはスポーツ用品大手「アルペン」。今年4月、千葉県柏市に世界最大級のアウトドア専門店をオープンさせた。広さ2300坪、1階から3階まで10万点を超えるアウトドア商品が揃っている。「アルペン」は、スキーが全盛だった1990年代、「スキーのアルペン」として一世を風靡。しかし、スキーブームの終焉と共に業績は悪化。店舗の閉鎖が相次ぎ、350人を超えるリストラに追い込まれていた。

苦境に立つ「アルペン」の改革を託されたのは、二十軒翔常務(35歳)。二十軒さんは東京大学法学部を卒業後、外資系コンサルタント会社で活躍。企業の営業戦略立案や店舗改革で実績を残してきた。その手腕を買われ、5年前に「アルペン」に招かれた。脱・スキーでアウトドアに舵を切ることを提案し、あの世界最大級のアウトドアショップを作った立役者でもある。

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二十軒さんは、春日井店、柏店に続き、満を持して東京・練馬区に都内初のアウトドア専門店をオープンさせようとしていた。以前からある店を山の専門店にリニューアルし、登山用品を中心に5万点を取り揃える。オープン前の最終チェックでは、店に入った時の第一印象にこだわった。売り場に入ってすぐの場所にはテントを張ってキャンプのワクワク感を演出する。

さらに二十軒さんは夏休みに向けて、あるイベントを仕掛けようとしていた。イベントのメインは、手軽で絶品の「キャンプ飯」。そこで、静岡県・富士宮市にありキャンパーの聖地ともいわれる「ふもとっぱらキャンプ場」を訪れた。ここでは、コンビニで売っているフライドチキンをそばつゆで煮込んで卵でとじ、ご飯の上に載せた「コンビニチキンカツ丼」など、手軽で美味しいキャンプ飯が次々と登場する。

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翌朝、改めてアウトドアの魅力を探るためにキャンパーたちの声を聞いた二十軒さん。すると彼の中で、あるアイデアが浮かぶ!

アウトドアで新名所を作ろうとするチャレンジャーたちの姿を、今晩10時からの「ガイアの夜明け」で放送。どうぞお見逃しなく!

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